キングジムは、手書きでメモを取ることができ、書いた内容を忘れないようにアラームで知らせる電子メモデバイス「カクミル」を開発した(ニュースリリース)。「せっかくメモに書いたのに、結局忘れてしまう」といったミスを減らすために、アラームを鳴らしてフォローする電子ツールだが、企画会議では社内全員が製品化に反対。そこで、2018年7月25日よりクラウドファンディングサービス「Makuake」を利用して支援を募り、目標金額の1000万円を達成した場合のみ製品化する。諦めきれない社員の「最後の挑戦」が始まった。
カクミルは、デスクの上に置いて、必要なときにすぐメモが取れる「紙と同じ感覚」にこだわって開発した。メモとタスク管理(TO DOリスト)にはアラームを設定することができ、音や画面表示で知らせる。ディスプレーは4.3インチで、台湾E Inkの電子ペーパー「PEARL」を採用。紙のような書き心地と低消費電力での常時表示を実現した。単3型アルカリ乾電池(またはエネループ)4本で駆動する。
メモは99枚まで本体に保存することができ、SDカードに画像として出力・保存することもできる。電源ボタンは配置せず、画面タッチですぐに書くことができる。本体を立てて置くと表示が上下反転するようにし、時計やカレンダーなど、卓上ツールとして使えるように工夫した。製品化された場合の価格は1万円~1万数千円程度となる見込み。