代表取締役 岩崎 康二
代表取締役 岩崎 康二
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| 設立 | 2004年2月 |
| 事業内容 |
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| 会社HP | http://www.k-xp.com/ |
父の影響で起業
会社を辞め自営業で小さなカフェを経営していた父は、サラリーマン時代とは表情も変わり、
生き生きと楽しそうに仕事をしていました。
自分で仕事をするというのはこういうことなのだと子供心に感じていたので、
その頃から起業を意識するようになったのだと思います。
起業に関しては、父親の影響が非常に大きいと思いますね。
学生時代は、個人経営の飲食店等でアルバイトをしていました。
個人オーナーと近い距離で話しているととても楽しく、
将来自分で商売をしたいと思うようになりました。
収入や安定よりも楽しく仕事ができるかどうかが僕にとって重要でした。
大学卒業後はすぐに自分で商売を始めました。
両親や周囲は心配して大反対。自分でもリスクを考えましたが、
30歳までは失敗したとしてもやり直しがきくだろうと考え、22歳で大学を卒業して
30歳になるまでの8年間くらいは好きにやってみようと、気軽な気持ちで始めました。
アイデアもやってみたいこともたくさんあったのです。
最初はネットで商品を転売したり、商品を仕入れて売ってみたりしていました。
ゆくゆくは今のような仕事をしたいという気持ちがあり、
実力をつけていずれはやるぞという意気込みを持っていましたが、
やってみると難しくて、アルバイトで生活する日々でした。
50種類位の商売に挑戦しましたが、そのうち大半は失敗に終わりました。
最初は自分一人で体力が続く限り、24時間365日働いていましたよ。
次第に力がついてきて人を雇えるようになって大学卒業してから３年後の2004年にようやく法人化しました。
徐々に仕事の仕方を確立
いろいろな仕事を経験する中で徐々に今の事業形態が確立されました。
自分でやったほうが早い仕事を人にやらせるのは難しいものです。
そこはスタッフを信じ仕事を任せて乗り越えていくしかありません。
そういう考え方も仕事をしていくうちに自然に身についていきました。
仕事を任せ、任せたら信じます。
「人は信じても仕事は信じるな」という言葉がありますが、
信じて任せますが、仕事はしっかりチェックします。
仕事まで信じてしまうと丸投げになってしまいますからね。
これが私の基本的なマネジメントのやり方です。
そもそも私は自分でゼロから商売を始めているので、社員とはモチベーションが違います。
最初はその違いが理解できませんでしたが、最近ではだいぶ理解できるようになってきました。
社員にはそれぞれの目的、モチベーションで頑張ってもらえたら良いと思っています。
個性豊かな社員たちがそれぞれ楽しそうにやっています。
また、当社にはタイムカードはありません。就業時間は決まっていますが、
その時間に仕事をしているかを管理する必要は無いと思っています。
各自が自身の範疇の中で仕事をしていれば良いのです。
事務はタスクとして残りますし、営業は実績として残るので、そこだけ見ていれば良く、
時間の細かい管理やプロセスはとやかく言わないようにしていて、
これは当社の良いところだと思いますよ。社員には自由にやってもらっています。
事業内容
「アイドル撮影会」は2004年に私一人で始めました。
モデルをしていた友人に頼み、ブログで集客し、公園で撮影会をしたのです。
最初はお客様も2～3人で月に１回の開催でしたが、
次第に増えて毎週開催できるようになりました。
モデルに別のモデルを紹介してもらったり、
モーターショー等の展示会でモデルにどんどん声を掛けたり、モデル集めにも努力しました。
次第に公園では満足できなくなり、スタジオを借りて撮影することにしたのです。
回数が増えると自分でスタジオを持つ方が良いと考え、スタジオを作りました。
空いている日にスタジオを貸し出すとこれが好評で、数を増やしました。
現在は都内に十数箇所のコンセプトの異なるスタジオを持っており、
「フレッシュスタジオ」というスタジオ事業部となりました。
貸し出すのは印刷会社やメディアを想定していましたが、
この数年のコスプレブームで、お客様の3割程度がコスプレ撮影になりました。
ならば、コスプレ専用のスタジオを作ろうと思い、昨年第一号店を作りました。
これがうまくいったので、先月二号店をオープンしました。
時間貸しではなく、ディズニーランドのような入場料システムを採用しています。
ここはコスプレイヤー同士の交流もでき、和室や教室のセットもある世界最大のコスプレ撮影スタジオです。
広さは600坪、費用は1億数千万かけました。今後は全国展開していく予定です。
「街コン」にも力を入れています。
街コンは健全な出会いの場の一つのジャンルとして確立されましたので、
そこでいかにシェアを取っていくかが勝負です。
全国規模で展開しないと勝てませんので、月に30本の開催のために全国を飛び回っています。
もともと私は旅行が好きなので本当に楽しいです。
新しい事業を始めるときは、まず世の中のニーズを感じ、掘り起こすことに集中します。
もう一つは私自身がやって楽しいかどうかが大事ですね。
今の仕事も全て自分が好きでやっています。
これからは社員にも自分の好きな分野で新しい事業部を立ち上げてもらえたら嬉しいですね。
全国展開へ
会社の軸足はイベント事業ですが、イベント事業に限定せず、
「人が集まり盛り上がって笑顔で帰ってもらう」というキーワードに合致するなら
どんどんアイデアを出し合って仕事をしていこうと思っています。
「街コン事業」や「コスプレ事業」の全国展開を予定しています。
今期中に地方支社を作ることを決めています。
また、この１～２年で全国の主要都市で支社を作って全国展開の拠点を確立したいと考えています。
野心と好奇心のある人材を
全国展開を予定してますので各地に社員を配属したいと考えています。
東京で仕事をして力をつけて地方で活躍してもらいたいので、
それが良いという人材に来てほしいです。
社員にとっては自分自身の城が持てるわけで、そういうモチベーションや
野心を持った人材が来てくれると全国展開もしやすいでしょうね。
他に必要な要素は、好奇心旺盛であることです。
あらゆる物事に興味を持って情報のアンテナを立てる、という気持ちが大切です。
仕事をしていくうえではもちろん苦しいこともありますが、
それも一つのイベントとして楽しめるくらいでないと。
物事がスム－ズにいくと逆につまらないと思えるくらいのガツガツした人が良いです。
難しい仕事に立ち向かい、それを乗り越えていく楽しさを味わってほしいですね。
学生へのメッセージ － 一人旅に出よ
学生には一人旅に出ろと言いたいですね。
パックツアーではなく自分でプランを立てて
アルバイトして得た少ないお金を持って旅に出てほしい、
それもありきたりの場所でありきたりな観光ではなく
自分だけの特別なテーマを持つことに価値がありますね。
一人ぼっちで自分の五感を信じて旅をしてみてください。
旅に出ると、自分自身が良く分かります。
自分自身が分かると物事を客観的に考えられるようになります。
日本とは、日本人とは、とか自分の置かれた環境などが良く分かるので、
学生時代にこういう経験をたくさんすることは大事ですよ。
テントをかつぎ、寝袋を持って生活をしてみてください。
ガイドブックではなく五感を信じて動く、という一人旅をやっておくと良いですよ。