ミャンマーで洪水、死者10人 10万人以上が避難

手を引かれて冠水した道路を歩く子ども=29日、バゴー地方域/YE AUNG THU/AFP/Getty Images

手を引かれて冠水した道路を歩く子ども=29日、バゴー地方域/YE AUNG THU/AFP/Getty Images

(CNN) ミャンマーでモンスーンによる豪雨が数日間続き、中部から南部にかけての村では洪水で10人が死亡、10万人以上が避難を強いられた。

洪水で道路が遮断され、孤立している集落もある。国家災害管理委員会(NDMC)は川岸や低地に住む住民に対し、高い場所への避難を呼び掛けた。

31日までに5つの州で計11万9000人が避難した。災害対策当局の責任者によると、中部マグウェイは特に甚大な被害を受け、被災者が7万人を超えている。

同国の情報当局が公開した写真には、屋根の上で待つ住民らがボートで救助される場面が写っている。

降り続く豪雨のため、作業は難航している。死者10人のうち3人は、救助活動に協力していた兵士だという。

ミャンマーはこの季節にほぼ毎年、水害に見舞われてきた。2015年には洪水で約100人が死亡、20万人以上が避難した。

国連常駐・人道問題調整官事務所は29日に声明を出し、ミャンマー政府や市民団体、ボランティアによる救援活動への支援を申し出ていると述べた。

NDMCによると、現在開設されている避難所に加え、妊婦や幼い子どものいる母親たち専用の施設も設ける予定だという。

東南アジアではこの夏、豪雨の被害が相次でいる。隣国ラオスではダムが決壊し、民家が流される被害が出た。インドネシアでは先月フェリーが転覆し、190人以上が死亡した。

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