女性たちは「韓男虫はキムチ女に、コンチ男はテンジャン女(韓国みそ女)に対して作られた言葉だ」と言う。男性たちがネット上で「ヌグンマ」(お前んちの母親)という表現を使えば、女性たちが「ヌゲビ」(お前んちの父親)という言葉でやり返すという具合だ。建国大学「体文化研究所」のユン・ジヨン教授は「従来のネット上の空間であまりにも女性嫌悪が横行したため、これに対応する戦略としてミラーリングが行われるようになった」と説明した。
■男性嫌悪問題
刺激的な言葉や行動を前面に押し出す女性グループは、ネットを通じて集まっている場合が多い。彼女たちは「生物学的な女性」だけを認める。進歩的な男性はもちろんのこと、女性運動を主導してきた従来の女性団体に対しても「クォン(女性運動団体)は嫌いだ」と排斥する。
女性家族部(省に相当)は6月末に作成した「恵化駅デモの現状分析と対応策」という報告書で、「生物学的な女性を強調しているのは、問題点が『生物学的な被害者である女性』と『加害者の男性』に固定してしまう罠に陥る恐れもある」としている。しかし、20-30代の女性が現政権の中核をなす支持層なので、このような指摘は公になっていない。
一部女性による男性嫌悪は度を超えているという声もある。今年5月、慶尚北道亀尾市内のあるワンルームマンションの部屋で20代の父親と2歳の男の子が死亡しているのが発見された。女性だけが加入できるネット掲示板には、この記事の下「幼虫(小さい男の子)早く死んで良かった」というコメントが書き込まれた。昨年8月にK-9自走砲爆発事故で全身にやけどを負った兵士は「丸焼き」とあざ笑われた。「アン・イファン平等研究所」のアン・イファン代表は「嫌悪は別の嫌悪を招くだけだ」と警鐘を鳴らしている。