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事務職に転職したいときはどうすればいいの?仕事の特徴や内容、転職の際のポイントをチェック

様々な企業で活躍できる職業といえば事務職を思い浮かべるのではないでしょうか。

事務経験者でなくても転職しやすい、女性が活躍できるといったイメージを持つ人は多いはず。実際にはどうなのでしょうか。今回は事務職の特徴や仕事内容、転職の際のポイントなどを紹介していきます。

目次

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事務職とはどんな仕事なのか?

一般的に見られる事務職の仕事はどのようなものがあるのでしょうか。ここでは事務職の仕事内容や年収などを紹介していきます。

企業内の手続きや細かな管理などの事務作業を総合的に行なう仕事

事務職(一般事務・営業事務・経理事務・受付事務など)とは、企業内の事務的な手続きや管理業務、電話対応を行なう仕事です。

管理すべき項目は企業によって異なりますが、勤怠や各種社内手続きなどを管理する役目を担います。何かを生み出す発想力よりは、ルーティーン作業、決められたルールに則って淡々と仕事をこなすことが得意な方に向いている仕事です。

会社内部の人と関わることも多く、コミュニケーション能力も欠かせない

事務職の仕事は社内で働く人と関わることが多いため、コミュニケーション能力も必要です。事務職担当の人との付き合い方で仕事のやりやすさも変わってくると考えている社員もいるため、なるべく人当たりを良くしておくとよいでしょう。

正社員になるためには紹介予定派遣や社員登用で入る道もある

事務職の仕事は正社員で入社する方法のほかに、紹介予定派遣やパートからの社員登用制度を利用してなる方法もあるため、能力の高い人は正社員になる道がいくつかあります。

紹介予定派遣とは、一定期間は派遣社員として勤務した後に正社員になることを前提に契約する働き方です。

勤務後問題が無い限り正社員になることができるため、狙い目でしょう。紹介予定派遣の仕事は求人サイトのほか、人材派遣会社に登録することで紹介してもらえるパターンも多いようです。

パートからの社員登用制度に関しては、すぐに正社員になれる可能性は少ないですが、じっくり働きながら自分との相性を見極めたいと考えている人にはおすすめです。

社員登用のタイミングは直属の上司からの推薦や社内制度や試験の基準を超えることが必要など、条件は様々。

最初から正社員にこだわって転職活動を行なうと難しいこともあるので、こうした方法で正社員になれることも覚えておきましょう。

給与はそこまで高くなく、年収は250万円~300万円程度が相場

事務職の平均年収は250万円~300万円程度。

月収にすると20万円~25万円と言われています。大手企業であってもあまり変わらないでしょう。ノルマや成果主義の職種ではないため、年収の上がり方は緩やかで30代を境に上がりにくくなります。

一つの職場で長く勤務していく中で給与・賞与が昇給する場合と、転職をして上がる場合がありますが、どちらの働き方でも大幅に年収が増えるわけではないため、自分に合った働き方が選べます。

事務職になるために必要なことや勤務環境は?

オフィスワークの仕事をしていくには、どんなスキルが必要なのでしょうか。求められる能力やスキルから残業時間などの勤務環境を調べてみました。

エクセルやワードといったパソコン技能を持ち、入力作業の速さも必要

事務仕事をする上でほぼ必須となるのがパソコンの使用経験です。

現在では事務職のほとんどでパソコンを使用しているため、今までの業務や私生活で使っていたことがある程度のレベルは最低限必要。

さらに他の人と差をつけるためにはエクセルやワードといった文書や表計算ソフトでのデータ入力といったPCスキルは必要です。

またこれらのソフトが「使える」と言ってもどれくらい使いこなせるかは人によって異なります。

自分の腕に自信のある方はマイクロソフトの認定試験MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)などの資格取得で、スキルアップしておくと、よりアピールポイントになります。

入力作業の速さも有利になるポイントなので、電卓などを使用した業務経験があれば合わせて自己PRに盛り込みましょう。

コミュニケーションを取り、職場での人付き合いをうまくできる能力

事務職は社員から資料や提出物の受け取りで関わることが多いため、コミュニケーション能力も重要です。

にこやかな対応で職場の雰囲気を明るくする役目や、いろんな人の話を聞くことで働く人のストレス解消やフォローができると、人間関係を円滑にすることも可能になります。

もちろん事務職の本来の仕事ではありませんが、こうした気配りができると職場に欠かせないキーパーソンとなることができます。

一般的な職種の中では残業時間が少ない

世の中にある職種の中でも事務職は比較的残業が少ないため、プライベートを大切にしたい人に向いています。

ただし企業によっては、帰社時間の遅い外回りをする営業の報告書を取りまとめたりするといった、残業の多い仕事も任されることがあるため、気になる方は事前に残業時間を確認しておきましょう。

求人も多く、様々な企業で必要とされる仕事

事務職の求人は企業ごとにそれぞれ必要とされる企業であるため、数多く掲載されています。このほかにも人材派遣会社など様々な形で求人情報が出ているので、転職できるチャンスは多いと言えます。

事務職への転職を目指す際の注意点

事務職への転職を目指す時に気をつけたいポイントは4つあります。

1つ目は正社員として働くことのハードルが高いこと、2つ目はシステムの発達で徐々に仕事がなくなる傾向にあること、3つ目は志望動機が浮かびにくいこと、最後はスキルが身につきにくく、他の職種への転職が難しくなることが挙げられます。

正社員で働くことのハードルは高い

事務職で正社員採用されて働くにはいつかのハードルがあります。

まず事務職自体が人気の高い職種となっているため、ライバルが多い点が挙げられます。さらに派遣やパートでの募集も多いので、最初から正社員で働きたいと考えている人はスキルや資格でしっかり差をつけるなどの対策が必要。

社員登用制度を利用して正社員になる場合でも、厳しい審査に合格しなければならないため、簡単ではありません。

システムの発達で徐々に仕事がなくなる傾向にある

事務職の仕事は業務内容だけ見ると、社内システムの発達で仕事内容は減少しています。

最終的なシステムを管理する人材や、社員と直接やり取りするコミュニケーションは必要とされていますが、募集人数は減少傾向にあります。この業界でしっかり実務経験を積んでいたとしても、事務以外で会社に貢献できる人材になる努力は必要です。

志望動機が浮かびにくい

事務職の仕事の志望動機をはっきりとすぐに思いつく人は少ないのではないでしょうか。

採用面接で「自分にできそう」「楽そうだから」という理由は当然通用しません。応募する企業について調べ、自分にできることで会社に貢献できるような人材であることを採用担当者にアピールできるよう、自己PRや志望動機を作り込む必要があります。

スキルが身につきにくく、他の職種への転職が難しくなる

事務職はシステム管理や文書作成、表計算の効率化などPCスキルが主になるので、事務職から他の職種へ転職したいと思っても未経験からのスタートになります。

20代の若いうちは未経験でも挑戦できる求人が豊富で、内定を獲得できる可能性は低くありませんが、30代を過ぎると厳しくなります。

事務職の年収が30代を節目に上がりにくくなることもあるので、将来設計をしっかり考えて本当に事務職で働くべきなのかを考えましょう。

まとめ

どの企業にも必要とされている事務職ですが、正社員で働くことのハードルの高さや志望動機などの部分でしっかりと対策をしないと容易には内定を獲得できないでしょう。

そこで少しでも内定を獲得できる可能性を上げるために、転職エージェントを利用してみましょう。

転職エージェントでは転職案件の紹介以外にも、あなたのキャリアや職務経歴を見て、自己アピールの方法を考えるアドバイスや自己分析のサポートも行なっていますよ。