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あらすじ
「お金と幸せの答えを教えてあげよう。」宝くじで三億円を当てた図書館司書の一男は、大富豪となった親友・九十九のもとを訪ねる。だがその直後、九十九が三億円と共に失踪。ソクラテス、ドストエフスキー、福沢諭吉、ビル・ゲイツ、。数々の偉人たちの言葉をくぐり抜け、一男のお金をめぐる三十日間の冒険が始まる。
感想
『人生に必要なもの。それは勇気と行動力と、ほんの少しのお金さ』『戦おう。人生そのもののために。生き、苦しみ、楽しむんだ。生きていくことは美しく、素晴らしい。死と同じように、生きることも避けられないのだから』チャーリー・チャップリンのライムライトのワンシーンを主人公である一男が思い出すところから、物語が始まる。
お金は生きる上でとても大切なものだ。例えば、ご飯を食べること、服を書くこと、家に住むこと、すべてにおいてお金というのは必須なものだ。だからは、人はお金を求める。しかし、お金を得るもので失ってしまうものがある。それは欲だ。もっとおいしいものを食べたい。もっと美しいものを見たい。もっと広い家に住みたい。そんな欲が私たちの行動の源泉である。しかし、お金が無限にあるとどうも不安となるそうだ。それは、上がるところまで上がってしまって、欲しいものが大した痛み悩みなく手に入ってしまう状態だと思った。欲というのは、あまりいい表現ではなく露骨な言い方だ。禁欲の方がどちらかと言えば日本人にとって美徳されている。しかし、欲が無くなった人生は本当につまらない。私にとって山に行きたいという欲が原動力になっている。そのために、少しの勇気を振り絞って、危険なルートを通ることだってある。これはチャップリンの名言に通じるところがあるように感じた。今の自分にとってはこの欲を大事にしたいと思う。あなたもあなたの欲を大事にしてほしい。お金との関わり方を考えさせられる、そんな一冊です。
ちなみに2018年10月19日から億男が映画化されます。主演は佐藤健と高橋一生という今を油の乗ったふたりです。期待大の映画です。
2018年07月29日 投稿