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第6話 は?風!?

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初めての針治療・・・

漫画でしかそれを見た事の無かった私は、どんな不思議な事を経験出来るのだろうかとワクワクしていた。



通された診察室が普通の病院となんら変わらず、そこに不思議さを醸す雰囲気は何も無かったので、ちょっとだけがっかりした。

普通の事務用机の横に、普通の病院のベッドが置かれ、その周りになにやら大げさな機械が並んでいた。



竹下先生は、ひょうひょうとした感じのよくしゃべるおっさんだった。

ちょっとノリが軽いんじゃないかと懸念したが、私の腕を触る手つきがプロっぽかったので、少し安心した。

先生は、全身をくまなくマッサージしながら、悪い部分を特定していくような仕草を見せながら、語った。



竹下先生は、学生の頃にスキーに行って、事故で片足が動かなくなってしまった事があるらしい。

何件も病院を回ったが、治療できなかったという。

そんな先生の足を治して歩けるようにしたのが針治療だったらしい。

先生は、そのことで感動し、自分も針師の道を志したのだという。



こういう話に弱い私は、胸に熱いものが込み上げ、「もしかすると、この先生なら信頼出来るかもしれない」と思った。



一通り全身に触れたあと、いよいよ針を打つ段階になった。

「針は使い捨てですので、感染症の心配はありません。」

そう言いながら、見せられた針は、注射針よりもマチ針よりも、ずっと細かった。

針は1本1本、透明なプラスチックの筒に収められていて、打ち込む時は、その筒ごと親指と中指でつまんで持って、針の先を患部?に当てる。

そして、針の背中を人差し指の腹で軽くトントントンと叩いて打ち込む。

痛みを感じる事はほとんど無い。



刺した針から筒を外すと、針だけが皮膚に突き刺さった状態になる。

そして、次の針を打ち込む。

腕に数本の針を打ち込んだ。



全部打ち終えると、今度は針の背中に電極を繋いで、電気を流し始めた。

あの大げさな機械はその為のものだった。

針からピリピリと電気が流れ、腕の筋肉を心地よく刺激した。

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第6話 は?風!?

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