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 東京都多摩市で発生したビル火災の建築現場は、米アマゾン・ウェブ・サービス(Amazon Web Services)のクラウドサービス「Amazon Web Services(AWS)」向けのデータセンターである可能性が高いことが、日経コンピュータの取材で2018年7月27日に分かった。複数の業界関係者が明かした。

東京・多摩で建設現場火災、煙が上がる建設中の建物=2018年7月26日午後3時8分、東京都多摩市(共同通信社ヘリから)
(出所:共同通信イメージズ)
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 火災は2018年7月26日午後1時45分ごろ、東京都多摩市唐木田1のビル建設現場で発生した。建設中の建物はオフィスビルの「多摩テクノロジービルディング(仮称)」。延べ床面積は1万7666.89平方メートルとされる。三井不動産が100%出資する南多摩特定目的会社から安藤ハザマが工事を請け負い、2018年10月に工期終了の予定で建築が進んでいた。三井不動産の資料によると、用途は「事務センター」である。

 三井不動産は日経コンピュータの取材に「入居する顧客は守秘義務のため明かせない」(広報)と回答。用途については「事務センターと呼んでおり、顧客が入るオフィス部分も一部あるが、実質的にはデータセンターとしての用途だ」(同)とした。

 アマゾン・ウェブ・サービスは2011年に日本国内初のデータセンターとして東京リージョンを開設し、2018年2月には大阪ローカルリージョンを設けた。事実関係についてアマゾン ウェブ サービス ジャパンに問い合わせたが、午後9時30分の時点で連絡がつかなかった。