丸の内サディスティックのコード進行についてです。

rinちゃんには申し訳ないけど、ここは
hidくんの感覚が正しいと思います。


その曲のコード進行って、
大体こんな感じ↓ですよね。
① E♭(7)｜
② A♭M7 G7｜Cm7 E♭(7)｜
③ A♭M7 G7｜Cm7 E♭(M7)｜
④ A♭M7 B♭｜E♭ Gm｜
⑤ A♭M7 B♭｜E♭ G7｜
⑥ A♭M7 G7｜Cm7 E♭(7)｜
⑦ A♭M7 G7（後略）

キーは、
①から③のCm7まではＣマイナーで、
③のE♭(M7)から⑤のE♭までが平行調のE♭メジャーで、
⑤のG7以降は元のＣマイナーに戻ります。

ディグリーは以下のようになります。
① ♭Ⅲ(7)｜
② ♭ⅥM7 Ⅴ7｜Ⅰm7 ♭Ⅲ(7)｜
③ ♭ⅥM7 Ⅴ7｜Ⅰm7 ♭Ⅲ(M7)=Ⅰ(M7)of♭Ⅲ｜
④ ♭ⅥM7(=ⅣM7 of♭Ⅲ) ♭Ⅶ(=Ⅴof♭Ⅲ)｜♭Ⅲ(=Ⅰof♭Ⅲ) Ⅴm(=Ⅲmof♭Ⅲ)｜
⑤ ♭ⅥM7(=ⅣM7 of♭Ⅲ) ♭Ⅶ(=Ⅴof♭Ⅲ)｜♭Ⅲ(=Ⅰof♭Ⅲ) Ⅴ7(=Ⅲ7of♭Ⅲ)｜
⑥ ♭ⅥM7 Ⅴ7｜Ⅰm7 ♭Ⅲ(7)｜
⑦ ♭ⅥM7 Ⅴ7（後略）

コード機能は、ダイアトニックコードはＴＤＳに3分類し、
セカンダリードミナントは2Dと記すと、以下のようになります。
① ２D｜
② Ｓ代 Ｄ｜Ｔ 2D｜
③ Ｓ代 Ｄ｜Ｔ Ｔ代｜
④ Ｓ Ｄ｜Ｔ Ｔ代｜
⑤ Ｓ Ｄ｜Ｔ 2D(=元調のＤ)｜
⑥ Ｓ代 Ｄ｜Ｔ 2D｜
⑦ Ｓ代 Ｄ（後略）

代理（代）を外すと、基本全てS→D→Tの終止形になります。


尚、平行調転調の曲なので、ディグリーは
メジャーキー基準↓で記した方が分かり易いとも言えます。
① Ⅰ(7)｜
② ⅣM7 Ⅲ7｜Ⅵm7 Ⅰ(7)｜
③ ⅣM7 Ⅲ7｜Ⅵm7 Ⅰ(M7)｜
④ ⅣM7 Ⅴ｜Ⅰ Ⅲm｜
⑤ ⅣM7 Ⅴ｜Ⅰ Ⅲ7｜
⑥ ⅣM7 Ⅲ7｜Ⅵm7 Ⅰ(7)｜
⑦ ⅣM7 Ⅲ7（後略）


ちなみに、メロディだけ見れば、①から⑤の終わりまではE♭メジャーと言えますが、⑥以降はＣマイナーと考えられます。

分かりやすくする為、先に歌詞を書きます。
① ～～報酬は入｜
② 社後～平行線で｜～～東京は愛｜
③ せど～何もな｜－い～リッケン｜
④ ６－２－O－頂戴｜～～じゅうきゅう｜
⑤ 万も持っていない｜－お茶の水～｜
⑥ マーシャルの匂いで飛ん｜じゃって大変さ｜
⑦ 毎晩絶頂に（後略）

対するメロディは、概ね以下の通りです。
① ～～ミ♭ミ♭ファミ♭｜
② ソソ～ミ♭ ファーファーファ｜－ミ♭～～ ミ♭ミ♭ファミ♭｜
③ ソソ～ミ♭ ファーファーファ｜－ミ♭～～ ドーレー｜
④ ミ♭～シ♭～ シ♭ーシ♭ーミ♭｜～～ ドーレー｜
⑤ ミ♭～シ♭～ シ♭ーシ♭ーミ♭｜－ミ♭ファミ♭ソ～｜
⑥ シ♭ラ♭ソファ ファーミ♭ーソ♭｜ファーミ♭ーソ♭ ファーミ♭～｜
⑦ シ♭ラ♭ソファ ミ♭～（後略）

①から⑤の終わりまではミ♭が中心（主音）と言えます。
しかし、⑥の下行フレーズで登場する「ソ♭」。これブルーノートと言い、Cマイナーの♭5と考えられます。
イントロのハーモニカ（風シンセ？）のフレーズもマイナーっぱく、実際 最後はドに終止しているので、Cマイナースケールと言えます。
（ドに終止したコードもCmです）


ということで、
キー判別をメロディの一部でなく全体で、またコードも併せて行えば、なぜE♭ではなくCｍになるかは分かると思います。
rinちゃんのようにメロディを偏重してキー判別を行うとピットフォールに嵌ると思います。
そもそも「A♭M7→G7→Cm7→E♭7」はキーCマイナーの循環コードですしね(^-^)b

Cm じゃねぇ？

キー判別をコードではなくメロディで行えばなぜA♭ではなくE♭になるかは分かると思います。
key of A♭になくてkey of E♭にある音はD
key of E♭になくてkey of A♭にある音はD♭
メロディにDとD♭のどちらが頻繁に登場するかを確かめて下さい。

丸ノ内サディスティックに関して言えば、D♭の音は登場しません。
代わりに、例えばAメロでメロディにC→Dという動きが見られます。

このようにコード進行よりもメロディを優先してキー判別を行った方がいい結果になります。