2018-07-29

美味しい(と思う)ハンドドリップコーヒーの淹れ方

コーヒー屋さんです。皆さんにコーヒー沼にハマってほしいため、美味しい(と思う)コーヒーの淹れ方を記します。

コーヒーの淹れ方

ハンドドリップ、サイフォン、エアロプレスフレンチプレスエスプレッソマシン、水出しとありますが、今回はハンドドリップです。ハンドドリップとはコーヒー粉をフィルターに入れ、上からお湯を注ぐことで抽出する手法です。フィルターにはペーパー(紙)、ネル(布)、金属がありますが、まずはペーパーがおすすめです。

ペーパー:油分が紙に吸収されてしまうが、お手軽。

ネル:油分が多く抽出されるが、お湯の淹れ方やネルの保存方法が面倒。

金属:多分美味しく淹れられると思うけど、使ったことがないのでわかりません。

必要器具

ラインダー:必須。まずは手挽きのものOKコーヒー豆は粉にした瞬間から酸化劣化が始まるため、豆での保存がマストおすすめカリタナイスカットミルだけど高いです。

リッパー(1~2人用):円錐型のもの必須。正直、なんで三角形型が主流になっているのかがわからいくらい味が変わります。私はコーノ式を愛用しているけど、ハリオ式をはじめその他の円錐型でもOK

ドリップ紙:円錐型のもの必須。べつにどこのメーカーのものでもよいです。

ドリップポット:注ぎ口が細くなっているもの必須。”静かにゆっくり、少しずつ”お湯を注ぐことが鉄則なので、注ぎ口は細いほうが良いです。おすすめカリタの銅ポット(0.7L)。欲を言えば、注ぎ口までの距離が短いほうがいいです。手元で水量をコントロールできるから。あと、これはドリップポットなので、お湯は別のやかんで沸かしてね。

▼あればよい器具

温度計コーヒー抽出ベスト温度は80度後半から90度前半なので、それを測るためにあるといいですね。なければ、沸騰して2分前くらいのお湯を使ってね。

サーバー:ドリッパーの下において、抽出後のコーヒーを入れる器具。だいたいドリッパーとセットで売ってるけど、なくても大丈夫

計量スプーンコーヒー豆用の計量スプーンAmazonなどで売ってます。大体一杯で10gくらいを計れる。

さて、いよいよ淹れ方です。

▼お湯を沸かす

水へのこだわりはあるかもしれませんが、まずは水道水大丈夫です。軟水のほうがまろやかな口当たりになるけど、そこまで管理するのは面倒なので。

▼豆を挽く

豆はたくさん使いましょう。私は1人分で20g、2人分で25gくらい使います。「もったいない!」と思うかもしれませんが、カフェに行けば一杯400円。コーヒー豆は100g500円程度が相場だと思うので、一杯100円ですね。安いです。

挽き方は中挽きで。手挽きの場合には刃に熱をもたせないで、粉の大きさを揃えるように、ゆっくり同じ速度で曳きましょう。(ナイスカットミル場合は3.5で挽くとちょうどいいです。)

ドリップ準備

ドリップ紙のつなぎ目を折り、ドリッパー差し込んだら、粉を入れましょう。そしたら、ドリッパーを2、3回トントンと軽くたたいてあげてください。ドリッパーの中と表面の粉を均一にしてあげるためです。その後、適温になったお湯をサーバーとカップに注いでください。すぐに温まりますので、そのお湯は捨てます。冷えた容器に抽出後のコーヒーを注ぐと、香りが飛んでしまうからです。

ドリップの心得

やかんからドリップポットのお湯を移したら、いよいよお湯を注ぎますドリップ共通する重要ポイントは3つ。

ゆっくり、静かに、少しずつお湯を注ぐ:コーヒーの粉にお湯を吸わせて、成分を抽出してあげるイメージを忘れないでください。

何回にもわけて注ぐ:粉が呼吸をするように、お湯が減ってきたら継ぎ足してあげてください。

ペーパーにはお湯をかけない:ペーパーにお湯があたると、コーヒー豆を通過せずに下まで抜けてしまます。味がしません。

最初ドリップ

ここではエキス抽出するのではなく、乾燥した粉に水分を与えて、抽出の準備をしてあげることをイメージしてください。粉の中心から半時計周りに、500円玉くらいの大きさまでお湯を注いだら、また中心まで戻ってきてください。大体5から6周分くらいかな。これだけ注いで、ドリッパーからコーヒーが垂れてこないor2~3摘ほど落ちてきたら大成功です。下からコーヒーがたくさん出てきてしまった場合、粉がお湯を吸収しきれていないことが考えられます。次回はお湯の量を少なくしたり、円を描くスピードを上げてください。(遠心力でお湯が外側に抜けるため、ポットをまわす速度も意外と重要です。)

新鮮な粉を使った場合、白いアクに合わせて粉がもこもこしてきますよ。

▼2回目のドリップ

最初ドリップ後、45秒か60秒後にお湯を注ぎます。この間に粉がお湯を吸収して抽出の準備が整いますので、焦らずに待ってあげてください。お湯を注ぐ速度や大きさは最初ドリップと同じくらい、量は4周くらいがよいでしょう。粉がまるで呼吸をしているかのように膨れてきますので、その様子を楽しみましょう。

▼3回目以降のドリップ

ここからは徐々にお湯を注ぐ感覚を短くしていきます。粉の膨れがおさまり、白いアクがなくなってしまう前に次のお湯を注いてあげてください。繰り返しドリップすると、だんだんと粉がお湯を吸収しなくなり、お湯が減るスピードが早くなります。それに合わせてお湯を継ぎ足してあげましょう。

最後ドリップ

最後ドリップをしたら、すぐにドリッパーをはずしましょう。もったいないと思いますが、最後まで抽出しきってしまうと、コーヒーえぐみまで出てしまうので、さっさとドリッパーはずします。

ここからは飲み方について。

ドリップしたコーヒー温度が下がっているので、ホットで飲む場合にはミルパンなどで再加熱してあげましょう。ただし、熱しすぎると風味を感じられなくなってしまうので、鍋がふつふつといってきたところがベスト。火を止めると風味豊かな湯気が漂います

アイスで飲む場合には、氷をたくさん入れたグラスに抽出後のコーヒーをそのまま注ぎ、マドラーなどでかき混ぜましょう。風味や味をそのままに、キンとしたアイスコーヒーが飲めます。(コンビニコーヒーイメージ

ちなみに、Amazonおすすめコーヒー豆はコクテル堂です。

大阪であれば、Refillさんの豆が最高です。

いよいよ夏本番。みなさん素敵なコーヒーライフを。

  • anond:20180729221818

    糞面倒くさくない? 俺ごときには、冷蔵庫で冷やしといたブレンディあたりのボトルコーヒーに冷蔵庫の氷と台所の水入れて薄めて飲むくらいでちょうどいいわ。

    • anond:20180729222845

      缶とかボトルのブラックコーヒー飲むと吐き気がしてくるよ

  • anond:20180729221818

    こういう人がライト層を遠ざけるんだよね。

記事への反応(ブックマークコメント)

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