テンプルこぼれ話

テンプル大学ジャパンキャンパス 広報部blog


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武蔵大からwelcome to Temple!

今月16日、夏学期の新入生向けオリエンテーションについて書きましたが、先週金曜日には、また別の「新入生オリエンテーション」がありました。参加者は・・・1名。武蔵大学から単位互換プログラムでテンプルにいらした学生さんです!

テンプルジャパンと武蔵大は、2009年に締結した基本協定に基づいて、昨年から単位互換プログラムを開始しました。先の秋学期(武蔵大の後期)に、第一号としてテンプルの3名が武蔵大へ通学し、科目等履修生*としてスポーツ実習クラスを受講。続いて春(武蔵大の前期)からは、さらに2名のテンプル大生がお世話になっています。

実はその逆はこれまでゼロだったのですが、今週開始の夏学期に初めて、3名の武蔵大生を科目等履修生としてテンプルのキャンパスに迎えることになったものです。

この記念すべき「第1期生」向けオリエンテーションは、スケジュールの関係で3人別々に行われることに。本当は全員にお話が伺えればよかったのですが、少々難しかったので、金曜のオリエンに同席させてもらった石橋裕海(いしばしひろうみ)さんを、「代表」としてご紹介いたします。

石橋裕海さん(右)と、オリエン担当・霜鳥広樹アカデミック・アドバイザー

石橋裕海さん(右)と、オリエン担当・霜鳥広樹アカデミック・アドバイザー

石橋さんは社会学部の4年生。ゼミでは開発と援助について勉強中だそうです。テンプルではPolitical Science(政治学)とAnthropology(文化人類学)を履修予定とのこと。

「以前から外国に興味があって、英語を勉強してきました。イギリスのケント大学に約1年間交換留学したこともあります。武蔵でも英語で教えている授業があるので受講していますが、今回テンプルに来たのは、いまとは違う環境で、いろいろな国の学生と一緒に、英語を使って勉強してみたいと思ったからです」

そう、テンプルで学べばクラスメートがいっぺんに多国籍化するのは間違いなし。

10週間ほどの夏学期ですが、その短い「国内留学」の間にたくさんの新しい友人を作って、ぜひ有意義な時間を過ごしてほしいと思います。

ところで、武蔵大生とテンプル大生は、スポーツや文化活動でも交流がありますが、いままでそういう機会を利用したことは?

「いえ、そういう活動に参加した先輩の話は聞いていたけれど、自分でキャンパスに来たのは今日が初めてなんです。普通のビルなので、ほんとにここでいいのか、ちょっと戸惑いました(笑)」

緑豊かな武蔵大のキャンパスとはちょっと趣が異なりますが、それもまた環境の違いとして楽しんでいただければと思います・・・(m__m) 

これからたくさん交流アクティビティに参加してくださいね!
(中川)

*科目等履修生=原籍大学でも学びながら受入れ大学の科目を履修します。


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卒業式と就職留年

米国時間の16日(木)、ペンシルベニア州フィラデルフィアにあるテンプル大学本校の第126回卒業式が行われました。

今年の卒業生は学士・修士・博士あわせて9,000人以上。過去最高だそうです。年齢は下は19歳から上は73歳、出身地は米国49州と世界57カ国にわたりました。盛大な式典の模様はこちら↓からどうぞ!

ちなみに、ガウン姿で入場してくる学生は、厳密にはまだdegree candidates(学位取得候補者)。つまり、式で総長から学位を授与(confer)されて初めて、学位保持者になるわけです。もちろん、事情があって卒業式に出られない人もいますから、現実には卒業証書(diploma)が学位の証明になるのですけれども。

就職留年?

ところで、就職活動の際まだまだ「新卒」のステータスがものを言う日本。就職できないとわざと単位を落として留年する「就職留年」は、日本の大学では昔からあったと思いますが、昨今は、卒業要件を満たしていても大学が在学を認める、「希望留年制度」というのが増えているそうですね。いわば大学公認の「就職留年」でしょうか。

これ、アメリカの大学ではどうなっているかというと、もともと「学年」という考え方がないので、「留年」という概念もありません。「卒業に必要な単位数はこれだけです」とは明示してありますが、履修のペースは人それぞれ。また、必要単位をすべて修了したからといって自動的に卒業にはなりません。「Graduation application」という書類を提出し、「私は卒業します」という意思表示をしない限り、原則として在学を続けることが可能なのです。

クラスをとり続けることもできますし(その場合は当然、受講する単位数分の授業料を払います)、休学届けを出せば、学生の資格を保持したままお休みして、就活やそのほかの活動に充てることも可能です。

そもそもテンプルでは入学・卒業時期が年に3回。みんなで一斉に「進級」したりしないので、入学したら「何年後の何月に卒業するか」自分で決めて履修計画を立てないといけません。最初からかなりフレキシブルな、換言すると「自律できない人には厳しい」環境ではあります。(ただし大学院課程には、入学時期が決まっているものやコホート制のプログラムもあります)

さて、テンプルジャパンでも来月9日に卒業式が行われます。卒業までにかけた年月はさまざまですが、みなこの時期に卒業することを選んだ人たち。これからの人生もきっと自律的な選択をしていかれるでしょう。今年もみなさんの晴れ姿を見るのが楽しみです。(中川)


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Welcome! 夏の新入生たち

日本の大学は4月から新年度・新学期が始まっていますが、アメリカの大学でセメスター制(2学期制)をとっているところでは、通常4月末頃に春学期が終わり、次の新年度・秋学期が始まる8月末まで、いまは長い夏休みの最中です。テンプル大学も基本的にはこのスケジュールで運営されており、5月中旬~7月末はサマーセッションという形で、一部のコースや特別プログラムを開講しています。

ジャパンキャンパスでは、このサマーセッションをほぼ正規の学期として扱う秋・春・夏の3学期制(トライメスター制)を採用。特に日本の高校を3月に卒業した学生のみなさんは、秋まで待たずに入学できるため、5月の夏学期からスタートする方が多くなっています。

というわけで、今日は夏学期の新入生約60名のオリエンテーションが行われました。

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写真(ピンボケですみません)は、スワンランド副学長がいわば『学生心構え』について話しているところです。強調されたのは、とにかく「シラバスを読みこめ」ということ。なぜなら「シラバスはあなたと先生との間の契約書」だから。先生がシラバスの内容と違うことをやったら当然抗議すべきだし、逆に学生への要求事項としてシラバスに明記されてることをやらなかったために落第してもあなたの責任、ということです。

このブログでもウェブマスターの渡辺が(ときどき)シラバスについて書いていますが、アメリカの大学のシラバスってほんとに細かく書いてあるのです。これを読み込み、わからないところは質問し、納得してから授業の履修登録をする。登録した以上はきちんとやるべきことをやる。シラバスに限らず、各種のポリシーやプロシージャー、コード・オブ・コンダクト(行動規範)など、学生が読んで知っておかなければならないことはたくさんあります。

「契約書」なんて、いきなりの「大人扱い」に戸惑う人もいるかもしれませんが、そういう環境でこそ、社会に出たとき求められる自立・自律の精神が養われるもの。最初から飛ばしすぎず、でも目いっぱいがんばって、大学生活という短い時間を充実させてほしいと思います。

なお、シラバスについてはこちらもご覧ください。2月に開催したシラバスその他についてのセミナーの内容がご覧いただけます。

(中川)

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