新たなる冒険   作:hiro19931215
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最近、話の構成はできてるのに中々話が進まない(泣)


忠誠

 パンドラズ・アクターが語った後、闘技場には静かさだけが残った。

 

 階層守護者達が、沈黙し思い続けた。モモンガは直接の創造主ではないが、自分たちのことを一番に思い、行動し、仏以上の優しさ。他の、創造主達を悪く言うつもりは無いがモモンガの優しさと慈悲深さには比べようにもない。そういった思いが、各守護者達に芽吹いていた。

 

 

 最初に、その沈黙を破ったのは守護者統括であるアルベドだ。

   ・・・・・

「各員、偉大なるモモンガ様に忠誠の儀を!!!」

 

 一斉に守護者全員が隊列を整え、アルベドを前に立て少し下がった辺りで一列になって並ぶ。守護者達の表情は硬く畏まっている。

 

端に立っていたシャルティアが一歩前に進み出る。

「第一、第二、第三階層守護者、シャルティア・ブラッドフォールン。御身の前に」

 

跪くと胸元に片手を当て、深く頭を下げる。

臣下の礼を取ったシャルティアに続き、前に踏み出したのはコキュートスだ。

「第五階層守護者、コキュートス御身ノ前ニ」

 

シャルティアと同じように、臣下の礼を取ってモモンガに対して頭を下げる。

次に、二人のダークエルフが前に出る。

「第六階層守護者、アウラ・ベラ・フィオーラ。御身の前に」

「お、同じく、第六階層守護者、マーレ・ベロ・フィオーレ。お、御身の前に」

 

そしてデミウルゴスが優雅に踏み出す。

「第七階層守護者デミウルゴス。御身の前に」

 

涼しげな声色と共に、優雅な姿勢を崩さず、それでいて非常に心のこもった礼を見せた。

 

次にパンドラズ・アクターが前に出た

「宝物殿領域守護者、パンドラズ・アクター御身の前に」

 

少しオーバーアクション気味だが、とても整った礼をした

 

皆、体格の違いがあるため一歩の差があるはずなのに。跪いた位置は、見事なまでに綺麗な横並びだ

 

最後に残ったアルベドが前に出る

「守護者統括、アルベド御身の前に」

 

かすかな笑顔をモモンガに向けつつ、他の守護者と同じように跪く。ただ、アルベドだけはそこでは終わらない。頭を下げたままだが、通る声でモモンガに最後の報告を行う。

 

 

 

「各階層守護者及び領域守護者、御身の前に平伏し奉る。...ご命令を、至高なる御身よ。我らの血肉と忠義、全てを御身に捧げます」

 

その言葉とともに、寸分の狂いもなく

 

「「「捧げます」」」

 

 

モモンガは、その言葉の重みを聞き

「....皆、面を上げよ」

「これからも、頼む」

その一言だけ発した。モモンガにとってはこの一言に守護者達の忠誠をすべて受け入れた。

 

 

 

 

 




短くて、すいません!!







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