フジテレビの連続ドラマ『怪談百物語シリーズ』では、竹中直人さんが陰陽師となって活躍していく怪談ものです。このシリーズは、第1〜11回まで放送されたので、このシリーズを知らない方や思い出したい方たちのために、どのような内容になっているのか紹介しましょう。
- 『怪談百物語 第1回四谷怪談』
- 『怪談百物語 第2回雪女』
- 『怪談百物語 第3回うば捨て山』
- 『怪談百物語 第4回番町皿屋敷』
- 『怪談百物語 第5回耳なし芳一』
- 『怪談百物語 第6回狼男』
- 『怪談百物語 第7回かぐや姫』
- 『怪談百物語 第8回雨月物語』
- 『怪談百物語 第9回ゴースト』
- 『怪談百物語 第10回怪談源氏物語』
- 『怪談百物語 第11回牡丹燈籠』
- 『怪談百物語シリーズ』のまとめ
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『怪談百物語 第1回四谷怪談』
www.akira-blog.comお岩(演:菅野美穂)が、父の仇討ちを夫の田宮伊右衛門(演:原田龍二)に頼みますが、実は、父を討ったのが夫でした。さらに、夫は妻が邪魔になって毒殺しようとするのです。あわれにも、お岩は怨霊となって、夫を道連れにしようとするのです。
陰陽師の道三(演:竹中直人)は、それを止めようとしますが、その間にも、多くの犠牲者が出ていてき、最悪の結果をもたらす事になるのです。
『怪談百物語 第2回雪女』
www.akira-blog.comお雪(演:松雪泰子) という雪のような美しい肌をした女性は、危ない所を巳之吉(演:萩原聖人)に助けてもらってから、夫婦になれました。所が、二人が住む村では、暑い真夏の季節なのに、次々に凍死者が出始めたので、役人の弥助(演:甲本邪裕)や勘太(演:金子貴敏)たちは困り果ててしまいます。
そんな役人たちに対して、道三は越後の雪女の仕業かもしれないと言いますが、勘太が「馬鹿いうんじゃねぇ」と全く相手にしません。しかし、弥助はその言葉に引っかかって、越後国の出身のお雪に何か知っていないか尋ねようとしますが、やがて、お雪の恐ろしい正体が明らかになっていくのです。
『怪談百物語 第3回うば捨て山』
www.akira-blog.com太吉(演:ユースケ・サンタマリア)は、村の掟で、年老いた母ふみ(演:浅香光代)を地獄谷へ捨てなくてはいけなかったのですが、そのような事ができる訳もなく苦悩の日々を送っていました。しかし、太吉の妻のりん(演:秋山菜津子)は、夫に毒を渡して、明日は母を捨てるように促します。
太吉は妻に頭があがらなかったので、ついに母を捨てようとしますが、結局は捨てきれずに途中で地獄谷から母を連れ戻して、家の床下に母を隠します。そこへ代官の柏木一蔵(演:石橋蓮司)が無理難題を突きつけてしまって、母にどうすれば良いか相談しますが、道三は太吉と母の関係が異常なものになっている事に気づいてしまいます。
『怪談百物語 第4回番町皿屋敷』
www.akira-blog.comお菊(演:木村佳乃)は、青山家の家宝であるお皿を割ってしまい、青山播磨という殿様(演:吹越満)からお手打ちされます。所が、それから青山家にお菊の幽霊が現れるようになってしまい、青山播磨に仕える柴田十太夫は「このままでは青山家の悪い噂が広まってしまい、お取り潰しになるかもしれない」と危惧します。
そこで、柴田十太夫は、道三に幽霊をお祓いしてもらおうとしますが、お菊は道三に「播磨様を恨むはずもございません」と幽霊になって現れる理由を明かそうとするのです。
『怪談百物語 第5回耳なし芳一』
www.akira-blog.com道三は、娘の小夜(演:大村彩子)と思うように稼げない事について口論していたら、突然土砂降りの雨が降ってきたので、あるお堂へ駆け込みます。所が、そこからみすぼらしい老人が現れて、あてのない旅を続けている事を教えてくれました。そこで、道三は「旅をしてきたなら、何か面白い話はないかい?」と訪ねてしまいます。
そこで、老人は、ある琵琶法師の芳一(演:岸谷五朗)という話を始めます。その芳一という男は、村に住む娘かる(演:星野真理)から世話をしてもらっていました。所が、ある日から芳一は平家の幽霊に取り憑かれるようになってしまい、体中にお経を書いてもらいますが、平家の姫君の幽霊に見つかってしまうのです。
『怪談百物語 第6回狼男』
www.akira-blog.com正吉(演:窪塚洋介)は、気の弱い青年でしたが、お袖(演:水川あさみ)に身分違いの恋をしていました。そんな二人の関係にあまり深く関わりあおうとしないのが、お袖の父 善吉(演:平田満)でした。
所が、正吉はある日、不思議な腕輪を見つけてしまい、それをはめてしまったら、恐ろしい姿に変わって悪人を退治するようになってしまいます。それに悪人たちは動揺していき、親分に報告しますが、その親分は正吉にとって意外な人物だったのです。
『怪談百物語 第7回かぐや姫』
www.akira-blog.com翁(演:谷啓)という老父は、妻の嫗(演:田根楽子)と二人で暮らしていました。そして、いつものように竹林へ足を運んで、竹を刈ろうとしたら、そこに黄金色に輝く光と共に、美しいかぐや姫(演:りょう)が現れたのです。
かぐや姫は、行くあてもなかったので、それから3人で暮らす事になりますが、かぐや姫の美しさは、瞬く間に多くの殿方に知られる事になりました。そして、ついに帝(演:谷原章介)も、かぐや姫に惹きつけられる事になりますが、かぐや姫はある復讐のために竹林へ現れていたのです。
『怪談百物語 第8回雨月物語』
www.akira-blog.com正太郎(演:椎名桔平)は、磯良(演:富田靖子)と婚約するべきか、吉備津の釜で占う事になりました。しかし、占いの結果は悪縁と出ましたが、正太郎は占いの結果を気にせず、磯良と夫婦になる事にしました。
しかし、正太郎は女にだらしのない男で、愛人のお春(演:佐藤江梨子)にうつつを抜かしていました。それを磯良は快く思わず、別れさせようとしますが、それに怒った正太郎は磯良を騙して手枷(てかせ)をはめて立ち去っていきました。これに磯良は正太郎を恨みながら自害をしてしまい、恐ろしい死霊と化してしまったのです。
『怪談百物語 第9回ゴースト』
www.akira-blog.comかんざし屋の主人である喜左衛門(演:仲村トオル)には、かつて、おはつ(演:松下由樹)という妻がいました。所が、おはつは若くして亡くなってしまいました。そこで、喜左衛門はお見合いをするようになりますが、おはつは幽霊になって、それをことごとく邪魔するようにします。
しかし、喜左衛門は、やがて自分のお店で働く、おまさ(演:池脇千鶴)に妻になってもらうように頼みます。
おまさは今までの女性とは違って、お店や喜左衛門に尽くしてくれたので、幽霊となっていたおはつでも、邪魔をする事に躊躇(ちゅうちょ)してしまいますが、ある夜になり、ついにおまさの命を狙おうとするのです。
『怪談百物語 第10回怪談源氏物語』
www.akira-blog.com道三は能を見ていたら、突然、平安時代の京の都へタイムスリップしてしまいます。そこでは、光源氏(演:保坂尚輝)を取り巻く女性たちが、光源氏をめぐって、深い恨みを募らせていました。
そして、光源氏の正室である葵上(演:野波麻帆)が、身ごもったら、鬼が現れるようになったのです。道三は陰陽師として、この鬼と対峙する事にしますが、その鬼の正体は意外なものでした。
『怪談百物語 第11回牡丹燈籠』
www.akira-blog.com戦国時代は、武士たちが命のやり取りを行う厳しい時代でした。そんな時代に、美しい妻がいた武将は、戦へ出陣する前に「必ず無事に戻ってくる」と誓いました。しかし、その武将は戦で命を散らす事になり、妻は「必ず戻ってくると言ったのに」と嘆き悲しみます。
所が、その250年後の江戸時代になって、その夫婦は生まれ変わって再び出会う事になります。戦国武将だった男は、新三郎(演:北村一輝)という菓子職人として、身分違いの両家の娘お露(演:瀬戸朝香)と対面しますが、このお露こそ前世では自分の妻だった人物でした。
しかし、今度はお露のほうが先に亡くなってしまいますが、愛する男を忘れきれずに幽霊になって、新三郎の家は足しげく通うようになっていきます。道三は、このままでは新三郎が生気を奪い尽くされて死んでしまうと思って、お露を止めようとするのです。
『怪談百物語シリーズ』のまとめ
怪談百物語シリーズは、残念ながら11話で終わってしまいますが『百』という数字は、多くという意味があるのです。しかし、キリの良い所で、100回までして欲しかったなと当時は思いましたね。それでも、テレビドラマとしては面白みのある内容になっていて、満足のいく出来でした。
怪談百物語 残念なランキングトップ5
怪談百物語は11回もあったので、その中には、これは少し違うなぁと思うものもあれば、これは怪談ものではないだろうと思うものもありました。そこで、これから怪談百物語を見ようと思っている方のために、自分が残念だなと思うトップ5を紹介します。ただし、これは自分が思った感想なので、参考程度にして下さい。
- 狼男
- ゴースト
- かぐや姫
- 怪談源氏物語
- 番町皿屋敷
怪談百物語 怖さランキングトップ5
これから、怪談百物語を見ようと思っている方のために、この中でも怖いと思えるトップ5を紹介します。やはり、雨月物語の怖さが群を抜いていて、その後に、有名どころの耳なし芳一や牡丹灯篭などが続く感じでした。
- 雨月物語
- 耳なし芳一
- 牡丹灯篭
- 四谷怪談
- 番町皿屋敷
怪談百物語 美談ランキングトップ5
怪談ものなにに、怪談百物語では、美談となっているものがいくつもありました。その中には、途中までは怖い内容になっていたのに、途中から美談となるものもありました。
私としては、その物語は美談にして欲しくなかったかなというものもありました。しかし、怖いだけの怪談は見たくないと思う方もいると思うので、美談トップ5を紹介します。
- 番町皿屋敷
- ゴースト
- 牡丹燈籠
- かぐや姫
- うば捨て山
最近では、ホラーのテレビドラマシリーズが放送されなくなりましたが、またいつか、クロユリ団地や怪談百物語に負けないようなホラーシリーズを放送してもらいたいですね。