【大リーグ】大谷、フェンス直撃! 3戦ぶり快音は塗装がはがれた”彼”のおかげ2018年7月30日 紙面から
◇エンゼルス11-5マリナーズ【アナハイム小林信行】米大リーグは28日、各地で行われ、エンゼルスの大谷翔平投手(24)が当地でのマリナーズ戦に「2番・指名打者」でフル出場し、8回に二塁打を放って5打数1安打だった。チームは11-5で勝ち4連勝。ダイヤモンドバックスの平野佳寿投手(34)はパドレス戦で7-4の8回に3番手として登板し、1イニングを1安打無失点、1三振だった。チームは9-4で勝った。 快音の後にドスン!という鈍い音。大谷が“自己最速”となる113・2マイル(約182キロ)の弾丸ライナーを右翼フェンスに突き刺したのは8回だ。中継ぎ左腕エリアスの154キロ速球を完璧にとらえ、悠々と二塁に達した。 3戦16打席ぶりの安打。メジャー移籍後自己ワースト記録を阻止した会心の一撃のはずが、二塁上の大谷は首をかしげた。「(フェンスを)越えるのかなと思う打球が越えないというのもそうですし、僕の中でとらえたと思った打球が安打につながらないところでイメージとのズレがある。自分の方に問題があるのかなと…」 満足顔ではない一方で、安打の裏話も披露。8回に快音を奏でたのは塗装がはがれたメープルの練習用バットだったが「普通、弾きが悪くて使わないんですけど、いつも頑張ってるので“彼”なら打ってくれると思って」。道具愛を口にして笑みを浮かべた。 チームは4連勝で貯金2。「あとは自分が追いついて行くだけ」。あすにつながる1本になった。
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