(写真=押井守 公式Twitter)

写真拡大

【ニュース提供=スポーツ・ソウル】日本のアニメ映画『人狼 JIN-ROH』の韓国実写版である『人狼』に対し、原作を担当した押井守監督が絶賛した。

ソウル発!! 日本の小説や漫画が韓国で続々と映画化、“リメイク”されている!!

7月26日、『人狼』の配給会社ワーナー・ブラザーズ・コリアによると、押井監督が『人狼』の試写会に出席したあと、「いろんなことを考えさせる、とても力強い良い作品だった」と、満足感を表したという。

「日本ではこのような映画は作れない」

押井監督は、映画を見た感想として「映画の世界観と各キャラクターの物語が生き生きしており、キャラクターたちも魅力的。キム・ジウン監督が描いたリアリティ溢れる場所と、強化スーツや武器などで表現された未来の技術がバランスよく登場するのが印象的だった」と語った。

映画で再現された地下水路については、「日本では、このような映画は作れない。まるでハリウッドのようなセットに驚いた」とし、「強化スーツを着てアクション演技を行ったことにビックリしたし、ポイントである赤い目の具現も完璧だった」とベタ褒めしている。

また、原作アニメ映画と実写版の違いについては俳優カン・ドンウォンの存在を挙げ、「原作ではオオカミの皮を被った人間か、人間のふりをするオオカミかを区別するために強化スーツが必要だったが、実写版ではカン・ドンウォンの表情や演技で表現されていた」と、彼の演技を激賛。

原作とは異なる結末についても、「全く問題にならない」とし、「キム監督がどのようなインスピレーションを受けて、どんな話を映画にしたかったのかを観客が知ることが最も重要だ。僕自身もどんな結末になるのか楽しみにしながら観た。原作を見た人も、そうでない人も、是非観てほしい映画」と語った。

2029年の朝鮮半島を舞台に、新しい警察組織の特技隊と政府公安部の暗闘と、特技隊内の秘密組織に関するストーリーを描く『人狼』は、公開初日の7月25日、観客動員数27万4588人を記録した。

(構成=李 ハナ)