仏像壊したナイジェリア人逮捕 大量の墓石破壊 関連は
仏像を壊したとして、ナイジェリア人の男を逮捕。
大量の墓石破壊との関連も浮上。
終始目をつむり、静かに後部座席に座る男。
器物損壊の容疑で2日に逮捕された、ナイジェリア国籍の無職、アブラハム・エマヌエル・ウバ容疑者(45)。
7月15日午前5時ごろ、愛媛・西条市の寺の境内で、石の仏像を押し倒すなどして、壊した疑いが持たれている。
破壊される前の仏像の写真がある。
高さは1.7メートルほどで、仏像の下をくぐることで財を成すとされてきたが、破壊により、様子は一変。
土台には、仏像を押し倒した際にできたものなのか、ところどころに削られたような跡が残っている。
実は、愛媛県内では同じ日、別の場所でも同様の被害があったという。
お盆を前にした、罰当たりな行為。
さらに6日後、愛媛からおよそ200km、ウバ容疑者が住む大阪・阪南市でも事件は起きていた。
阪南市の墓地では、多くの墓石が何者かによって倒され、その衝撃か、多くの墓石が砕けていた。
台座から崩れ落ち、横たわる墓石。
破壊され、頭部だけが残された石仏もあった。
7月21日、ここ阪南市の鳥取墓地では、およそ300基の墓石が破壊されているのが見つかった。
近隣住民は「夜中12時半から1時間くらい(音が)続いてた。『ドーン』、『ドーン』って。雷かと思って窓を開けたら、しばらくなっていた」と話した。
およそ1時間にわたって聞こえたという、不審な音。
当時、鳥取墓地管理委員会・湯川卓哉さんは、「1人や2人では、こういうことはできない」、「10人以上、20、30人くらいの人間がこういうことをやらないと、これだけひどい被害に遭わなかっただろうなと思う」と話していた。
被害は、これにとどまらなかった。
同じ阪南市内にある上出墓地でも、およそ100基の墓石に同様の被害が確認され、その数は、あわせて400基。
ウバ容疑者は、大阪での破壊については関与を明らかにしていないが、警察は、愛媛と大阪で起きた両事件の関連を調べている。