新たなる冒険 作:hiro19931215
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大体のモチーフ予想はつくとは思いますが(笑)
忠誠の儀が終わり、一息ついた後調査に出ていたセバスがナザリックに戻ってきた。セバスの報告でモモンガ以外が驚愕した。ユグドラシル時代でのナザリックの場所はもともと、辺り一面毒沼であったが現在は見渡す限りの草原だったそうだ。
調査した範囲以内では、生物の気配は無かったそうだが小動物のようなものの足跡などがあったそうだ。
「ご苦労だったな、セバス」
「至高の御方にお仕えすることは、至極当然でございます」
セバスの報告を聞き一人納得するモモンガ。ユグドラシルに閉じ込められたというより、ナザリックごと別の世界に転移したというモモンガの中で結論に至った。そこからの行動は早かった、各守護者には各階層の警備の強化。マーレにはナザリックに魔法でカモフラージュの指示を出した。
「皆、指示通りに頼む」
「「「はっ!!」」」
その言葉を最後に、モモンガは転移《ゲート》を使い闘技場を後にした。
モモンガの気配が無くなると同時に、緊張の糸が解けた守護者達の姿があった。
「凄かったねお姉ちゃん、モモンガ様」
最初に、発言したのダークエルフの双子の弟のマーレである。いつものマーレならオドオドして自分から発言することはあまり無いのだが、彼の目は憧れていた英雄に会ったかのような純粋な眼差しであった。
「そうだねマーレ、流石は至高の方々を束ねられる御方だよ」
「モモンガ様は、凄いという言葉では物足りませんよマーレ。我々一同ナザリックの異変に気付かなかったのにモモンガ様だけは、予測されていたかのように納得し。尚且つ、あのように迅速に指示を出せる頭の回転の良さ。ナザリック一の知将と言われていますがモモンガ様には足元には及びませんね」
「ソレニ、我々デスラ畏怖スルヨウナ魔力...アノ御方ニハ武力、知力全テニオイテ足元ニハ及バナイ」
途中から来たセバスも、ここで初めて守護者達と会話をした。
「私も、モモンガ様と初めて会話したときは全てを見透かされている感覚と心臓を鷲掴みにされているような威圧感がございました。そのため、少々顔に力が入ってしまいました」
「アノ、御力ノマエデハ誰モガ同ジヨウニナッテシマウ。恥ジルコトデハ無イ」
「そうです!!ん~~モモンガ様こそナザリックいや...この世界の頂点でもあるのです!!」
「全くその通りだわ!!!私たちの気持ちを考えて下さる絶対的支配者。流石は、我々の造物主!!至高の41人を束ねられ最後までこの地に残られた慈悲深き君...」
あまりの興奮のせいで早口になっているアルベド。誰もが納得し、モモンガの好感度はうなぎ上りであり。誰もが、モモンガを崇拝していた。
「ところで、どうしたのです?シャルティア??」
守護者達が話している中、いつもうるさいシャルティアがその場でうずくまっていた。デミウルゴスが、心配し声を掛けた。
「モモンガ様の凄い魔力を感じたせいで、下着が少しありんすしているでありんす///」
「「「はぁ~~~~~~~」」」
その言葉と容姿だけを見れば、男は誰でも興奮するが彼女の性格とキャラを知っている彼らからからしたらため息と残念な眼差しになる。
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「さて、おふざけの時間はここまでね...各員傾聴!」
突然の真面目なトーンになるアルベド。先ほどまでワイワイしていた空気だがその言葉に守護者全員真面目モードになる。
「モモンガ様は、我々に残された最後の希望!!モモンガ様を裏切るようなことをすれば、容赦なく処罰します!!モモンガ様あっての我々なのです。各員、肝に銘じよ!!」
「「「はっ!!」」」
アルベドの覇気のある言葉に、守護者全員気を引き締めた。
そこからは、各自自分の持ち場に戻り警備の強化に入る。セバスに関してはモモンガの身辺警護兼身の周りの世話の為モモンガの後を追った。
闘技場に残ったアルベドは、誰も聞こえない声でぶつぶつ言っていた
「私は、モモンガ様の物。モモンガ様のモモンガ様によるモモンガ様の為の私...誰にも、あの方を渡さない傷つけさせない...この身がどうなろうとも...」
目のハイライトは、消え。先ほどまでの覇気は無い。
ただただ、彼女はモモンガの事だけを考えていた。
◆◇◆◇◆◇◆◇
モモンガはその後自分の部屋に籠り、色々なことを試した。まず容姿については、今の半悪魔から以前の骸骨の姿になれることが判明。以前の業種では、魔法特科で近接戦闘は全く行えない。その証拠に、骸骨の姿でブロードソードを持とうとしても剣が落ちてしまう。逆に、半悪魔の姿では魔力とMPはかなり落ちるが近接戦闘はできるようになっていた。
(姿形だけではなく、職業がそのまま変わるようだな...)
この事実は、モモンガにとって大きな強みもできたが。不安も同時にあった。
一つは、魔力低くなったことにより使い慣れた魔法が使えなくなる可能性。
(何より、今までの超位魔法が使えなくなるのは痛いな...)
二つ目に、近接戦闘ができることによっての慢心。近接が出来るようになったとはいえモモンガ自身、近接戦闘の経験はゼロであり。近接用スキルも、把握するのに時間がかかる。
(この辺は、近いうちにコキュートスに付き合ってもらうとしよう。慣れない武器は時として自分を傷つける。でしたよね、弐式炎雷さん!!)
かつての仲間の言葉を思い出し、戦闘時のスタイルは骸骨の方いくくことにした。そしてもう一つの疑問が。
(この羽、使えるのかな??)
半悪魔になったことによって、モモンガの背中には羽が付いている。小さくすることも可能であり、羽を広げたまま体を包み込むような動作もできる。
(防御にも使えるだろが、まぁ気持ち程度だな。あと、これで飛べたりするんだろうか??)
モモンガは、以前では
「モモンガさま、このようなところにどのようなご用でしょうか?」
「少し、外を散歩したいだけだ」
自分の願望を言ったモモンガだが、デミウルゴスが素直には納得しなかった。デミウルゴスもモモンガにもしものことがあってはいけないので自分だけでもという条件にモモンガは了承した。ナザリックの外に出たモモンガの第一声は「おおぉ~~」という気の抜けた言葉だが、上を見上げると満面の星空であった。モモンガの現実世界では、星空を見れないほど汚染されていたのでとても貴重な光景であった。
「近くに行く」
その一言で、モモンガは羽を広げるが飛べるかどうか不安であったが。手を動かすように、自然に羽を動かし上昇していた。モモンガの行動した後、デミウルゴスも羽を広げモモンガの後をついて行った。一定以上まで、上昇したモモンガは留まり辺りを見渡した。
(凄い光景だ。ブループラネットさんにも見せたかったな...)
辺り一面、宝石があると思わせるのような星々達。モモンガは、「まるで宝石箱のようだ」と呟いた。
「モモンガ様がお望みとあらば。我々、ナザリック全軍をもってしてモモンガ様にこの宝石箱をお届け致しましょう!」
「ありがとう。デミウルゴス。だが、私が求めているのはそう言うのでは無いのだ。私は、この違う世界で初めての大地を踏みしめ新しい発見をしたいのだ。かつての仲間たちと行ったようにな...」
モモンガは、どこか寂しく悲しいような表情をしたかもしれない。彼自信も分かっている、かつての仲間たちはもういないと...
いや~。、最近このサイトの使い方が分からくて困っています(笑)
たとえば、文字の上に・をどうやってつけていいのか分からないです。
よろしければ、助言をお願いいたします。
次から、やっとカルネ村編に突入できます。
長かった~~(笑)