昭和の時代にも土砂災害はあったが、現在のようではなかったと思う。
山があんなに崩れるのかという印象がある。
昭和から平成の初めにかけてまでは、営林署の人が、官有の山を綺麗に刈って、道や水路を整備してた。
官有の山は里から遠いところが多いので、途中の道も営林署の人が綺麗にしてたし、営林署の人が通ってくれるので草が生えず
綺麗なものだった。
官有でない山も、人が入いる道が山の中にあり、官有林ほどではないにしても綺麗にされていた。
山の中の谷の普段、人が入らないようなところでも、ちょこちょこと手作りの小さな橋が架かっていたり、
崩れやすいところには石垣が設置してあったり、それこそ簡単な砂防ダム的なものがあった。
現在、私の田舎では、営林署の人がまったく山を整備しなくなった。それに伴い、まったく山に入れなくなりつつある。そもそも道が草木に埋もれて人が入れなくなっている。
山が荒れて、人がはいらない。イノシシがむちゃくちゃに山肌を荒らす。
山際に住む親戚は、昔に比べて落石が増えたという。