「あんなに暇そうなのに、どうしてあのお店はつぶれないのか」「こんなに安い価格で本当にやっていけるのか」――世の中には知っているようで知らない「もうけの仕組み」がたくさんある。身近な企業を例に利益構造を学び、ビジネスとお金のセンスを磨いていこう。
連載第1回:家電以外の商品を売り始めた家電量販店を悩ます「リベートの減少」
このお店の前を通らない日はないと言っても過言ではなく、今や日本全国に約1300店舗を展開をしているスターバックスコーヒー。皆さんは日頃から駅前などの一等地に展開しているスタバを見て「なぜ1杯300~400円のコーヒー店がこんな家賃の高い場所に出店できるんだろう?」と疑問に思ったことはありませんか?
今回はそんな皆さんの疑問に応えていきたいと思います。スターバックスコーヒージャパンは2015年に上場廃止となっていますので、それ以前の決算資料などからスタバの強さを見ていきます。
まず飲食店の経営分析を行う上では「FL比率」という指標が重要になります。Fは「Food cost」の頭文字で売上原価(食材費)という意味、Lは「Labor cost」の頭文字で人件費を意味します。つまりFL比率とは原価率+人件費率の合計となります。
一般的に飲食店では売上高に対してFL比率で60%以内、さらに家賃も含めたFLRコスト比率(Rは「Rent」で賃料)で70%以内に収めるというのが重要とされています。さらにFL比率を55%以内に抑えられている業態はかなり優れたビジネスモデルといえます。もちろんこれらの指標は業態や出店場所などによって変わりますので、あくまでも一つの経営指標として捉えてください。
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