現実逃避が現実を壊す。
ちょっと考えれば解るこのテーゼが、どうしても解らない生き物、それが今のオタクだ。

それを見事に、最も明快に証明して見せたのが、皮肉にも『Wake Up, Girls!』だった。
もちろんそれが目当てに作った訳ではないが。

他にも今年はどんどん作品が壊れ始めている。
この流れは当分止まることがないだろう。
作る側はもちろん、観る側も、自らの「現実逃避」を反省しない限り、不可能だ。

『WUG』に限らず、もう数字でそれが証明されている。
「売上至上主義」ではもう説明がつかない。事実上の崩壊だ。

しかし彼らは決して反省しないだろう。
自分だけが大事であり、アニメはその道具、ダシにしかすぎない。
アニメを大事にする気などもとからなく、ただただ自分が刺激やストレスを受けたくない、ただただ気持ち良くなりたいという、幼児どころか乳児に近い欲求しか持っていない。
彼らがアニメをなんとかしたい、アニメがもっと面白くあってほしいという発想を持つのは、諦めた方がいい。

アニメにおんぶにだっこだった自分をどう弁護できるのか?もう弁護できまい。
支離滅裂な感情論が、解散まで叫ばれることだろう。

まっとうにアニメを愛したい僕達は、見るに堪えない彼らの言動を、それでも最後まで見届ける必要があるだろう。
「反面教師」には持ってこいのサンプルだからだ。