朝鮮日報

「小チュ民国」「韓男虫」…韓国女性のネット空間を支配する男性嫌悪

【特集】 韓国20-30代女性はなぜ街頭デモに立ち上がったのか(中)

「小チュ民国」「韓男虫」…韓国女性のネット空間を支配する男性嫌悪

 「小チュ民国韓男虫××たち、みんな在基してほしい」

 女性会員170万人が加入しているファッション情報関連のインターネット掲示板には、ほぼ毎日こうした言葉が書き込まれている。「男性嫌悪」を目的とするサイトではなく、化粧品やインテリアなどについて女性たちが情報を得るために日常的に出入りしているサイトも同じだ。「小チュ民国」(陰茎〈コチュ〉が小さい男が集まっている韓国という意味)、「韓男虫」(「韓国の男」と「虫」の合成語)、「在基(ジェギ)する」(男性人権運動団体「男性連帯」代表だった成在基(ソン・ジェギ)氏のように自殺するという意味)などのスレッドの下には「韓男虫××をぶっ飛ばしたい」などのコメントが付けられている。

 女性に対する犯罪や、男性中心社会に対する女性の怒りは、風刺や嘲笑(ちょうしょう)を通り越して過激さを増している。一部の女性たちは「男たちによる女性嫌悪とまったく同じように仕返ししてやる」として、嫌悪感を催す言葉で男性を攻撃している。本紙とのインタビューに応じた20-30代の女性たちは「こうでもしなければ、社会は私たちの声に耳を傾けない」「スッキリする」と答えたが、「一部の男性たちと同じことをするのは適切ではない」という声もあった。

■女性のネット空間を支配する男性嫌悪

 6月9日に行われた「第2回恵化駅女性デモ」はもともと、女性を対象とした盗撮を根絶すべきだという要求から始まった。現場では「有×無罪、無×有罪」というシュプレヒコールが叫ばれた。男だから罪がなく、女性だから罪があるという意味だ。一部の女性は同日のデモを「6・9小チュ節」だと言った。韓国人男性の陰茎の長さは平均6.9センチだと主張、男性をあざ笑った。女性だけが参加したこのデモに対しては歓迎の声を上げた人がいた一方で、当惑の声を上げた人もいた。ネット上でだけ使われていた単語がソウルのど真ん中でシュプレヒコールとなった瞬間だった。

キム・スギョン記者 , パク・サンヒョン記者 , ヤン・スンジュ記者 , キム・ウンギョン記者 , チョ・ユミ記者 , ファン・ジユン記者
前のページ 1 | 2 | 3 次のページ
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連フォト
1 / 1

left

  • 「小チュ民国」「韓男虫」…韓国女性のネット空間を支配する男性嫌悪

right

関連ニュース
今、あなたにオススメ
Recommended by