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【格闘技】

37歳の大竹は8月25日に米国でWBOスーパーバンタム級王者ドグボエに挑戦

2018年8月1日 紙面から

勤務するレストランで自ら考案した「チャンピオン豚キムチ丼」を手にポーズを取る大竹(左)=横浜市内で

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 東洋太平洋スーパーバンタム級王者・大竹秀典(37)=金子=が31日、横浜市内で記者会見し、8月25日(日本時間26日)に米アリゾナ州グレンデールでWBO同級王者アイザック・ドグボエ(23)=ガーナ=に挑戦すると発表した。37歳1カ月で王座を奪取すれば国内最年長記録となる。

 「ボクシングを始めて以来、今が一番楽しいです。まだ引退とか言われたくないので、しっかり勝ってきたい」。21歳で故郷の福島県郡山市のアマチュアジムに入門し、その後上京。24歳でプロデビューし、2014年11月、英国リバプールで当時のWBA同級王者クイッグ(英国)に世界初挑戦。12回判定0-3で敗れた。

 今も横浜市内のレストランに調理担当として勤務し、自ら考案した「チャンピオン豚キムチ丼」がメニューに並ぶ。だが初の世界戦後は、ボクシング環境を変えようと取り組んできた。仕事は週5から週2に減らし、フィジカルトレーナーを入れ、チームを組んだ。結果、9連勝で2度目の世界戦挑戦権をつかんだ。

 王者ドグボエは19戦全勝(13KO)で、欧米の専門誌では同級最強とされる。だが大竹は「不利と言われる試合を勝ってこそチャンピオン。精神面を含め、今が一番強いという実感があるし、不可能を可能にすることが僕の仕事」とひるまない。円熟の37歳が米国で、ボクシング史を塗り替える。 (藤本敏和)

 

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