2018年8月1日に発表となった映画『ヴェノム』が日本独自に製作したポスターが、海外メディアで大絶賛だ。
このポスターは、同日に公開となった最新予告編映像と共にリリースされたもの。”最も残虐な悪”ヴェノムがパッカリと開いたグロテスクな口内から大きな舌を飛び出させた生々しいヴィジュアルで、日本のファンの間でも「カッコいい!」と話題に。キャッチコピーはわずかに「最悪」の二文字だけだが、かえっておどろおどろしいインパクトを生み出している。
『ヴェノム』日本公式Twitterアカウントが掲載したこのポスターはすぐに海外でも評判を呼び、各メディアが軒並み賛辞を送っている状況だ。
例えばCBRは、このポスターがもたらすインパクトについて「予告編より恐い」と書き、ビジュアルについて次のように書き表した。
「シンビオート(※ヴェノムを形作る寄生物)の開く大口が放つ恐怖に釘付けになるが、このポスターはヴェノムの皮膚感ディテールも伝えている。黒く、スライム状の分泌物が巨大な目の上に垂れ出ている。その目もはっきりとした白でなく、乳白色のスモークや霧といった具合だ。このクリーチャーの全身を這う白い静脈状の網模様も確認できる。」
Heroic Hollywoodは「予告編よりも興奮する」「最高のポスター」、Superhero Newsは「おそらく過去最高にカッコいいポスター」、そしてWhat Cultureは「最高」と評した。
ホラー・スプラッター映画中心のメディアBloody Disgustingは、「悪夢的作品」「今すぐ部屋に飾りたいので、eBayの出品アラームを設定しておいた」との熱の入りよう。Comicbook.comも「ちゃんと恐い。コミックから飛び出したようなデザインで、ファンも間違いなく気に入るだろう。」「ファンとしても、ヴェノム史上最高にカッコいいのでは」と納得だ。
ポスター製作者や宣伝担当者にとって最も嬉しい言葉を贈ったのは、GeekTyrantだろう。同記事は、「なんて恐ろしいんだ!」「すっかりこのポスターの虜になったし、オタク魂をくすぐられた」と歓び、「これまで見た映画マーケティング史上最高傑作」とまで称えている。
日本におけるソニー・ピクチャーズの『ヴェノム』『スパイダーマン』関連映画のプロモーションはこれまでも国内外のファンから高い評価を得ており、『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)時には、『アイシールド21』や『ワンパンマン』で知られる漫画家・村田雄介氏が描き下ろした日本限定のポスターを披露し、海外メディアから「100%疑いの余地なく、みんながはっきりと同意できるものがついに現れた。このポスターは最高だ」「素晴らしい仕事」と熱烈な評価を得ていた。
また、同作のために東京・六本木にて期間限定でオープンした『スパイダーマンカフェ』も海外で話題を呼び、「日本の映画PRには敵わないよ」「急いで東京に!」と喜ばれていた。
『ヴェノム』の国内プロモーションでは、“世界を変えるのは、<最悪>だけだ。”とのキャッチコピーが取り扱われている。そのプロモーションは、早くもファンから<最高>と歓迎されている様子だ。
映画『ヴェノム』は2018年11月2日(金)全国ロードショー。俺たちは、ヴェノムだ。
Source:CBR,Heroic Hollywood,Superhero News,What Culture,Bloody Disgusting,Comicbook.com,GeekTyrant