新たなる冒険 作:hiro19931215
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モモンガの一言により、突然第六階層に靴の足音が響く
カツカツカツカツ
足音をした方を向くと、軍服を着た卵のような顔をした姿が現れる
「ただ今、ご紹介いただきました。私、パンドラズ・アクターと申します」
このパンドラズ・アクターは、ナザリック宝物殿の領域守護者であり。宝物殿の管理のほか、金貨の出納などを行う財政面での責任者でもある。種族はドッペルゲンガー系列。「至高の四十一人」全員の外装をコピーし、その能力の八割ほどを行使できるドッペルゲンガーとしての能力に特化したLv100NPCである。製作者はモモンガ自身。
彼の能力があれば、今後様々な場面でも状況に応じてかつての仲間達41人に変身できる。能力が8割になるが、彼は超がつくほど万能型だ。
だが、モモンガが紹介するのにあまり乗り気ではなかったのは.....
「これは、敬愛すべき御方。ん~モモンガ様ぁぁ。私を守護者の皆様方に会わせて頂き感謝の極みでございますぅぅ」
体を半身にし、顔を上に上げ帽子を深くかぶる
そして、手を上に掲げる
行動一つ一つのキレがある、パンドラズ・アクター
だが、パンドラズ・アクターの言動に守護者達の目が少し冷たく感じる
(やめてぇぇぇぇぇぇぇ!!!!俺の黒歴史を、汚物を見るような目で見ないで!!!!)
そう、パンドラズ・アクターはモモンガの設定で伊達男のような派手な言動・挙動で周囲を振り回すその姿は、制作者であるモモンガ自身が「格好いい」と思い作ったものの、現在は忘れたい過去=黒歴史そのものである
(確かに、当時はセンスあると感じていたけど...そりゃ~、いまだに軍服はカッコイイよ。でもな~、こんなことになるとは思ってなかったよ...)
「モモンガ様、彼が宝物殿の領域守護者でしょうか?」
領域守護者
領域守護者はナザリックの第1〜第8階層の中でも、特定の箇所を守ることに特化したNPCのことである。所属する階層守護者の部下である。階層守護者がフロア全体を防衛管理するのに対し、領域守護者は階層の中の特定の領域を守っている。
ほとんどは階層守護者ほどの強さは持っていないものの、中には階層守護者に匹敵する強さを誇る者も少数ながら存在する。その守護する領域で戦うならば階層守護者を倒せる領域守護者もいる
「う、うむ。面識はあったのか?」
「いえ、守護者統括として名前だけは把握してましたが御姿を拝見したのは今回が初めてですわ。そして、私とデミウルゴスと同等の頭脳を持ち...モモンガ様の御手によって創造されたものと」
「そ、そうか...」
なんとか、自分の黒歴史を誤魔化そうとするモモンガだがパンドラズ・アクターのキャラの濃さに誤魔化しきれなかった。
「して、偉大なるモモンガ様ぁぁ。私が表に出てきたということは、例の計画は中止になったというこで?」
「そうだ、もう少しこの世界で生きていこうと思う」
その言葉を聞いたパンドラズ・アクターは、突然片膝を付き頭を下げる
「モモンガ様....モモンガ様がお決めになった事でしたので、私如きが御口を挟めませんでしたが...」
パンドラズ・アクターは、先ほどとは雰囲気が一変し真剣な口調になる
「よくぞ...よくぞ、この世界に留まって下さることを決意していただき、このパンドラズ・アクター大変嬉しゅうございます!!!!」
パンドラズ・アクターは、心の奥底からその言葉を吐き出し涙を流していた。
「お前には、辛いことをさせるところだったな。これからも、よろしく頼む」
「身に余る光栄です」
「ちょっと、まってください!モモンガ様はパンドラズ・アクターとお会いしてたのですか?」
「それに、計画とは何でありんしょうか?」
「パンドラズ・アクターとは、ここに来る前に会っていた。計画というのは...」
「アインズ様、ここからは私から説明しても」
「そうか....パンドラよ任せた」
時は、約一時間半程遡る
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モモンガは、ナザリック大墳墓ならどこにでも移動できる<リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウン>の指輪を使い宝物殿に転移していた。宝物殿は、どこからも繋がっていない独立した部屋。ギルド、「アインズ・ウール・ゴウン」が溜め込んだ宝の数々と、運営資金となる金貨の山がある。さらに、その奥に霊廟もある。モモンガの目的地は奥の霊廟にいる人物とアイテムが目的である。
宝物殿の一角にある黒い扉らしきものの前で止まる
「アインズ・ウール・ゴウンに栄光あれ!」
モモンガの言葉により、目の前の黒い扉に文字が浮かび上がる
『Ascendit a terra in coelum, iterumque descendit in terram, et recipit vim superiorum et inferiorum』
(合言葉は...たしか)
「かくて汝、全世界の栄光を我がものとし、暗きものは全て汝より離れ去るだろう」
(だったかな?)
かすかな記憶を頼りに合言葉を唱えた
合言葉に反応し、扉が開いた
モモンガは、霊廟まで歩を進める途中で広い部屋に出る。そこの中央にソファーが置いてあり一つの影が見える。その影は、かつての仲間タブラ・スマラグディナがいた。
タブラ・スマラグディナ
ギルド:アインズ・ウール・ゴウンの至高の四十一人に名を連ねるプレイヤーの一人である。
その外見はブレインイーターの例に漏れず、水死体にタコの頭が付いた様な醜悪なものあり、更にそれをボンテージで覆ったかのような、ホラー映画のモンスター然とした姿をしている。アルベドを創造した張本人であり。ギャップ萌え、メンバー中最も設定にこだわった男だ。
そんな彼が、この世界にいるわけがないのだが...
「パンドラズ・アクターよ、遊びも大概にせよ」
モモンガの言葉を聞いた瞬間、タブラ・スマラグディナの体がドロッと溶け軍服を着た一人のドッペルゲンガーが現れた
「これは、偉大なるモモンガ様!!今回はどのようなご用件で?」
この、ドッペルゲンガーこそがモモンガが創造したNPCパンドラズ・アクターだ
「お前に頼みたいことがある」
「はっ!!なんなりとお申し付けくださいませ。私は、モモンガ様から創造されたものであり偉大なるモモンガ様がおもうしt」
「とりあえず、話すな」
「はい....」
なんか、グダグダになってるような気がします。最後もなんか中途半端だったような??すいません。
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