栄養ある食事で被災者に元気を 真備の避難所で有志が炊き出し
西日本豪雨で被害を受けた倉敷市真備町地区の避難所などで、有志らによる炊き出しが続けられている。避難所では弁当やパンなどが配られているが、食事は偏りがち。そうした状況を踏まえた栄養満点のメニューを用意し、猛暑の中、復旧作業に励む人たちを元気付けている。
夏野菜たっぷりの冷や汁、さっぱりとヘルシーなところてん、メインの牛丼は山芋のとろろ入り…。約350人が避難している岡田小(真備町岡田)。25日の昼時、炊き出しのテントに長い列ができた。
料理を振る舞ったのは、美作調理士会倉敷支部のメンバーだ。森成司支部長(48)は「この暑さの中で家の片付けなどに当たり、疲労しているはず。野菜不足を補い、熱中症予防の塩分も取れるように味付けをあえて濃くした」と言う。避難生活に気を配った料理を味わった女性(74)は「冷や汁が冷たくて、とてもおいしかった」と笑顔を見せた。
真備町地区の避難所では市が、朝はおにぎりやパン、夜は弁当を配っているが、衛生面から生鮮食品は提供できないという。岡山県栄養士会の坂本八千代会長は「暑い時季だけに、食中毒を警戒して弁当は使う食材や調理法が限られる。酷暑と復旧作業を乗り切るためにも、ビタミンやミネラルが豊富な野菜を工夫して取ってほしい」と助言。地域住民や県内外のボランティアによる心づくしの炊き出しが、被災地の食を補っている。
避難者約250人の薗小学校(真備町市場)や同230人の二万小学校(同町上二万)でも、これまでに野菜たっぷりのみそ汁、豚丼、イカめしといった料理が振る舞われた。子ども2人と薗小に避難している女性(45)は「体調維持だけでなく心の栄養にもなる。本当に感謝しています」と喜ぶ。
総社市内の避難所になっている公民館では、岡山県立大(同市)の保健福祉学部が27、31日、8月3、8日に野菜料理を提供する予定。
◇
岡山県災害対策本部の26日午前9時現在の被害まとめでは、住宅関係が全壊2839棟、半壊734棟、一部損壊270棟、床上・床下浸水約1万1640棟。新見市の約540戸で続く断水は7月末の復旧を目指して作業中。避難所にはいまだに2552人が身を寄せている。死者61人、行方不明者3人は前日と変わっていない。
夏野菜たっぷりの冷や汁、さっぱりとヘルシーなところてん、メインの牛丼は山芋のとろろ入り…。約350人が避難している岡田小(真備町岡田)。25日の昼時、炊き出しのテントに長い列ができた。
料理を振る舞ったのは、美作調理士会倉敷支部のメンバーだ。森成司支部長(48)は「この暑さの中で家の片付けなどに当たり、疲労しているはず。野菜不足を補い、熱中症予防の塩分も取れるように味付けをあえて濃くした」と言う。避難生活に気を配った料理を味わった女性(74)は「冷や汁が冷たくて、とてもおいしかった」と笑顔を見せた。
真備町地区の避難所では市が、朝はおにぎりやパン、夜は弁当を配っているが、衛生面から生鮮食品は提供できないという。岡山県栄養士会の坂本八千代会長は「暑い時季だけに、食中毒を警戒して弁当は使う食材や調理法が限られる。酷暑と復旧作業を乗り切るためにも、ビタミンやミネラルが豊富な野菜を工夫して取ってほしい」と助言。地域住民や県内外のボランティアによる心づくしの炊き出しが、被災地の食を補っている。
避難者約250人の薗小学校(真備町市場)や同230人の二万小学校(同町上二万)でも、これまでに野菜たっぷりのみそ汁、豚丼、イカめしといった料理が振る舞われた。子ども2人と薗小に避難している女性(45)は「体調維持だけでなく心の栄養にもなる。本当に感謝しています」と喜ぶ。
総社市内の避難所になっている公民館では、岡山県立大(同市)の保健福祉学部が27、31日、8月3、8日に野菜料理を提供する予定。
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岡山県災害対策本部の26日午前9時現在の被害まとめでは、住宅関係が全壊2839棟、半壊734棟、一部損壊270棟、床上・床下浸水約1万1640棟。新見市の約540戸で続く断水は7月末の復旧を目指して作業中。避難所にはいまだに2552人が身を寄せている。死者61人、行方不明者3人は前日と変わっていない。