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 店舗情報などのデジタルデータ管理を手がける米イエクスト(Yext)は2018年7月31日、イエクストが提供する企業・店舗情報管理ツール「Yext Knowledge Engine」と、米アマゾン・ドット・コムの音声アシスタント「Amazon Alexa」のデータ連携を開始したと発表した。今後2週間ほどで、Yext上で管理されている企業・店舗情報がAlexa上で検索可能になる。

YextとAmazon Alexaの連携によって返答可能になる問いかけの例
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 米アマゾン・ドット・コムとの提携に基づく取り組み。例えばAlexaに対応したスマートスピーカー「Amazon Echo」に「アレクサ、アップルストア銀座は今日何時までやってる?」と音声で聞くと、Yext上で管理されている店舗名や曜日別営業時間などの情報を検索して「営業時間は午後9時までです」という回答を返す。

 Yextは多店舗展開する小売・サービス業などの公式な店舗情報を管理・配信するサービス。企業が店舗情報を登録すると、各種SNSやグルメ・店舗情報サイト、「Google マップ」のような地図情報サイトなどに店舗情報を配信する。既に米国などで多くの企業が採用しているが、日本では展開を始めたばかり。国内の顧客企業は10社ほどだが引き合いは多いという。

米イエクストの日本法人であるYextの宇陀栄次会長兼CEO(最高経営責任者)
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 日本法人Yext(東京・港)の宇陀栄次会長兼CEO(最高経営責任者)は「Google マップなどの既存サービスには利用者が投稿した真偽不明の情報があふれている。視覚による検索なら人が真偽を見分けて判断できるが、Alexaのような音声検索では唯一の正確な情報がなければ役に立たない。音声検索が広がる前に比べてYextのサービスの価値を顧客に理解してもらいやすくなった」と説明した。