「LGBTは生産性ない」発言の杉田水脈議員、安倍首相のお友達として永田町で有名
自民党の杉田水脈衆議院議員(写真:日刊現代/アフロ)
猛暑に続いて、台風の被害も報告されていますね。熱中症でお亡くなりになったり被災されたりしている方々の報道に、心が痛む日々です。みなさまのご無事を、心よりお祈り申し上げます。
岸田氏の自民党総裁選不出馬に永田町で悲鳴
7月22日、通常国会が閉会になりました。現在、ほとんどの国会議員は地元に帰って国政の報告をしたり地域のイベントであいさつをしたりといった活動に力を入れている頃だと思います。開会中は主に議員会館で働いている秘書たちも、閉会後は地元入りして議員を支える場合もあります。 そのような秘書たちを送る「壮行会」と称した暑気払いも行われています。
地元に帰るときに、あいさつに来てくれた秘書仲間たちと雑談していると、「岸田文雄政調会長、自民党総裁選出馬見送り」の速報が流れました。
「えーーーーっ」
悲鳴のような声を、みんなであげてしまいました。とてもがっかりしたのです。永田町では、9月の自民党総裁選挙は「安倍3選」が既定路線のような雰囲気ですが、岸田さんには「総理大臣になるんだ!(いつか)」という意思表示を明確に示してほしかったです。
不出馬の理由は「岸田派以外に支持が広がらなかった」とのことですが、それでも推薦人の20人は派閥内の議員で集められるのですから、「せめて意思表示をすべきだったよね」と秘書たちは顔を見合わせました。
岸田議員は安倍晋三首相から「出馬したら党内に居場所はない」というようなことを言われたと読売新聞が報じていましたし、写真週刊誌が「暴力団幹部との交際」を報道したこともあったため、そういった事情が響いたのかもしれません。また、岸田派には7月の西日本豪雨の被災地域が選挙区の議員が多いので、「総裁選より災害対応を優先したい」という意見もあったのかもしれません。
しかし、「数の論理」では難しくても、特に若手議員は「自分たちの派閥の長には総裁を目指してほしい」と考えていると思いますよ。とにもかくにも、総裁選不出馬は残念な判断でしたね。
とはいえ、総裁選に出馬するとなると、けっこうな活動費がかかることも事実です。選挙活動は派閥の資金で行うため、資金力のないところは大変です。 支援者から寄付を募ったり派閥の政治資金パーティーで集めた資金でまかなったりするのですが、岸田派は「負けるとわかっている戦に貴重な資金をつぎ込みたくない」ということになってしまったのかもしれませんね。
それでも「安倍総理の圧勝にはしてほしくない」というのが、秘書たちの率直な意見です。なぜなら、最近のたび重なる政治不信のきっかけをつくっているのは、安倍首相のお友達ばかりだからです。
お騒がせ議員の巣窟「二階派」
2015年に発覚した農林水産大臣政務官の中川郁子議員(当時)の「不倫路チュー事件」を覚えている方も多いと思います。安倍首相はお友達だった故・中川昭一議員の妻というだけで、郁子議員を実力もないのに政務官にしたばかりか、スキャンダルが発覚しても辞任させませんでした。
『国会女子の忖度日記:議員秘書は、今日もイバラの道をゆく』
あの自民党女性議員の「このハゲーーッ!!」どころじゃない。ブラック企業も驚く労働環境にいる国会議員秘書の叫びを聞いて下さい。議員の傲慢、セクハラ、後援者の仰天陳情、議員のスキャンダル潰し、命懸けの選挙の裏、お局秘書のイジメ……知られざる仕事内容から苦境の数々まで20年以上永田町で働く現役女性政策秘書が書きました。人間関係の厳戒地帯で生き抜いてきた処世術は一般にも使えるはず。全編4コマまんが付き、辛さがよくわかります。