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【芸能・社会】

名古屋に誕生「ガールズ ドリーム プロジェクト」 ミュージカルで勝負

2018年8月1日 紙面から

「ガールズ ドリーム プロジェクト」主催の第1弾ミュージカルに参加する伊藤千咲美(中央)ら6人の出演者=名古屋・矢場町のNDPSTUDIOで(板津亮兵撮影)

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 名古屋にミュージカル活動を主体にした女性アイドルのプロジェクトが誕生した。メンバーは愛知、岐阜県出身者を中心にした13~24歳の女性15人。31日に名古屋・矢場町のNDP STUDIOで最終けいこに臨んだメンバーは「ひとつになってけいこをしました。夢の力を感じてほしい」。2グループに分かれ、8月1~31日、ミュージカル「POWER OF DREAM」に出演する。

 ダブル主演の1人は愛知県出身の伊藤千咲美(ちさみ、23)。東京で6年ほどのアイドル活動を経て、4月から名古屋のアイドルグループ「7☆3」に所属。5歳の時に劇団四季の「ライオンキング」に出演したことがあり、ミュージカル女優が夢だ。妹はアイドルグループ「チームしゃちほこ」の伊藤千由季(20)。

 アイドルグループのマネジャー役で、デビュー前の稽古場の場面からスタート。張りのある、のびやかな歌声を披露し、「アイドルはごまんといる。その大半が日の目を見ずに消えていく」とほかのメンバー5人を叱咤(しった)する。出演者の思いを重ねたアイドル成長物語だ。

 名古屋発男性10人グループ「BOYS AND MEN」が所属する事務所が、地元アイドルが息の長い活動ができるよう演技力のつく舞台公演を設ける「ガールズ ドリーム プロジェクト」として、6月にオーディションを実施。1日12時間のけいこをこなす日もあった。ボイメン妹分の女性アイドル「おとめボタン」の5人も加わり、ボイメンのもう1人の妹といった立場になる。

 プロジェクトでは、出演メンバーを固定せず、グループ名もつけない。追加オーディションで公演ごとに出演者を選ぶ。年内に第2弾の公演を設ける予定だ。

 脚本、音楽、演出は名古屋市文化振興事業団主催のミュージカルを作詞、作曲したことのある西田直木さん(50)。愛知黎明高時代にミュージカルに主演し、ハウステンボスのパレード演出も手掛けたことがある。メンバーは演技未経験者も多いが「まっすぐに表現できる演技が彼女たちの持ち味」と自信を見せる。

 約100席の客席と、テープで区切られただけの舞台だが、「ミュージカルはふつうのアイドルにとってもハードルが高い」と伊藤。ほかのメンバーも響く歌声とはつらつとした演技で、「実力派アイドル」への道を高いところからスタートさせそうだ。

 6人ずつの2グループが昼夜2回に出演。火曜休演。チケット3500円のほかドリンク代500円が必要。NDP STUDIOなどで販売する。

 

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