2016年にソウル・江南駅で発生した女性殺害事件以降作られた数百の女性グループのうち、一部が攻撃的・刺激的な運動を展開している。先月2日、ソウル市江南区駅三洞で女性10人が上衣を脱ぎ、「女性の胸はわいせつ物なのか」と抗議した。このデモを行ったグループは以前、経血が付いた下着や生理用ナプキンを展示する「月経フェスティバル」、脇毛を見せる「天下第一脇毛大会」なども主催した。この団体の活動家「コムン」さんは「予防接種」だと話す。「男性が嫌がるタブー(禁忌)に触れ、それよりも『ハードル』が低い女性たちの要求が受け入れられるようにするもの」だという。先月もある女性グループが「女性消費ゼネストをしよう」と提案した。毎月第1日曜日は何も買わないことにして、「女性の力」を見せようという意図だ。すると、5000人を上回る女性たちが「今日は一日、お金を使わなかった」とカード未使用明細を掲載した。
釜山では今月28日に「ラディカル・フェミニスト(急進的女性主義者)体育大会」が開かれる。主催側は「韓男(韓国人男性)ダーツ」「××爆破」をすると予告している。参加申し込みをしたある女性(26)は「私たちを侮辱する人たちに向かって同じようにあざ笑うことができるので痛快だと思う」と語った。
■言葉の暴力「ミラーリング」
若い女性がネットを中心に男女平等を叫ぶ「ヤング・フェミニズム」は世界各地で見られる。しかし、韓国のように過激な言葉が広く使われているケースはまれだ。
その代表的な例が、男性が使う女性嫌悪表現を全く同じように男性に向かって使う「ミラーリング(mirroring)」だ。これは鏡のように同じように返すという意味だ。「コンチ男」
(何でもタダが好きな稚拙な男)、「息する1」(韓国の男は息をするたびに1回ずつ殴らなければならない)といった表現がよく使われる。「ウォーマッド」など男性嫌悪を掲げる女性サイトで使われ始め、ほかの女性サイトに広まっているようだ。