こんにちは。
最近Twitterでやたらと男女ネタをつぶやいていたりりぃ。です。
これとか↑↑
実は、先日銀座で1日だけホステスをやってきました。
いわゆる体験入店ってやつです。
ブログネタのために体張ってますね!(違
私の体験談を書くことの意味
東大卒女子の水商売!とか、なんだかセンセーショナルですが、別に私は実際に入店した訳ではありません。
元から入店するつもりではなかったし、今後もしないでしょう。(お店の方、ごめんなさい><)
そもそも水商売をやってみた高学歴女子、とか最近はありがちだし、だから何?自意識過剰じゃね???ってなりかねない気もします。
でも、私は自分で体験入店をやってみて、「こりゃキツイわ!無理。。。」となった点で、実際に入店した上で発信している方とは、少し異なる感覚の持ち主だったのだと思います。(良い悪いではなく)
そしてそういう体験談って、あんまりネット上でも見かけない気がするんですね。
世の中の女性の半数以上は、水商売をやろうとしたことがないと思うので、そうしたサイドからも馴染みやすい形で、何か書けるんじゃないかなと思いました。
あと、普段から私のTwitterを見てる方なんかは、この人がこういうことやったらどう感じるのかな?みたいな視点から楽しめると思います。
最後まで読んでいただければご理解いただけるかと思いますが、今回の体験を通じて日頃のいろんな疑問も掘り下げてみたつもりです。
ちなみにこの記事はあくまで、私の限られた経験から獲得した、私の主観について書いているだけです。
誰かや特定のカテゴリの人を貶めようという意図はありません。
その点をご了承した上で、お読みください。
体験入店をしようと思ったきっかけ
ぶっちゃけ、水商売の世界に対する漠然とした興味のようなものは、昔からあった気がします。
私の世代は、思春期に椎名林檎が流行った世代ですし、浪人中に中村うさぎさんの本を読みあさっていたことも関係しているのかもしれません。
とはいえ、私はそうした世界には縁のない所で生きてきたし、保守的な両親に育てられたので、やってみようとは考えもしなかったです。
大学生の時とか、キラキラしたフロアレディの求人に、「怖っ!!」って思ってました。
ところが最近、久しぶりに会った高校時代からの友人が、「実は昔、1回だけガールズバーの体験入店をしたことがあるんだよね」という話をしてくれたんです。
そして、「こんなのやるもんじゃないな、と思ってやめた」というのが、彼女の感想でした。
そこで私はふと考えたんです。
「将来自分の旦那さんがそういうお店に行ったり、自分の子供がそういう場所で働きたいと言ったりした時、私はそれをどう判断したらよいのだろう?」と。
どんな世界か見たこともないのに、頭ごなしに否定することなんてできないな、と思いました。
だとしたら、一度自分の目で見てみようじゃないか!
「20代を過ぎたら素人が体験なんてできない世界だろうし、今しかないな」と思いました。(不可逆なものに弱いたちです笑)
お金を払ってお店に行くこともできたかもしれませんが、そもそも貧困だし、内側から働く人の本音やお店の経営構造なんかを見た方が、分かることも多いと思ったんですね。
世の中に昼の世界と夜の世界があるのなら、 夜の世界を見ずに世の中の全てを理解することはできないのではないか?という気持ちもありました。
結局のところ、自分の知らない世界に対する飽くなき好奇心に、突き動かされたのだと思います。
海外に行くとか、歌舞伎を見に行くとか、そういうのと同じ感覚ですw
体験入店に至るまで
こんな風に書いていると、私はだいぶアッパラパーというか、大胆不敵な性格に見えるかもしれません。
でも、本来の私は、小学校の授業でクラスで一人だけマッチを擦れなかったくらいビビリな性格です。(謎
なので面接&体験入店に至るまでには、数々の困難がありましたw
まずはガールズバーへ
とりあえず私は、友達の言っていたガールズバーをGoogleで検索してみます。
ガールズバーはバーテンダーみたいな感じがして、敷居が低く思えたんですね。
そして、何個か比較したのちに、綺麗そうで良心的と思えるお店に体験入店を申し込みました。
しかし、体験当日。
そのお店のある場所に行ったところ、外観からして全く入る気のしないお店だったのです。。。
なんていうか、ギャルギャルしいし、小汚かった…orz
こんなことを書くと非難されてしまいそうですが、「体調が悪くなったので、今日は行けません」とその場でお店に連絡してドタキャンしてしまいました。
やはりもうちょっと落ち着いていて綺麗なところ…「そうだ、銀座でホステスをしてみよう!」と安直な思いつきをします。
銀座なら、女性側に知性が求められているだろうし、一流の接客も学べて何か得るものがあるのではないか?とも考えました。
隣に座るのならば、客層の良さも重要です。
思い立ったが吉日、帰宅後すぐにお店を探し、面接の予約をしました。
いざ、銀座のお店へ
そんなこんなで、数日後。
ケータイ片手にお店へGO!(何)って感じで銀座に向かったのですが、、、
私はそうしたお店が立ち並ぶ通りを歩く時点で、すでに恥ずかしくて死にたくなっていました。
おそらくそれは、「自分の性を売り物にできると思っていると、街行く人に思われること」に対する恥ずかしさです笑
性を売り物にすることそれ自体ではありませんでしたね。
子供っぽく不美人な容姿のため、「なーに小娘がこんなとこ来ちゃってんの」とか、「ブスのくせに水商売??」と、誰かに思われている気がしてソワソワしてました。
そんな訳で、お店の位置はグーグルマップで把握していてすぐにわかったものの、私は一旦お店の入ったビルを一瞥して通りすぎます。
「ふーん、こんなお店もあるのね。ま、私はただの通行人だけど。」
みたいな良くわかんないロールプレイングをして、近くの婦人服ショップに入りました。
でももちろん、買いたいものなんてありません。
おばさまの服って感じのショップだったので、店員さんも店内をうろちょろしている私の存在に困惑していた気がします。
面接
しかし、そうもしてはいられません。
時間は刻一刻と過ぎるので、意を決してお店のビルに入ります。
エレベーターでは、何人かのホステスさん達と乗り合わせました。
私は恥ずかしすぎて、ずっと壁側を向いて俯いていましたね。
完全に変人でした。
そして、予定よりだいぶ早めにお店の中へ…
さすがにいきなり高級クラブに突撃するほど身の程知らずではないので、いわゆるミニクラブという小規模なお店です。
高級店出身のママが経営しているお店なら、ここにも一流の接客ノウハウはあるのでは?と期待していました。
お店は白を基調とした小綺麗な雰囲気で、レトロな音楽が流れています。
しばらく待っていると、ママが着物姿で登場しました。
履歴書のようなものを渡されます。
「これ、本名で書いても良いのだろうか…?」
と迷ったものの、後で違うとなった時の気まずさを想像して、チキって本名で書きましたw
『千と千尋の神隠し』で、千尋が雇用契約書に名前を間違えて書いたから現世に戻れたという説があります。
本名を書いてしまった私はもう普通の世界には戻れないのでしょうか??
そんな不安は、今も若干あります。笑(興信所怖い)
ママはその履歴書を見るや否や、お店のルールみたいな紙を渡して説明をはじめます。
そして、
「こういうお仕事は初めてですか?」
「はい」
「お酒は飲めますか?」
「普通より少し弱い位です(嘘ですかなりの下戸です)」
という少しの質疑応答ののちに、一緒に体験入店の日時を決めてくれました。
体験入店当日
体験入店当日は、すでに一度行ったお店だったので、慣れからかお店に向かう抵抗感は減っていました。
しかし、ここでもまたトラブルが発生します!
お店にたどり着く少し前に、チャラそうなスーツを着た中年男性が、
「こういうお仕事興味ありませんか?」
と、話しかけてきたのです。
お店で着れるかもと思い、ワンピース姿でうろちょろしていたので、水商売に興味があると思われたのでしょう。
怖くて「いえ。」と言って逃げてしまったのですが、逃げた手前、お店のあるビルに戻る気もしません。
中年男性はそのビルの近くに立ち続けています。
仕方なく、時間ギリギリまで銀ブラしてました。
そして時間になると、俯いて走ってビルに駆け込んだのでした。
我ながら滑稽ですねw
体験入店の感想
元々のイメージ
元々私は、水商売・銀座に対して、どういうイメージを持っていたのか、ということについてまずは言語化してみたいと思います。
まず前提として、水商売とは性的価値をお金に換える仕事だ、というイメージは当然持っていました。
そして、人間の隠したい欲望に向き合う仕事だからこそ、裏社会との繋がりもあるし、世の中の偏見もあるのだと考えていた気がします。
でも同時に、その人の魅力というものがダイレクトに反映される人気商売なので、人の心の機微みたいなのにも触れられる仕事だと考えていました。
銀座に対しては、色恋だけではなく、商談の場にもなるような、大人の社交場といったイメージがありました。
一流の客層に、一流の接客、すべてにおいて洗練されている華やかな世界と思っていましたね。
そこでは、きっぷの良い男性と、そんな男性を立てるしなやかな女性が、リスペクトし合いながら支え合っている。
だから、美しさ・知性・気遣いといったあらゆる魅力を磨き上げた女性が、年齢に関わらず求められていると考えていました。
体験入店を経て
1日という限られた経験のため、あまり分かったようなことは言えませんが…
正直、体験入店を経て、水商売とはあくまでも性を売りにしたサービス業というのが本質なのだということが、よく分かりました。
何を当たり前なことを言っているんだという感じだと思いますが。
なんでしょう…接客とか、豪華な店内とか、ウィットの聞いた会話とかは、あくまでオプションなんです。
男性はあくまでもそこに性を求めているんですね。
花魁がいくらお琴が上手くても、それはあくまで行為をそそるものにするための手段にすぎない、みたいなそんなイメージです。
女性が男性を立てるといえば格好が良いですが、要するに何でも持ち上げてくれる、自我のない女性が理想なんだと思いました。
日常では味わえない優越感を感じるからこそ、気分が良くなるんですね。
貫禄のあるママなら違うかもしれませんが、少なくともヘルプの女性にはそういう役割が求められていると感じました。
色恋営業も、「恋」ではなく、「ヤレそうに見える、でもヤレない」みたいな感じの演出だというのが私の感想です。
男性側もそこに本気の恋愛なんか求めてないし、ある意味お互いに「見下し」合った上でする駆け引きなのだと思いました。
そこにはリスペクトとか、人間としての魅力とかは別に必要ない感じなんですね(もちろんそういうのが売りになっている人もいるでしょうが)。
「昼の女」と「夜の女」
男性って「昼の女」と「夜の女」を分けているって言うじゃないですか。
ホステスとお客さんは、「夜の女」になることを女性側が了承した上で成り立っている関係なので、『「人間」じゃなく「女」である』というのが前提なんですね。
そして、これを覆すのは容易なことではありません。
アルバイトの小娘程度じゃ無理だと感じました。
高級クラブを見たわけではないですが、例え高級クラブだとしても、この構図が根本的に変わるとは思えませんでした。
ソフトクリームにいくら色んなトッピングをしたところで、食べ物としてはソフトクリームでしかないし、ソフトクリームを食べたいお客さんが食べに来るじゃないですか。
風俗みたいなサービスはないけど、風俗とかなり地続きなところにある商売だと思いました。
あと、水商売をするとコミュニケーション能力が磨かれるとか言いますが、それは結局、「おじさんを気持ち良くさせるコミュニケーション」の能力です。
今の世の中はまだまだ男性社会なので、確かにそういう能力は大事かもしれませんが、本質的じゃないなと思いました。
恋愛テクニックも、一般の恋愛の場ではないので、あまり磨かれないと思います。
幸せな家庭を築いているママってイメージ湧かないですよねw
「やるもんじゃない」の意味
私は、職業のカテゴリではなく、やっている職業に対するプロ意識の有無で人を判断するタイプです。
なので、プロ意識を持って水商売をやっている人のことを尊敬しています。
そもそも働いているだけで、無職の自分からしたら、人様のためになっていてすごいなと思っています。
ただ、水商売が偏見を持たれがちな理由や、そこに携わると普通よりも危険が多いことは分かりました。
例えば、求人情報に乗っていることが普通に嘘だったり、雇用契約が曖昧だったり、そんなこと普通のアルバイトじゃありえないじゃないですか。
でも普通にそういうことが起こる世界なので、深入りすればきっともっと色んな闇があるのだと想像はつきます。
そして何より、自分には向かない仕事だな、と思いました。
水商売は時給が高いので、他の多くのアルバイトよりは、早く稼ぎやすいです。
でも、「人間」ではなく「女」としての自分でーしかもそれをサービス業として拒めない立場でー他者と対峙し続けたら、自分の中の何かがすり減ってしまうという危機意識がありました。
多分それは、そういう自分と普段の自分を上手く統合できない、不器用な私自身の問題なのだと思います。
教訓
無料ホステスになるべからず
女性はみな、日常生活の中で、男性からホステスのような扱いを受けることがあると思います。
私自身も、大学の先生に飲み会で隣に座ることを強要され、お酌をさせられたり(ちなみにその先生からは冗談でだけど「ホテル行こう」とか言われたりもした)、就職活動の一貫との大義名分の下で個人的に誘われ、ラインをしつこくされたりしてきました(就活が関わると邪険にもできない)。
後者は当初、自分の実力を期待されたのかと思っていたのでがっかりでした。
今まで気付かなかったけれど、そういうのって本来お金を払ってやってもらうようなことだったんですね。
自分の立場を利用して、無料で性的サービスを搾取されていたのだと分かりました。
弱くて拒めない立場の若い女からチヤホヤされて、持ち上げられて、さぞ良い気分だったのでしょうw
これからは、毅然と断りたいと思います。
仕事で媚を売るべからず
これまで何故ぶりっ子が嫌われるのか、正直よく分からなかったです。
誰も傷つけてないし、使えるものを使って自分の人生を向上させるなんて、ガッツがあっていいじゃないのって笑
でも、女を使ってはいけないっていう暗黙のルールが、少なくとも仕事の場なんかではあってしかるべきなんだと思いました。
男性としては、無料でサービスを受けられたら嬉しいですよね。
だから媚を売る女性には、その分の見返りをくれようとします。
でもそうやって見返りを得る人がいると、真面目にやっている人が相対的に損をするんですね。
そしてそれだけでなく、女性がサービスをすることを、男性が当然と思う空気ができてしまうんです。
だからこそ媚を売る女は女性の敵だと思われるし、バカにされるのだと思いました。
セクハラ問題とかも、「女性側が媚を売ったから悪いんじゃない?」みたいなこという人がいますよね。
心無いひどい主張だと思いますが、そういう背景があっての主張だったのでしょう。
これからは、ケチをつけられる隙のないような、身の振り方をするよう心掛けようと思いました。
よかったこと
溜まりに溜まっていた水道料金を支払えました!!!
これからは支払いが滞らないように、節約ライフを楽しみます☆