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2018年8月2日 紙面から
中日-阪神 4回裏2死、2打席連続本塁打の高橋(右)を笑顔で迎える松坂=ナゴヤドームで(中嶋大撮影)
松坂が、戻ってきた。待ちわびた2万8673人の観衆が大きな声援で後押しした。久々のマウンドだったせいか球は荒れまくった。6四死球を与えながら5イニングを2失点。粘りと感謝の4勝目だった。
「実際にマウンドに上がって少しフワフワしている感覚があった。これがしばらくゲームから遠ざかっていたことかと。きょうは周りの選手たちに勝たせてもらった」
ピンチの連続も傷口は最小限に抑えた。2回に2死から2連打と2者連続四球で先制点を与えた。3回も無死一、二塁で陽川に左越えの適時二塁打で2点目を失った。好守にも助けられて、走者を背負っても最少失点でベンチに帰る松坂らしさは健在だった。5回には中谷、陽川と2者連続空振り三振。ロサリオも打ち取り、この日初めての三者凡退に仕留めるとグラブをたたいて喜びをあらわにした。
珍しいシーンもあった。松坂から始まる5回の攻撃で打席に入った。「代打を使いたくないとのことだったので、打って代われと言われました」。その後も続投と思ったファンもいたかもしれないが、6回に入ったところで佐藤と交代。それでもレッドソックス時代の2010年以来となる4勝目をつかんだ。
6月17日の西武戦(メットライフドーム)で登板直前に背中の捻挫で先発回避した。公式戦登板は同8日のソフトバンク戦(ナゴヤドーム)以来54日ぶり。今季は背中の故障以外にふくらはぎや臀部(でんぶ)をつったこともあった。再発防止のためにサプリメントは試合前、試合中と数種類を摂取してきた。出場選手登録を抹消された間はチームメートらと食事に出掛けず、治療に専念したこともあったという。「投げながら背中が張る感覚はなかった。ホッとしている」と胸をなで下ろした。
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