もうすぐ資産が2000万に到達しそうである。社会人になってから6年、あまり無理をしないでも、お金を貯める(増やす)事ができた。無理をしていないと思っているのは自分だけかもしれないが、習慣化すると全く苦ではないし、無意識に出来る事を続けてきた。
お金の話って、友達同士でもあまりしない物だ。だから、日本にいるときは「日経WOMAN」という雑誌で、自分と同じお金に対する働く女性の話を見たりするのが好きだった。でも未だに実際の生活で、お金に対して話せる女性はいない。逆に男性は、株やビットコインなどをやっていることを公開している人が多いので、そうゆう話を出来る人も何人かいる(それでもやっぱり少ない)。
お金に関する話題は、一番話題にしない話であるにも関わらず、人の価値観を知るうえでとても大事な話題だと思う。例えば、人と人との関係が崩れる原因の上位に来るのが「お金の問題」だ。どんなにいい人でも、パートナーがお金の使い方やお金に対する考え方が合わなかったら、その後亀裂がだんだん大きくなる。どんなに仲のいい友達でも、お金を借りて返さない人は、簡単に関係を崩してしまう。お金に対する考え方は、人の性格にも表れていると思う。
お金に対する考え方
自分の場合は少し特殊な状況だったため、学生時代からお金を貯めなければいけなかった。中学、高校時代は親が完全に育児放棄してしまったため、親から月3万円お小遣いをもらい、食費・交通費・部費・塾代・受験費用等をやりくりしていた。お金があれば、早く家を出られると思っていたので、この時から節約生活をしていた。昔は、「家を出るための資金」として貯めていたお金は、次第に「やりたい事に挑戦する資金」になった。大学時代は、留学に3回行って、20か国以上を旅行した。今の自分にとってのお金は「自由になるための資金」だ。会社に縛られず、自由に生きるために着々とお金を貯めている。
今までの道のりについて紹介したいと思う。
自分がお金を貯めるのに役立った条件
自分の場合、条件や性格がかなり特殊なので、他の人が再現するのは難しいかもしれない・・・。
1.家族と不仲(高校三年生で家を出ているので、家にお金を入れる必要なし。親を養う必要がない。)
2.友達が少ない(結婚式等の費用がゼロ。)
3.シンガポールで勤務(税金が低く、給料も日本に比べて高い。)
4.同じ食べ物を一生涯食べても飽きない性格(毎日昼食は野菜!食費がかなり安い。)
5.おしゃれに一切興味がない(出来れば毎日スポーツウェアで生活したい。)
大学生時代
大学生の時には3回留学に行った。だから人生で一番節約をしていたのが大学生時代だった。留学費を貯めるため、週六でアルバイトをしていた。当時は「時間があったらバイトを入れる!」という生活で、ありとあらゆるバイトを試した。
バイト
飲食業ホールとキッチン、塾講師、通訳、スーパーの販売促進、アパレル品出し、工場でシール貼り、チケットもぎり、住宅見学会アシスタント、ティッシュ配り、トイレ掃除などなど。時給は1000円ぐらいで、本当に安い労働力だったんだなと今になって思う。
食費
お弁当にキャベツを持っていき、大学の食堂のドレッシングをかけて食べていた。そしてあわよくば友達の残したご飯をもらっていた。夜ご飯はバイト先の賄いを食べ、残ったご飯等をもらっていた。
服飾費
服は古着ばかりを着ていて、よく自分でも作っていた。全身コーデで合計1000円ぐらいの服ばかり着ていたが、すごい奇抜なファッションセンスだったため、なぜか「おしゃれ」と言われる事が多かった(ラッキー!と思っていた)。
日本での社会人時代(23歳~26歳)
大学卒業時点での貯金は100万程あった。大学卒業後、日本のメーカーに勤めた。当時は海外の大学院進学を目指していたので、引き続きお金を貯めなければならなかった。給料は、一般的な新卒の標準給料。三年で退職したが、最後まであまり変わらない給料だった。それでも、毎年200万以上の貯金が出来たのは、やっぱり節約をしていたからだと思う。当時の自分は割と楽しんで節約をしていた。モットーは「なるべく安いものを選ぶ」。これだけだった。よく、お金がかかる物、サービスを利用したい場合は、同じ対価を得られる代替品を考えるようにしていた。
◆節約◆
住居費
幸いにも、住居に関しては、会社の寮に入れてもらう事が出来たので毎月一万円程だけだった。
食費
食費に関しては、ありとあらゆる方法で節約をしていた。会社には毎日お弁当を持って行っていた(100円ショップを重宝)。夜ご飯も平日は自炊。飲み水は水道水。
交際費
意味のない飲み会には行かないと決めていたので、同期の飲み会などには顔を出さなかった。本当に仲がいい友達とは宅飲みが多かった。
美容費
髪を切るときはカットモデル、化粧品を買うときはサンプルをもらう、脱毛やまつ毛パーマは、ミステリーショッパー等の案件があるときにやっていた。
雑費
本は本屋で立ち読み、ジムの代わりにコミュニティーに参加(某有名スポーツブランドのサークル等)
◆投資◆
もちろん、節約だけではお金は貯まらない。投資も色々と試していた。
日本株
初任給で初めて株を1単元買った。当時は株主優待を重視し、利回りが高い株を中心に買っていた。特に分析の知識があるわけではないが、長期保有をするので、多少塩漬けになってもあまり気にせずに保有し続けていた。MMFや投資信託も数万づつ試してみた。
持ち株制度
入社当時から、毎月8万円を天引きにし、持ち株を購入していた。持ち株は、一般の株を買うよりも断然お得で、手数料無料、更に奨励金で何%か上乗せされる。三年で退職する頃には、30万円の利益が出ていた。
シンガポールでの社会人時代(26歳~29歳)
就活を始めて、最初に面接に行った会社に受かったので、そのまま入社した。面接時に希望の給料を聞かれ、相場が分からなかった自分は適当に言った金額が、そのままの給料になってしまった(後から分ったが、平均値よりも低かった)。シンガポールは何と言っても税金が驚くほど安い!そして生活費も東京に比べて圧倒的に安い。
◆節約◆
住居費
シンガポールの住居は本当に高い。そのため、ルームメイトと一つの部屋をシェアし、一つのフラットには合計7人で住んでいる。でも「住めば都」というのは本当で、ストレスなく過ごせている。家賃はUSD400/月。
食費
高校生の頃からずっと引き続き、毎日弁当を持参している。野菜と果物が日本に比べて本当に安いのでかなり嬉しい。昼ご飯代は月~金で合計20ドルぐらい。
交際費
もうさすがに資金にも余裕が出てきたので、友達と会うときはレストランで食事をしている。友達のタイプにもよるが、フードコートやホーカーセンターが多め。大勢の飲み会や、意味のない集まりは相変わらず断っている。