デニステン選手の死を巡る(ゆづファン的に)不愉快な記事について考えてみる
今日、田中さんの8月10日の講座の受付がありましたが、9時半になっても一向に繋がらず、結局繋がる前に終わっていました。朝日カルチャ―さんは、田中さんの講座に関しては、隣にあるフェスティバルホールを会場にすることを検討されてはいかがでしょうか?(笑)

さて・・・デニステン選手が19日に非業の死をとげられました。その後数日間、ネット上では、ブログ、SNS、掲示板などで、追悼合戦やら、羽生アンチの暗躍やら、それに対する羽生ファンの応戦という図式も見うけられました。亡くなられてから10日が過ぎ、そういう喧噪も少し落ち着いてきたので、その間に考えたことや感じたことを少し語りたいと思います。

今日のテーマは、「亡くなられた直後に配信された記事の中で、不快に思ったこと」です。
おもに、日刊スポーツとNumber Webの記事について考えてみます。


ソチ銅デニス・テンさん暴漢に襲われ死亡 25歳(20180719 日刊スポーツ)

 フィギュアスケート男子で14年ソチオリンピック(五輪)銅メダルのデニス・テンさん(25)が19日、強盗に襲われて刺殺された。カザフスタンの国際ニュース通信社「カズインフォルム」をはじめ、複数メディアが報じた。

 「カズインフォルム」は、カザフスタンの保健・社会開発省関係者が一部の報道を認めたと報じた。広報のイエナル・アキムクロフ氏は「不幸なことに、彼は我々とともには、もういられません」と声明を発表した。同氏は、テンが死亡したことについて会見を開くと明らかにしたという。

 テンさんは16年3月30日、フィギュアスケート世界選手権の公式練習中に、同大会で2年連続の銀メダルを獲得した羽生結弦(ANA)の曲をかけた練習中にリンク中央でスピンを続け、羽生とぶつかりかけた。

 その場で羽生は「それはねえだろ、お前」と激怒。羽生はその後「彼自身苦しさもあっただろうし、もちろん僕にもあった。この試合で和解したいと思っていたので、握手しましたし、お互い気をつけようと話しました」と話し、仲直りするなど日本人フィギュアスケーターにとっても印象深い選手だった。



デニステン選手は、オリンピック銅メダルだけでなく、ワールドメダルも2013年と2015年、二度獲得している選手です。2015年には四大陸のタイトルもとっています。そういった実績でなく、ボストンの練習妨害事件をもちだして「日本人フィギュアスケーターにとっても印象深い選手だった」とは・・・。それは、テン選手に対しても失礼ではありませんか? 彼はカザフスタンの英雄だったし、もっと他にも書くことはあるだろうに。これほどアスリートに対する敬意のない人がスポーツ記者をしているのですね。それにしても、日刊スポーツ、結弦くんを貶める目的のためなら、故人まで利用するのでしょうか。本当に腐ってますね。


あと、この記事も、カチーン!ときたゆづファンが多かったのではないでしょうか。Number Webに掲載された田村さんのコラムです。まだ読んでない方もいるかもしれませんが、アクセス増やさない方がいいので、リンクは貼りません。長いので、結弦くんと関係ある部分だけ抜粋します。

25歳での急逝にフィギュア界が衝撃。カザフの星、デニス・テンの思い出。(2080720 Number Web)

羽生結弦の逆鱗に触れたこと。

 だが日本の一般のファンにとって、テンの名前が一躍有名になったのは、残念ながら良いニュースを通してではなかった。

 2016年ボストン世界選手権の公式練習中、テンが繰り返し羽生結弦の進路に侵入して妨害したことが報道されたのだ。

 当時テンは怪我から回復したばかり。一方羽生も故障を抱えて、どちらも体力的にも精神的にも極度に追い込まれ、余裕のない状況であった。

 公式練習の羽生の曲かけの最中に、羽生のステップシークエンスの進路の真ん中でスピンをしていたことで、テンは激怒した羽生に怒鳴りつけられる、という事態が起きると、一部の暴走したファンからテンのソーシャルメディアに嫌がらせの書き込みが殺到するという騒ぎとなった。

羽生は感情的になったことを謝罪し和解。

 この一件の翌日、一夜にしてげっそりとやつれ、まるで半分の大きさに縮んでしまったかのようなテンとプレスルームで行きあった。
「全ての日本人が、嫌がらせの書き込みをするような人間ではないことをわかって欲しい」と謝罪すると、テンは「大丈夫だよ」と弱々しいながらも笑顔を見せた。

 このとき一緒にいたテンの母親が、私ともう1人の日本人ライターに「一緒に写真を撮らせてもらえないか」と頼んできて、快諾した。あの日のテン親子は、全ての日本人を敵に回してしまったような思いを抱えていたのだろう。

 大会中に羽生は、感情的になったことを謝罪し2人は和解。

 だが一部の日本のファンの間では、テンに対するネガティブな印象が残ってしまったことは否めない。彼の妨害が故意だったのかどうか、真実を知っているのは今となっては神仏のみだ。当時激怒したファンたちも、どうか許してあげて欲しいと思う。



どうか許してあげて欲しいと思う・・・田村さんは、テン選手の代理人か母親のつもりなのでしょうか。田村さんが許しを乞うような事柄ではありません。また、「彼の妨害が故意だったのかどうか、真実を知っているのは今となっては神仏のみだ」というのなら、故意の可能性があったと、田村さん自身が認めているようなもの。本来なら追悼記事なのだから、故人の名誉のために「故意に妨害するような人ではない」と書きたいところでしょう。でも、長年フィギュアスケートを見てきている田村さんだからこそ、スケート界の闇もよく知っている。「ありえないことではない」とわかっているのです。

妨害行為はあってはならないことです。それは、上海での衝突事故をみてもわかるように、選手生命、いや生命そのものに関わる危険行為だからです。だからもし、”それ”が故意ならば、「亡くなったから許してあげて」とかいう問題ではない。「それはそれ、これはこれ」です。もちろん真相は闇の中ですが、私は、中国ファンがあげてくれた検証動画と、人一番敏感で気遣いのある「羽生結弦」をして「故意だったと思う」といわしめるほどのことが実際にあった・・・という事実を信じるだけ。私は「妨害行為はあった」と、今でも思っています。

また、ボストン事件のときの、「一部の暴走したファンからテンのソーシャルメディアに嫌がらせの書き込みが殺到するという騒ぎとなった」とわざわざ持ちだすところに、田村氏の羽生ファンへのネガティブな感情を感じるのは私だけでしょうか。

ソーシャルメディアへの書きこみに「なりすまし」が多いのは常識です。書き込んだ人達が本当に羽生ファンだと、それも日本人ファンだという証拠がどこにあるのでしょう? 当時、羽生ファンブロガーさんは、ボストン事件については示し合わせたようにほとんどがスルー。反対に、「羽生くんが神経質すぎたのでは」と、テン選手を擁護するブロガーさんまでいるほどでした。うちのブログは中国ファンの検証動画をあげましたが、そういうブログはとても少なかった。ファンブロガーなのに、なぜ結弦くんを守ろうとしないのか・・・と、羽生ファンの大人しさにむしろもどかしさを感じたほどでした。実際、今回だって、テン選手がなくなったとたん、ファンブロガーさんの間ではテン選手への追悼合戦だったじゃないですか。

羽生結弦と羽生ファンの印象を落とすためには何でもする一派が存在するのは悲しいことです。それも日本に。田村さんも、フィギュア界にどっぷり身をおいて、そういう存在をまったく知らないはずがない。なのに、こういう記事を書くのですね。だから、そういう一派と同類だと思われてるのですよ。

田村さん著書の「挑戦者たち 男子フィギュアスケート平昌五輪を超えて」を図書館で借りて読んで、「ボランティアで通訳しておられて大変ね~」と、ちょっと好意的になりかけたけど、売るためにか、著書では結弦くんに好意的なふりをしたとしても、こういうときに本音がポロリとでてしまうのか・・・と少しがっかりしました。日経の原氏とか日刊スポーツの高場氏とか、新聞社の記者は少々やらかしても守られてるけど、フリーのライターは立場が弱い。あまりやらかすと、青嶋氏みたいに表舞台から干されることもある。田村さんはそのあたりが青嶋氏より賢いだけで、やはり油断のできないライターさんなのだとあらためて痛感しました。日刊スポーツの記事同様、田村さんのコラムは、結弦くんだけでなく、テン選手に対しても失礼だと思います。田村さんにかわりに許しを乞われても、テン選手は全然嬉しくないでしょう。

最後に・・・私が一番カチン!ときたのはこの部分です。
大会中に羽生は、感情的になったことを謝罪し2人は和解・・・和解はしたのは事実ですが、結弦くんが「謝罪」したという事実は聞いたことがありません。これでは、日本スケート連盟がカザフ側に謝罪もしてないのに、「日本のスケ連からカザフスタンに謝罪があった」というフェイクニュースを流したカザフスタン政府と同じじゃないですか。

他にも変な記事(女性自身とか)がありましたが、とりあげる価値もない糞記事なのでスルーします。結弦くん・・・というより、羽生ファンを貶めるような内容の記事でした。結弦くんを下げようにも、本人が立派すぎて下げようがないので、かわりに羽生ファン下げが横行してきてますね。田村さんの記事も、そのひとつ(田村さんの記事は羽生下げもセットになってるけど)。

田村さん、羽生ファンなんかよりもっともっと、はるかに悪辣で卑劣な一派をよくご存じでしょう? 羽生ファンのことはあーだこーだ書くのに、そのことには、今も昔もまったく触れないのですね・・・。


7月23日付けのスポルーティバに、折山さんのコラムがあがっています。
こちらの方はボストン事件には触れていません。故人に敬意を表し、功績を振り返るのみ。
本当に故人に敬意があれば、これが正しい追悼記事だと思います。

追悼デニス・テン。冷静で美しい滑りを見せてくれたカザフスタンの英雄
https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/othersports/figure/2018/07/23/post_18/


まだこの記事は続く予定ですが、長くなってきたので、今日はこのへんで。


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