ヘキサの旅 総集編
さて、およそ1年半に渡って70路線を紹介してきたヘキサの旅も総集編を迎えることになりました。ここではそれらの路線の中からあらゆるジャンルのベスト3を選出してみましょう。読者の旅の指標に…なるのか?
■上から目線で見下ろしたい
何とかと煙は高いところにのぼるなんて言いますが、高いところが好きな人にはこちらをお勧め。
3rd 岐阜・三重県道25号 南濃北勢線
2nd 三重県道64号 上海老茂福線
1st 三重県道52号 御浜北山線
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r25の二之瀬越からの眺めは一押しなんだけど、それは岐阜県側のことなので3位にさせてもらいました。r64は四日市ポートビルからの展望が四方に渡って楽しめる。1位はアップダウンに富んだr52を選定。写真は大丹倉からの眺めですが、峠道から見る熊野灘もいいですね。
■鉄道車窓から楽しむ
クルマがないから楽しめないなんて言わないで。
3rd 三重県道24号 松阪久居線
2nd 三重県道58号 松阪一志線
1st 三重県道15号 久居美杉線
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列車に乗って県道と並走するなら津、松阪が狙い目。JR名松線に乗って松阪駅を出るとr24と約3km並走できる。近鉄大阪線ならアーバンライナーでr58を走る車をぶっちぎれ。でも、最も並走を堪能できるのはr15でしょう。名松線と何度かクロスしながら終点の伊勢奥津駅まで向かいます。ただ、その名松線は多くの区間で運休が続いているのが残念だが。
■海が好き
伊勢湾に熊野灘、三重県は海に恵まれた県です。潮風を浴びて走りたい人はこちら。
3rd 三重県道61号 磯部大王線
2nd 三重県道17号 浜島阿児線
1st 三重県道47号 鳥羽磯部線
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海沿いに走る県道というのは実は決して多くない。r61なら広々とした太平洋を見ながら大王崎、安乗崎の灯台巡りを。英虞湾のリアス式海岸を見ながら走るならr17がいいですね。でも、本当に海が好きな人はr47が極めつけ。海を渡ってください(笑)。
■川が好き
海が出たら次は川でしょ!ということで。
3rd 三重・奈良県道81号 名張曽爾線
2nd 三重県道15号 久居美杉線
1st 三重県道31号 大台宮川線
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海と違って、川に沿った路線というのは比較的多いものです。青蓮寺川沿いを走るr81は所々道幅が狭いので走行に注意。またまた登場のr15は名松線とともに雲出川とも一緒に走る。でも、1位にはr31を選ばせてもらいました。距離は短いんだけど、宮川の美しさと川沿いの景色が出色。
■ダムが好き
更にダムに特化するとこんな感じでしょうか。
3rd 三重・奈良県道81号 名張曽爾線
2nd 三重県道53号 大台ヶ原線
1st 三重県道29号 松阪青山線
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ダム好きに言わせたら「それは違う」と言われるかもしれないけど、あくまでも私の基準で。連続で3位となったr81は青蓮寺ダムと紅葉のマッチングを評価。r53は宮川ダムのスケールに圧倒される。それを差し置いて1位に選んだのはr29。君ヶ野ダムを正面に見ながらヘアピンカーブの連続で天端まで上がっていく過程を味わえるところを評価。
■緊張感を味わいたい
早い話が険道ランキングです(笑)。
3rd 三重県道34号 七色峡線
2nd 三重県道39号 青山美杉線
1st 三重県道46号 南島大宮大台線
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「あそこは二度と走りたくないな」と思った路線を上位に持ってきました。r34は七色峡手前で離合不能な細道がずっと続くところで心臓がギュッと締めつけられる。r39は伊賀市と津市の市境が対向車が来たらアウトというシビアさ。大雨の影響を受けて未だに通行止が続いているけど、そのまま山に還した方がいいのでは(笑)。そして「キング・オブ・険」に選んだのはr46。藤坂峠越えは寿命が縮まる。結構軽トラが向かってくるのがタチ悪いんだよ。アタックは自己責任でね。
では、諸々を総合的に勘案してのお勧め路線を発表しましょう。
3rd 三重県道52号 御浜北山線
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所々狭い区間があるので、初心者には積極的に勧めはしないけど、それでも3位に推したのは東紀州の自然をふんだんに味わえるから。広々とした熊野灘の眺め、大丹倉から見る深い山々、穏やかな北山川の水面、どれをとっても一級品でしょう。
2nd 三重県道40号 熊野矢ノ川線
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r52とは一部区間で重複するr40が2位。各種ランキングには登場しなかったけど、ここは何と言っても丸山千枚田に尽きます。果てしなく続く棚田は芸術作品のよう。秋になれば気温によっては雲海が広がることもあるそうです。見てみたいなぁ。
1st 三重県道15号 久居美杉線
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栄えある1位に輝いたのは再三登場したr15。色んな趣味を持つ人のニーズに応えられるユーティリティー路線と言っていいでしょう。ローカル線好きには名松線が、リバーサイドドライブ好きには雲出川があります。ダム好きならちょっとr29に逸れて君ヶ野ダムへ、桜好きなら終点からR368を走って三多気の桜へGO。どの季節に訪れても満足することができるでしょう。
結果的に北勢地区の路線は1つも選出されなかったな。北勢は伊勢平野が広がる工業中心の地域であり、自然に乏しいから仕方がないんだけどね。
さて、1年半の旅を振り返ると、もうちょっと「旅」らしく沿線の立ち寄りスポットを紹介できればよかったなと思います。その辺が反省点なんですが、週1で連載しようと思うと取材もなかなか大変なのよ(笑)。三重県は南北に長いから。運転席からの写真を中心に構成することになったけど、これは読者にもその路線をドライブしてる雰囲気を味わってもらいたかったから。地図では伝わらないような所を表現できていたら良いのですが。
三重県の主要地方道70路線を走ってきたのですが、実は「完走」はしていません。r39とr53は通行止区間があったので未走行区間が存在します。r53は現在通行止が解除されているので、近日中に完走してこようと思いますが、r39は開通したとしてもあんまり走りたくないなぁ(笑)。
完走はしてないんだけど、ここでヘキサの旅は幕を閉じます。まあ、ゲリラ的に番外編として復活するも良し、主要地方道の次は一般県道をかいつまんで紹介するも良しとは思っていますが。長らくのご愛読ありがとうございました。
■上から目線で見下ろしたい
何とかと煙は高いところにのぼるなんて言いますが、高いところが好きな人にはこちらをお勧め。
3rd 岐阜・三重県道25号 南濃北勢線
2nd 三重県道64号 上海老茂福線
1st 三重県道52号 御浜北山線
r25の二之瀬越からの眺めは一押しなんだけど、それは岐阜県側のことなので3位にさせてもらいました。r64は四日市ポートビルからの展望が四方に渡って楽しめる。1位はアップダウンに富んだr52を選定。写真は大丹倉からの眺めですが、峠道から見る熊野灘もいいですね。
■鉄道車窓から楽しむ
クルマがないから楽しめないなんて言わないで。
3rd 三重県道24号 松阪久居線
2nd 三重県道58号 松阪一志線
1st 三重県道15号 久居美杉線
列車に乗って県道と並走するなら津、松阪が狙い目。JR名松線に乗って松阪駅を出るとr24と約3km並走できる。近鉄大阪線ならアーバンライナーでr58を走る車をぶっちぎれ。でも、最も並走を堪能できるのはr15でしょう。名松線と何度かクロスしながら終点の伊勢奥津駅まで向かいます。ただ、その名松線は多くの区間で運休が続いているのが残念だが。
■海が好き
伊勢湾に熊野灘、三重県は海に恵まれた県です。潮風を浴びて走りたい人はこちら。
3rd 三重県道61号 磯部大王線
2nd 三重県道17号 浜島阿児線
1st 三重県道47号 鳥羽磯部線
海沿いに走る県道というのは実は決して多くない。r61なら広々とした太平洋を見ながら大王崎、安乗崎の灯台巡りを。英虞湾のリアス式海岸を見ながら走るならr17がいいですね。でも、本当に海が好きな人はr47が極めつけ。海を渡ってください(笑)。
■川が好き
海が出たら次は川でしょ!ということで。
3rd 三重・奈良県道81号 名張曽爾線
2nd 三重県道15号 久居美杉線
1st 三重県道31号 大台宮川線
海と違って、川に沿った路線というのは比較的多いものです。青蓮寺川沿いを走るr81は所々道幅が狭いので走行に注意。またまた登場のr15は名松線とともに雲出川とも一緒に走る。でも、1位にはr31を選ばせてもらいました。距離は短いんだけど、宮川の美しさと川沿いの景色が出色。
■ダムが好き
更にダムに特化するとこんな感じでしょうか。
3rd 三重・奈良県道81号 名張曽爾線
2nd 三重県道53号 大台ヶ原線
1st 三重県道29号 松阪青山線
ダム好きに言わせたら「それは違う」と言われるかもしれないけど、あくまでも私の基準で。連続で3位となったr81は青蓮寺ダムと紅葉のマッチングを評価。r53は宮川ダムのスケールに圧倒される。それを差し置いて1位に選んだのはr29。君ヶ野ダムを正面に見ながらヘアピンカーブの連続で天端まで上がっていく過程を味わえるところを評価。
■緊張感を味わいたい
早い話が険道ランキングです(笑)。
3rd 三重県道34号 七色峡線
2nd 三重県道39号 青山美杉線
1st 三重県道46号 南島大宮大台線
「あそこは二度と走りたくないな」と思った路線を上位に持ってきました。r34は七色峡手前で離合不能な細道がずっと続くところで心臓がギュッと締めつけられる。r39は伊賀市と津市の市境が対向車が来たらアウトというシビアさ。大雨の影響を受けて未だに通行止が続いているけど、そのまま山に還した方がいいのでは(笑)。そして「キング・オブ・険」に選んだのはr46。藤坂峠越えは寿命が縮まる。結構軽トラが向かってくるのがタチ悪いんだよ。アタックは自己責任でね。
では、諸々を総合的に勘案してのお勧め路線を発表しましょう。
3rd 三重県道52号 御浜北山線
所々狭い区間があるので、初心者には積極的に勧めはしないけど、それでも3位に推したのは東紀州の自然をふんだんに味わえるから。広々とした熊野灘の眺め、大丹倉から見る深い山々、穏やかな北山川の水面、どれをとっても一級品でしょう。
2nd 三重県道40号 熊野矢ノ川線
r52とは一部区間で重複するr40が2位。各種ランキングには登場しなかったけど、ここは何と言っても丸山千枚田に尽きます。果てしなく続く棚田は芸術作品のよう。秋になれば気温によっては雲海が広がることもあるそうです。見てみたいなぁ。
1st 三重県道15号 久居美杉線
栄えある1位に輝いたのは再三登場したr15。色んな趣味を持つ人のニーズに応えられるユーティリティー路線と言っていいでしょう。ローカル線好きには名松線が、リバーサイドドライブ好きには雲出川があります。ダム好きならちょっとr29に逸れて君ヶ野ダムへ、桜好きなら終点からR368を走って三多気の桜へGO。どの季節に訪れても満足することができるでしょう。
結果的に北勢地区の路線は1つも選出されなかったな。北勢は伊勢平野が広がる工業中心の地域であり、自然に乏しいから仕方がないんだけどね。
さて、1年半の旅を振り返ると、もうちょっと「旅」らしく沿線の立ち寄りスポットを紹介できればよかったなと思います。その辺が反省点なんですが、週1で連載しようと思うと取材もなかなか大変なのよ(笑)。三重県は南北に長いから。運転席からの写真を中心に構成することになったけど、これは読者にもその路線をドライブしてる雰囲気を味わってもらいたかったから。地図では伝わらないような所を表現できていたら良いのですが。
三重県の主要地方道70路線を走ってきたのですが、実は「完走」はしていません。r39とr53は通行止区間があったので未走行区間が存在します。r53は現在通行止が解除されているので、近日中に完走してこようと思いますが、r39は開通したとしてもあんまり走りたくないなぁ(笑)。
完走はしてないんだけど、ここでヘキサの旅は幕を閉じます。まあ、ゲリラ的に番外編として復活するも良し、主要地方道の次は一般県道をかいつまんで紹介するも良しとは思っていますが。長らくのご愛読ありがとうございました。
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ヘキサの旅 r82 三県分立
FINAL TRIP@伊賀市白樫
いよいよヘキサの旅は最終章を迎えました。最後は3府県に跨るr82を走ります。3県にわたる主地道は全国に6例しかないので、なかなか貴重なんだけど、上には上がいて栃木群馬埼玉茨城r9という4県越境が最強。とはいえ、三重では唯一の3県越境、三重からどのように景色が変化していくのかお楽しみください。
こちらはR25非名阪国道。伊賀市中心部から奈良県方面に向かって走ってくると、r82への道標が。それでは右折して最後の旅を始めようか。
r1が欠番だからr2から始まったヘキサの旅。しかし、元々はこの路線が三重r1だったという。しかし、越県県道は各々が番号を合わせるというルールができた結果、奈良県、京都府と示し合わせる形でr82ということになった。先頭の番号から最後尾の番号に移るというのも面白い事実。
これまた可愛らしい青看だねぇ。青看では左折というデザインだけど、実質道なりといっていい。
上り坂、そして幅員減少。ゴクリと唾を飲み込む。心して掛からなければ。
…と思ったら、あっさり県境(笑)。これにて三重県の主要地方道(ほぼ)完全走破。全く心の準備ができてなかったよ。
(Reverse Angle)
奈良のカントリーサインが木の枝葉に覆われていたので、振り返って改めて確認。確かにここが三重と奈良の県境だ。
三重の主地道は終わったが、旅をそのまま続けよう。まずはさっき越えた名もなき峠の下り坂。
レトロな店構えに「甘露梅」の文字。ここ山添村の月ヶ瀬は梅の名所で梅林が広がっている。訪れる時期が悪かったね。
月ヶ瀬橋で名張川を渡って右折、ここからは奈良r4としばらく重複。
ヘキサの旅をやってきて、自分が茶畑好きだということに気付かされた(笑)。こんな斜面にも茶畑が。名張川の水面が鏡になっていて美しい。
2kmほど寄り添った奈良r4とはここでお別れ。
間もなく京都府へ突入。ヘキサの旅では最初で最後の京都府ということになる。
すぐ側を名張川が流れているんだけど、鬱蒼とした木々に隠れてそれを見ることができない。
この高山ダムが堰き止めている名張川のダム湖は月ヶ瀬湖。ダムもこれまでいくつも見てきたけど、これが最後となる。
そしてまたこの景色。正直飽きた(笑)。
名張川は既に木津川に流れ込んでいる。木津川は宇治川、桂川と合流して淀川となり、最後は大阪湾に注ぐ。この大河原大橋で木津川を渡るといよいよ佳境。
R163に突き当たるこの丁字路が終点。そしてヘキサの旅もこれにてお別れとなる。
捕獲成功
■三重県道・奈良県道・京都府道82号 上野南山城線
起点:伊賀市白樫
終点:京都府相楽郡南山城村北大河原
経由市町村:奈良県山添村
走行難易度:★★~★★★
トレース難易度:★★★
次回は総集編をお送りします。
ヘキサの旅 r81 紅色に染まる頃
からくれなゐに水くくる@名張市中知山
今回も奈良県に向かう越県県道を走ります。ここはこれからのシーズンに訪れるのがお勧め。柱状節理の岩壁と紅葉のコントラストが○です。前回のr80も名張を出て川沿いを走りましたが、今回はひと味違った景色をお楽しみください。それでは起点からドゾー。
旅の始まりは近鉄名張駅前から。左右方向に横切るのはr57。名張駅前なんぞにこんな大きな魚民があるなんて、鈴鹿市民としては敗北感を感じる(笑)。
上本町サンロード、まさかの2週連続登場(笑)。50m程の一瞬だけr80と重複。
本当に直進で良かったのだろうか?と不安になる。
名張川に架かる鍛冶町橋は車がすれ違うにはちょっと狭い。突き当たりを左折。
近鉄大阪線の線路の下を潜る。名張川の対岸にはr80。川の両岸を県道が走るというのは割とレアなシチュエーションではあるが、どっちも道路自体はショボいんだよね。
R165との十字路を迎えたのだが、信号機がない!右から左へと流れる車線はノロノロ運転状態の中、反対車線の挙動も見ながら中央突破するのはかなり骨が折れた。
この光景を見ると、さっきの十字路を直進するというのは普通じゃない事なんだということがよくわかる。
ようやくまともな道になった。ここからは名張川の支流である青蓮寺川に沿って走っていく。
住宅の姿は消え、木々に囲まれる中を上り坂が続く。
登り切ったところにあるのが青蓮寺ダム。1964年から5年半かけて造られた治水ダムで、水資源開発公団(現:水資源機構)が最初から手掛けたダム第1号なんだって。しかも、全国に2例しかない「中央越流型非対称放物線不等厚アーチダム」(完全にコピペした)ということでダムヲタにはお勧め。
赤い橋は弁天橋。青蓮寺ダムのダム湖である青蓮寺湖を渡る。ここからは香落渓(こおちだに/かおちだに)という渓谷に入っていく。
(Reverse Angle)
香落渓トンネルは復旧工事中につき片側交互通行。2年前に巨大な落石があって長らく通行止という時期があった。ええ、そうとは知らず2年前の秋に訪れたことがありますとも(笑)。
大規模なロックシェッドもこの地域には必要だということ。
ここは新道への付け替えが行われている。右奥のガードレールで封鎖されているのが旧道。
青蓮寺川を挟んで。左が新道、右が旧道。クオリティの差は歴然。そして前方には岩壁がそびえ立つ。ちょっと旧道を徒歩で探索してみよう。
なんか落ちてるよ~
柱状節理の造形美と軟弱な道路。この辺りの岩壁は天狗柱岩と名付けられている。
そんな区間を抜けると間もなく奈良県に入る。
(Reverse Angle)
振り返ってこちらは三重県側。三重交通のバスが名張駅前に向かって走っていった。運転手は大変だ。
(Reverse Angle)
気を付けていくんだぞ~
奈良県内の区間はさらっと。青蓮寺川沿いに集落がポツリポツリと点在している。
曽爾(そに)村中心部を回り込むように立派なバイパスが整備されている。今回も三重と奈良との差を見せつけられるとは…
R369と出会ったところが終点。方位が併記されているのが奈良県の青看の特徴。これは他県も取り入れてほしいと思う。
捕獲成功
■三重県道・奈良県道81号 名張曽爾線
起点:名張市丸之内
終点:奈良県宇陀郡曽爾村掛
経由市町村:なし
走行難易度:★★~★★★★
トレース難易度:★★★★
ヘキサの旅 r80 格の違い
どこまで続く@名張市下三谷
71号から79号が欠番のため、一気にr80まで飛んで残すところ3本になりました。なんかインチキみたいだけど、私のせいじゃないから(笑)。今回初めて奈良県に足を踏み入れるのですが、三重県と奈良県の道路行政の差を痛感することになります。それでは、終点となっている三重県側からスタート。
近鉄名張駅から500mほど離れた場所、r80はr57から分岐していく。
上を走るのは近鉄大阪線。市の中心駅のそばだというのに、道路はこのショボショボ感。左を流れている名張川はこれからしばらくの間付き合いを続けることになる。
どっちだよ(笑)。右に折れていくのが正解。
前方に昭和のアーケードが現れた。この上本町サンロードの中を突っ切るわけにはいかないので右へと迂回することに。
コの字型に迂回して商店街を回避。こうしてサンロードの平和は守られた。
(Reverse Angle)
今度は鳥居が行く手を阻む。寄ってみてみると、安永7年と書いてある。西暦だと1778年、アメリカ独立の2年後ですか。さすがにこの時期に生まれた人の戸籍は残っていないか(笑)。
ようやく開放感が出たところで右折する。
ここは旧R368ということもあって交通量が多い。右に折れたらr57なので、振り出しに戻ることができる(笑)。
旧R368区間はここまで、左折して郊外へと飛び出そう。
あっという間に緑が視界を支配することになる。
道は徐々に弱々しくなっていく。センターラインが消えるのはまだ序の口。
名張川沿いの道路はなかなかシビアになってきた。離合場所は極めて少ないけれど、見通しが良いのが救い。対向車が見えたら譲り合いの精神で。
この丁字路は左折。もうしばらく狭い道は続く。
ここが三重県と奈良県の県境。両県のヘキサが県境を挟んで立っているのはなかなか面白い光景。三重側のヘキサに格落ちの感が否めないが(笑)。
奈良県に入った途端にこの有様。おいおい、金のかけ方が随分違うじゃないか。
R25非名阪国道に合流。しばらく重複するのであるが、この非名阪前後でr80は第1部、第2部に分けられるだろう。
つまり、ここからが第2部。
名阪国道山添ICをスルーしていく。
このr80が目指すのは県都奈良。まだまだ先は長い。アップダウンを繰り返して2車線路が続く。
水間峠(みまとうげ)を貫く水間トンネルは1999年完成の立派なトンネル。この辺から奈良市街にかけてはチャリダーの姿をよく見かけた。確かに走り応えはありそうだ。
奈良盆地の景色が前面に広がった。ここは夜に走ってみたいな。
奈良の街に入ってきた。帯解という地名を見て時代劇の「あ~れ~」という場面を想像してしまったが(笑)、無事に腹帯が解ける→安産祈願の寺である帯解寺から来ている。
R169と交わる十字路がr80の起点。すぐそばが奈良公園なんだが、駐車料金が高いので堂々のスルーだ!
捕獲成功
■奈良県道・三重県道80号 奈良名張線
起点:奈良県奈良市高畑町
終点:名張市黒田
経由市町村:奈良県山添村
走行難易度:★★~★★★★
トレース難易度:★★★
ヘキサの旅 r70 港県道
どこに港があるのやら@尾鷲市賀田町
国道には「港国道」と呼ばれる国道が港湾都市を中心にいくつか見られます。名古屋だとR154、大阪だとR172といった具合で、四日市にもR164が。一方、「港県道」という言葉は公式的にはあまり使われていないようですが、今回走行するr70は賀田港と国道を結ぶ港県道と言っていいでしょう。では、終点から港に向かっていきましょう。
R42を尾鷲から走ってくると、このような青看が導いてくれていて、普通に走る分には何も感じないのであるが、尾鷲-熊野間の交通には歴史がある。
尾鷲市と熊野市の間には急峻な山々が横たわっており、長年交通の難所だった。JR紀勢線が全通したとき、最後に開通したのもこの2都市間であり、同様に道路を通すのも苦労した。かつてR42が通っていた矢ノ川(やのこ)峠は旧道マニアなら知らない者はいない。当時は断崖絶壁の峠道を越えて国鉄バスが3時間近くかけて尾鷲-熊野間を結んでいたそうな。しかし、1968年に矢ノ川、弓山、大又の各トンネルが開通すると交通状況は一気に改善した。
その矢ノ川トンネルと弓山トンネルの間にあるのがr70との分岐。タイガー柄のゲートにグッとくる。
ガクッと下ってから、いきなりこの急カーブ。矢ノ川トンネルを出てからここまで緊張が続く。
前方に見えているのは矢ノ川トンネルの入口部分。車の通過する音が絶え間なく聞こえる。
トンネルを通すような場所から港に向かうということは下り坂が続くことを意味する。古川に沿って延々と下る。景色はずっとこんな感じで退屈なのでガバッとカットするよ(笑)。
平坦な場所まで下りてくると、ようやく民家も見えてきた。
紀勢線のガードを潜る。R42は峠越えを挑んだが、紀勢線は極力海の近くを通しつつ、トンネルを連続させることを選んだ。
最後はR311に突き当たる。このR311がまた曲者で、現R42とは全く対照的なんだが、ここでは割愛する。
これが賀田港。山に囲まれた港である。
捕獲成功
■三重県道70号 賀田港中山線
起点:賀田港
終点:尾鷲市賀田町字中山
経由市町村:なし
走行難易度:★★
トレース難易度:★