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【スポーツ】

[高校野球]白山、まさかの愛工大名電と でも縁起いい隣県対決

2018年8月3日 紙面から

対戦が決まり、健闘を誓う愛工大名電・西脇大晴主将(右)と白山・辻宏樹主将(伊藤遼撮影)=大阪市北区のフェスティバルホールで

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 白山のプラカードが愛工大名電の隣に掲げられると、会場からどよめきが起こった。甲子園では何と63年ぶりとなる三重県勢と愛知県勢の隣県対決。しかも東拓司監督(40)が就任した2013年以降、練習試合でも対戦がない強豪だ。「強豪校で名門校。百戦錬磨の監督でいろんなことを勉強させてもらいたい」と緊張さめやらぬ表情で感想を口にした。

 抽選会の雰囲気に早くも飲まれそうになった。全国の強豪校の監督や選手が続々と集まってくる会場。東監督らが到着すると、注目校となった白山がどこと対戦するかで盛り上がる関係者の雑談が耳に入った。「強豪校ばっかりですごい雰囲気。自分のことでいっぱいいっぱいです」と苦笑いを浮かべていた。

 ただ、白山にとって縁起のいいデータがある。三重県勢と愛知県勢が対戦したのは過去に1度だけ。1955年夏に四日市と中京商(現中京大中京)が準決勝で激突し、四日市が6-1で快勝。初出場だった四日市は、そのままの勢いで優勝したのだ。「日本一の下克上」で初出場を果たした白山。甲子園での周囲の評価は低くても、当時と立場は重なる。

 「県予選で勝ち上がりながら力を付けてきた。浮足立つ中でどう戦えるかがカギ」と東監督。予定通りに日程が進めば、対戦は土曜日だけに多くの人出が予想される。甲子園でも巻き起こしたい白山旋風、まずは手始めに隣県に襲いかかる。 (谷大平)

 

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