すごーく昔、21歳の時
私は海外に住んでいて
台湾人の彼がいた。

付き合ったのは8カ月。
日本人の男の子と外見は似ていて、
背が高くてイケメンだった。

台湾人は親日家だから。

彼は優しく、ジェントルマン。
私は基本、レディーファーストな人が好き。

女なんて！って下品な男は嫌い。
どの女の人にもレディーファーストで、優しい人が基本好き。

でも、彼女には特別みたいなね。

私は本気で好きだった。抱かれてよいと思っていたのに、帰国前の旅行に彼はボイコットした。

泣いて、泣いて。いきなりなぜ？？
と思い。

帰国する前夜に突然彼は会いにきた。
そして、理由を言った。
遠距離になると、最初の数ヶ月はもつ。
でもいずれ会えなくなり辛い、さみしくなる。
ななを本当に好きで大事だから、抱いて寂しい気持ちのまま帰国させたくなかったと。


なんて…！！優しさ！
彼は27歳だった。

ありがとう、ありがとう…

泣いていると、抱きしめられて、
行かないで…と。

そして、婚約してほしい。

とプロポーズされた。

私は…その国に住む予定はなく、
どうしても、すぐ答えも出ず…

互いに号泣して別れた。

帰国してからもやりとりは続いたけど
就職して疎遠になってしまった。

プラトニックだったからか、
今でも彼のことは良い思い出。


セックスしなかったからか、
彼はきれいなまま私の中にいる。

手を出さないで、大事にしてくれてた彼。

本当に、顔だけでなく心もきれいな人だった。


彼のことは一生忘れない。
愛にはいろんな形があることを教えてくれた。

セックスが全てではない。

ただ、セックスは大事なこと。


一線を越える。
それを大事に思える人間が好き。

たかが、ヤッタだけなんて。女なんて。
そう思う男は山ほどいるけど、そういうハズレくじはひきたくない。