Appleが、iPhoneやiPad、MacBookといった端末どうしでワイヤレス充電し、バッテリーを分け合える技術の特許を申請したことが明らかになりました。
端末どうしをワイヤレス充電しバッテリーを共有
Appleが「Inductive charging between electronic devices(電子機器間の電磁誘導充電)」と題した特許を申請していることが、米国特許商標庁(USPTO)が現地時間7月26日に公開した書類から明らかになりました。
この特許の特徴は、バッテリーに余裕のあるデバイスから、バッテリー残量の少ないデバイスに、ワイヤレス充電によってバッテリーを分け与えられることです。
例えば、iPhoneとApple Watch、MacBookを持ち歩いているユーザーが、iPhoneのバッテリーが少ないことに気付いた場合、MacBookからiPhoneにワイヤレス充電することができるので、持ち歩く充電ケーブルやアダプタを減らすことができます。
特許申請書類には、ディスプレイ内部にワイヤレス充電用のコイルを搭載したiPadにiPhoneを乗せて充電している図のほか、MacBookのトラックパッド左右のワイヤレス充電用コイルにiPhoneとApple Watchを乗せて充電する図などが示されています。
Appleはこの技術の利点として、電源コンセントが1つしかなくても複数の機器を同時に充電できることも挙げています。
特許申請書類には、MacBookの上にiPad、その上にiPhone、さらにApple Watchと、端末を4段重ねにしてワイヤレス充電する図も掲載されています。
今後はiPadやMacBookシリーズにもワイヤレス充電が拡大?
現在販売されているApple製品で、ワイヤレス充電に対応しているのはiPhone X/8/8 PlusとApple Watchだけです。
このほかAppleは、独自開発のワイヤレス充電パッド「AirPower」と、ワイヤレス充電に対応したAirPods用の充電ケースを2018年に発売すると予告しています。
Appleは数多くの特許を申請していますが、その全てが製品化されているわけではありません。しかし、この機能が実現するなら、今後はiPadシリーズやMacBookシリーズもワイヤレス充電対応が進むかもしれません。
Source:AppleInsider, USPTO
(hato)