【ドラニュース】京田、魅せた足業 2ラン犠飛に成功 プロ野球5年ぶり2018年8月1日 紙面から
とても珍しく、とても爽快な快勝劇だ。中日は31日の阪神戦(ナゴヤドーム)、同点の3回1死満塁から球界では5年ぶりとなる2ラン犠飛に成功。二塁走者・京田陽太内野手(24)の好走塁が光った得点もあってチームは後半戦初の3連勝。終わってみれば先発全員安打の13安打7得点。この勢いで8月も突っ走れ。 大島が放った強烈な打球がセンターやや右を襲った。三塁走者・ガルシアは余裕を持って生還。二塁走者の京田も一気に本塁を陥れた。珍しい2ラン犠飛。スタンドは沸きつつ、ざわめきも。大島も京田も初体験。打った大島は「京田が素晴らしい走塁をしてくれました。(2ラン犠飛は)ないです」と驚いた。 3回だった。同点とし、なおも1死満塁の好機を作り、打席には大島。2球目の甘いスライダーを芯でとらえたため、打球はやや不規則な動きをする。中堅・俊介はボールを追い、最後は左に横っ跳びするように何とかキャッチ。これを見逃さなかったのが、二塁にいた京田だった。 「最初から行く気でした。打球も不規則な動きだったし、(俊介の)体勢も悪かったので」 三塁へタッチアップすると、スピードを緩めることなく三塁も蹴った。俊介は膝を突いたまま中継の遊撃・北條へと弱いボールを投げるしかなく、一気に本塁を陥れた。2013年9月14日の西武-ロッテ戦(西武ドーム)でロッテ・鈴木が記録して以来、5年ぶりとなる2ラン犠飛が実現した瞬間だった。 森監督も「京田だったら帰ってきてくれるかなという期待があったが、なかなか見られるものじゃない」と口にした。三塁コーチの奈良原内野守備走塁コーチは「スピードを落とさずにちゃんと走ってきてくれた。好走塁です」と絶賛した。
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