放送期間は2014年2月の1か月。
「ガスを使う生活は素敵。ガスを使ってね。」の宣伝である。
東京ガスのCMだよと言われなければ、もはや、なんのCMわからない感はあるが、「お母さんはいつも(ガスみたいに)あたたかく見守っていてくれているよ、だからくじけないでがんばってね」というお母さんの思いがひしひしと伝わってくる良いCMである。
「あまりにもリアル」的な批判を受けての放映打ち切りと言われているが、本当に打ち切る必要はあったのだろうか?
「テレビ」というメディアの使命や、民放放送を無料で見ることができているなどの状況から考えると、わたしは、ぎりぎりセーフだったのではないかと思う。
身近に起きている題材が故に、興味もわき、つい見入ってしまう。
そういった制作者の計算にまんまとはまってしまうCMだが、制作者の意図としては「今、こんなことで悩んでいる若者が多くいる。社会はこれでいいのか?」的な問題提起をおこなっていると読めなくもない。
まあ、最終的にはそれを見た人がどう思うかの問題になってしまうのだが、こういったこと(見た人からの苦情に配慮してCMを打ち切ること)で「やりたいことがしにくくなってしまう世の中」になるのもどうかど思うので、「ぎりぎりセーフ」と判断した。
ちなみに、このCMは「家族の絆」というシーリーズもので、過去には「おとうさんのチャーハン」という作品もあった。
このCMでも「リアルすぎる。配慮が足りない。」という団塊の世代のお父さんからの抗議は1件くらいあったかもしれない…。