どうもKAKA’です。
長期投資家にとって投資対象のリスクとリターンを特定する事ができれば、最良のポートフォリオを構築する事ができます。
でも、そんな簡単にリスクとリターンを特定する事はできないですね。
株式や債券のリスクとリターンは過去のデータはありますが、未来はどうなるかわかりません。
過去のデータから長期投資では以下の事がわかりました。
- 債券の利回りが株式に劣るという事。
- 債券はインフレを考慮するとリスクの高い投資商品である事がわかりました。
そこで今日は、株式と債券の保有期間からみたリスクとリターンを勉強しました。
下に続きます。
保有期間とリスク
下記の図は1802年以降の1年から30年間ごとの株式、長期債、短期債の実質利回り(インフレ調整後の最高値と最低値)を示したものになります。
(出典:ジェレミー・シーゲル著 株式投資第4版)
長期投資にとって保有期間の長さこそ重要
- 短期で見ると株式のリスクは債券より高くなっていること。
- 保有期間が10年を超えると株式の最低値が債券を超えていること。
- 保有期間が20年を超えると、株式の実質利回りはインフレ率を下回る事がないこと。
- 30年間株式を保有すると最低利回りはインフレ率を2.6%上回ること。
- 長期で保有する事で株式の実質利回りの最高値と最低値の差が債券と比べて小さくなっていること。
長期投資における株式の優位性
(出典:ジェレミー・シーゲル著 株式投資第4版)
上記の表は株式の利回りが長期債と短期債の利回りを上回った割合を保有期間ごとに示したものになります。
ここでも長期で保有する事で、株式の利回りが長期債と短期債を上回る確率が高くなる事がわかりました。
しかし、長期投資では明らかに株式の利回りが債券を上回るものの、短期では異なる事を理解しておく必要がありそうです。
1〜2年の投資期間では、株式が長・短期債の利回りを上回る年は5年の内3年だけになります。これは、5年の内2年は、株式の利回りが短期国債や銀行預金に劣ることを理解しておく必要がありそうです。
この事を理解しておけば一時的な株価の変動により株式を手放す事が無くなりそうですね。
株価のピークで投資を始めた場合の利回り
(出典:ジェレミー・シーゲル著 株式投資第4版)
図は過去に訪れた8回の株価のピーク時から10年、20年、30年の期間にわたって金融資産を保有した時に得られた実質利回りを比較したものになります。
株価がピークの時に投資を始めたとしても、株式のリターンが上回る事がわかります。
保有期間が20年株式は債券の約2倍、30年となれば4倍以上の利回りとなり長期保有する事の優位性がわかります。
長期投資家にとって生活防衛資金や精神的に安心できるキャッシュポジションを確保できていれば、株価が高値であっても株式に投資する事でリターンを得ることができることがわかりました。
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