カメラ買ったら「Photoshop」が無料でついてくる!
そんな時代がもうあと一歩で実現してたそうですよ。いまやPhotoshopといえばAdobeの超有名な看板ソフトウェアとなってしまっていますが、本来ならば、別のメーカーからリリースが目指されていたんですってね...
例えば、現在のPhotoshopの原型となる開発仕立てのソフトウェアを引っさげて、まずは1988年の「MacWorld」で有力アプローチが進んだのは、ほかでもないカメラメーカーのニコンだったようです。すぐさまニコンの欧米マーケティングチームから絶大なる支持を得た同ソフトウェアは、このままニコンが独占販売権を取得するかと思われましたが、日本にあった本社からの答えはノー!
ニコンはれっきとしたハードウェアメーカーだ。われわれはソフトウェアメーカーになるつもりはないし、このソフトウェアに将来性があるとは思えない。
さてさて、このニコンの決断が正しかったのかどうかはさておきまして、実はこの後、コダックにもアプローチしたものの断られ、結局はAdobeから1990年に「Photoshop 1.0 for Macintosh」が発売されて、現在に至っている運びですね。もしかすると、当のAdobeも、たらい回しにされて売り込まれてきた最初のソフトウェアが、ここまでのヒット作になるなんて予想もしてなかったかもしれませんから、やっぱり歴史の流れって不思議なものですよね~
Sam Biddle(米版/湯木進悟)