久々の百式シリーズです。
百式に搭乗したパイロットはクワトロ・バジーナ大尉、ZZガンダムでは主要パイロットはビーチャ・オーレグで緊急的に一度ジュドー・アーシタが搭乗しました(モンド・アカゲも出動している)。
カミーユはガンダムマークⅡ から、自分も設計に携わったZガンダムだけを愛機としたが、ジュドーはZZガンダムだけに拘らず、Zガンダムもよく乗った。それはZガンダムの機動性がより優れており、ダブルゼータガンダムがMS完成形では一番の火力はあるが、戦闘場面により非常に扱いにくい。
だからダブルゼータのコアブースターだけでもよく戦ったし(ハマーンとの最終決戦はこの形態で終えた)、その点では一番パイロットとして有能だったと言える。つまりアムロみたいに「僕がガンダムを一番うまく扱えるんだ」とこだわったり、シャアのようにジオンの技術にしか愛情がないのと全く違う。
百式はガンダムマークII からのムーバブルフレームを採用したため、外殻から内部の骨格がが見える機動性の非常に高い性能を持っている。
そして操縦性がピーキーで百式の潜在能力をフルに発揮し引き出すためには、搭乗パイロットのモビルスーツを動かす技術がもっとも必要なモビルスーツであります。
シャアはニュータイプ能力としては、カミーユやジュドー、アムロなどには絶対的に劣る。しかし一年戦争では腐っても『赤い彗星』である。
ゼータガンダムのグリプス戦役では、準サイコミュ、簡易型バイオセンサー搭載のモビルスーツに乗ることは無かったが、シャアのモビルスーツ操縦能力は高いのは間違いなかったと思う。
シャアは脱出する能力、逃げ出して生き延びる能力は高い。ゼータの最終回の第50話のラストシーンにもあるように、手足をもがれコックピットが開いた百式が画面を流れた。
その後エゥーゴは百式を回収したが、アナハイム・エレクトロニクス社で、百式とガンダムマークII を新たに改修し直してアーガマに配置する。その時、ルー・ルカが「百式はクワトロ・バジーナ大尉が搭乗していた機なのよ」とビーチャらに話している。
設定上、ビーチャ・オーレグ、モンド・アガゲ、エル・ビアンノ、イーノ・アッパーブらは、ニュータイプとして物語が進んでいるが、ジュドー・アーシタがニュータイプ度ランク10としたら、彼らは1~3くらいであろう。
そのZZガンダムでビーチャは百式を主要の愛機として、使用することになるが、百式の操縦系統をビーチャ用に簡略化されたとの考察もあります。クワトロ仕様の百式では当然操縦出来ないであろう事は、ガンダムファンなら分かるはずだ。だから百式にビーチャは乗って欲しくなかった。キャラクター的にあのビーチャのガキ臭い発言と行動から、百式の品位が下がるんです。
だからZZガンダムはZガンダムの話の続きとしては必要ですが、内容があまり好きになれないんです。
キャラクター設定がジュドー・アーシタとルー・ルカは良いとして、ビーチャ、モンド、エル、イーノ、この辺が個人的に不満なんです。
ゼータガンダムからガラッと変わりましたから。視聴率を上げる為の子供向けのロボットアニメなんですよ。唯一可変機が中心に活躍したのは、ファーストから逆シャアまでのガンダムシリーズではZガンダムだけですね。
唯一ZZガンダムで百式が光ったのが、ジュドーが搭乗した時です。あれ一機で戦況を変えてしまうほどの、百式のポテンシャルを引き出した貴重なシーンです。
ZZガンダム第32話「塩の湖をこえて」
ネオ・ジオン軍の戦艦ミンドラから出撃したオウギュスト・ギダンは、ガンダムチームのいないアーガマを襲う。
オウギュスト「沈め!アーガマ、ハマーンでもグレミーでもないこの俺の為になー!」
ガンダムチームはアーガマが奇襲を受けていることを知り、ジュドーが早速ダブルゼータで出ようとするが、ビーチャが邪魔をする。
ジュドー「どういうつもりだー!」
ビーチャ「ジュドーが強いのはマシンのせいだ、ダブルゼータに乗れば俺だってヒーロできる!」
ジュドー「ビーチャ!お前には無理だ!」
ビーチャ「いつまでもジュドーに大きな顔されてっ、たまるかっ」
ジュドー「ビーチャ!エル!マークⅡを貸せ、うわっ!」
(ここでジュドーがマークⅡに乗る絶好の機会を失ったが、百式に乗れたのだから良いのだ)
エル「ビーチャ、自分勝手すると死んじゃうんだよ!」
「なんで、ダブルゼータでビーチャが出るの?」とルー・ルカもゼータで出撃。
ジュドーの乗るモビルスーツがない。しかしアーガマには丁度百式が配備されていた。
案の定、ビーチャのダブルゼータは約立たず。それを支援する、エルのマークⅡも全くいいとこなし。
ジュドーはプルとドダイ改に乗って、ブライトに言う、
ジュドー「ダブルゼータに乗っているのは俺じゃない!」
ブライト「何?!」
ジュドー「説明は後だ!百式を出してくれ!ブライト艦長!早く!」
ブライト「アストナージ!百式をゲタに載せて出せ!」
アストナージ「出せったってパイロットがいませんよ!」
ブライト「いいから無人で出せ!」
エルのマークⅡはドライセンに腕を切られる、そしてビーチャはドライセンを一機落とす。
ジュドー「プル!操縦代われ!あのゲタに寄せてくれ!」
ここで地球でのモビルスーツ戦の中で、しかも無人機へ空中で百式に飛び乗るという、離れ業をみせるジュドー。
これはジュドーが凄い。アニメZZガンダムにおける名シーンのひとつと言っても良い!
そしてプルと一緒に百式で早くもドライセンを撃墜する!すげぇ。百式無双。
ルーのゼータもジュドーの援護に、オウギュストのドライセンに落とされる。
ルー「ジュドー、ごめん。やられた。」
オウギュスト「そんなヤワな金色が出てきたって!一度はミンドラを俺の指揮下においたんだぞ、それを貴様らにやられてたまるかー!」
(「待とうじゃないか、母艦を沈めればモビルスーツなんて人形みたいなもんだ」【Zガンダム第9話新しい絆】で、初めて百式を見た時のカクリコンのセリフ。オウギュストとカクリコンの声優さんは故戸谷公次さんでした😢)
ジュドー「何言ってんだこいつ、その武器のパターンは知ってるんだよー!墜ちろー!」
オウギュスト「この俺がやられるなんて!ミンドラを俺の手に戻してー!」
(両腕を切られたドライセンは致命的なダメージを受けて爆破する)
ここはですね、今日のこの百式シリーズもそうなんですが...声優の故戸谷公次さんがね...もうね、もう本当にいい役者さんでした😢
オウギュストの爆破されて叫ぶとこなんか...もうカクリコンの「アメリア...」やガディ艦長の最後。ゴットンの「撃て!撃て!これで最後だ!」いやー、本当に憎めない職業軍人の最後を演じられました。(北斗の拳のジャギも演じていました)
2006年2月6日急性心不全で亡くなられた。
まだ57歳だった。若すぎた死。没後12年、追悼したいと思います。
合掌(-人-)大好きな声優、戸谷公次さん。
☆本日もご訪問ありがとうございます。