◆任天堂が認めた!!◆ 任天堂が公式に認めたファミコンソフトが誕生した模様……
報告したのはMAGES.代表・志倉千代丸氏である。
パッケージのオレンジはコナミを意識したか!?
◆元々は初回特典◆ こちらは元々9月20日発売のSwitch版『STEINS;GATE(シュタインズゲート)』の初回特典として制作されたものだったようだ。
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「STEINS;GATE ELITE」の初回特典が発表。Switch版がファミコン風ADV「シュタゲ」,PS4版とVita版がフルHD版「フェノグラム」に決定 - 4Gamer.net 自身も熱心なレトロゲームファンである志倉氏は「どうせファミコン風でしょ」という世間の声に我慢ならなかったのか、本気だと証明するために任天堂の公式許可を得て本物のファミコンカセットをつくってしまったのだとか……
◆過去の新作ソフト◆ 振り返れば13年ぶりの新作として注目された『ミスタースプラッシュ』(2008年)
(Amazonリンク) 21年ぶりの新作として騒がれた『8BIT MUSIC POWER』(2016年)
(駿河屋リンク) 誰かが新作をつくる度に、なぜか、前に誰かがつくったソフトを無かったことにして「◯◯年ぶり」と謳うのが新作ファミコンソフトの慣例となっていたが、残念ながらいずれも任天堂の非公認であり、商標的な事情により
「ファミコンソフト」と名乗ることすらできない存在であった。
苦肉の策として「FCソフト」と表記しているものもあるが、販売店のポップレベルでは堂々と「新作ファミコンソフト」と記載されていることが多いのが現状である。
◆公式という意義◆ 今回のファミコン版『STEINS;GATE(シュタインズゲート)』は
「売り物ではない」とのことで残念ながら非売品ではあるものの、任天堂から公式な許可を得てつくられたという意義は非常に大きい。
※型番は「HAC-SG」と記載されている なぜなら、1994年6月24日にリリースされた最後のファミコンソフトである『高橋名人の冒険島IV』以来の
正真正銘の「23年ぶり」公式ファミコンソフトであることが間違いなく言えるからだ。
◆総数問題◆ ただし、そうなると個人的に気になってくるのが総数問題である。おそらく今回のものへFFマークの付与はないと思われる(型番「HAC-SG」もおそらくダミーであろう)ので、これをどういうカタチで総数に含めるのかは解釈が難しいところだ。
※「任天堂」ロゴの記載はあったがFFマークは見られない(動画より) ファミコンには多くの非売品ソフトが存在したものの、そのほとんどが企業向け、あるいは懸賞品であり、今回のファミコン版『STEINS;GATE(シュタインズゲート)』のように、
ただ情熱でつくってみた、という前例が思いつかないのだ。
おそらくだが、任天堂さん的には「販促用の非売品」という扱いになろうかとは思う。ということは位置づけとしてはサンプル品に近いのかな……
また、ここまでクオリティが高いと「商品化」も気になるところであるが、そのあたりの事情について志倉氏は
「ビジネス的にゴニョゴニョ」と述べており、それが任天堂的に販売NGという意味なのか、メーカー的に儲からないという意味なのかは判断できないものの、今のところ商品化の可能性はないと見られている。
◆ユーザー不在◆ このファミコンソフトがどれだけの販促効果をもたらすのか今のところ不明であるが、一方で
「ユーザーを無視してるのではないか」という声もあがっている。
現在、多くのメーカーが公式な許可が得られないまま、レトロゲームの復刻事業を展開している中で、本人も述べておるとおり意地だけで、いたずらに公式を取った挙句、ユーザーには何も還元せず、あまつさえ
「無駄な遊び」と切り捨ててしまっているようにも見える姿勢は、言われてみればたしかに、あまり気持ちいいものではない。
販売は難しいとしても、抽選プレゼントにするなど、ユーザーのほうを向いた展開に期待したいところである。
| | 任天堂さんのこういう柔軟性はすげえ |
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初回特典として、ダウンンロードではなく、カセットプレゼントだと公式だと思うけど、
それができないってことは公式じゃないかも…やろうと思えば値段上げての超限定特典にすればいいんだし
カートリッジそのものを販促景品にしていいよなら、良かったんだけど
やっぱ不可能なんだろうなあ。名人の壁はかなり高いと思う