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部分最適は全体最適にならない

「部分最適は全体最適にならない」この言葉を時々使うことがあります。

経営者の方からのご相談で企業内で課題のある部署を改善したいのです。ある部署、部分を改善す

ればすべてが良くなると思います。という方が多くいらっしゃいます。総務が弱いからそこを改善

すればすべてうまくいくはず、営業が弱いから、人事の改善をすればうまくいくはずなどと考えて

しまうのですが、小規模企業の場合そんな簡単にはいきません。

 

たとえば、総務を完璧な仕事が出来るようにと研修をしたと仮定しましょう。総務は、社内全体の

仕事に関わります。総務から見れば、周りの部署は出来ていないことだらけとなり気になり始めま

す。「どうしてこれが出来ないのですか?」「こうすればいいのに」など少し否定的な意見が多く

出始めます。出来ている人から見れば、出来ていない人は気になりますよね。また、周りから見れ

ば、「そんなにキチキチとしなくてもいいでしょう?」と今までの仕事から質を上げなくればなら

なくなり、ストレスに感じることが多くなります。細かくチェックされ、指摘を受ける回数が増え

てくるからです。こんな駆け引きが行われ始めます・・・

 

いい加減さも大事です。現実として全体がいい加減なら、部署もいい加減な方がバランスが取れた

りします。でも、いい加減では企業は成長しにくいですよね。同じことの繰り返しの企業のままで

す。じゃ、どのようにして企業を成長させるのか?全体バランスを見ながらスパイラルが上昇する

ように人の成長に合わせてゆっくりとあげていくこと。小規模企業にはそのほうが向いていると思

います。どこからどのように手を付けていくかは、企業により様々です。

 

組織は生きています。ジグソウパズルのように工夫をしながら組上げていくことになります。その

為には何が大事なのでしょうか?考えて見ては如何でしょうか?

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