正直ね、ナメてました。マスト製作
・円筒形のパーツをちょいちょいっと繋ぎ合わせるだけの簡単なお仕事です
・未経験者大歓迎、ベテランスタッフが丁寧に教えてくれます
・とてもアットホームな職場環境で楽しくお仕事ができますよ
程度の認識でした
いやいや、とんでもねぇブラックだったわ!!
ちょっと冷静になって考えてみましょうよ
帆船「日本丸」
4本マストのバークタイプと称される帆装なんですね1本のマストは2本の柱を上下に繋ぎ合わせて立てられていますこのバーク帆装4本マストのうち前3本は横帆(四角帆)セイルの数はマスト1本当たり6枚4本中3本×6枚横帆(四角帆)だけで18枚さらに最後尾4本目のマストにはガフセイルという縦帆(四角帆)がその上部にはトップセイルという縦帆(三角帆)が装備されていますこれらを合わせて合計20枚のセイルで構成されています実はさらに7~8枚のステイセイルと呼ばれる三角帆もあるのですが今回の作業には直接関係が無いので後日にまわしますそれぞれの横帆18枚にはヤードと呼ばれる横木が設定されていてセイルを上から支えています縦帆の場合はセイルの上にヤード下にはブームと呼ばれるこれまた横木で挟まれておりこれらが各セイルの展帆縮帆に関与しているわけですなおかつ各パーツは大体2個+αのパーツを繋ぎ合わせて作るため単純計算で2倍の円筒形パーツが必要になります以上この帆船「日本丸」を構成しているマスト・ヤード・ブームなどの個々のパーツをすべて数えてみると
すっごいたくさん!!
の円筒形パーツを作らないといけない、ということがお分かり頂けたでしょうか?
はぁ・・はぁ・・はぁ・・・
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さて
各展開図シートにはこのようなパーツが所狭しと並んでいます
まずはマスト下部の比較的大きめのパーツから始めてみましょう
よく似たパーツの製作がひたすら続きますので、各パーツに元々設定されていた番号を目立たない場所に記載しておきます
これね、それぞれ微妙にサイズが違ったりするから厄介
これを怠ると組み立ての際、間違って貼り合わせちゃっていろいろズレて
取り返しがつかない事態に陥ります
しかしながらこの辺までは良かったんですよ
ベテランスタッフ(説明書)とやらもとっても簡単に解説して下さっておりました
・・・そりゃそうですよ・・・
マスト半分の解説しか記載されてないんだから!!
説明書の記載を要約(ちょっと悪意込みw)すると・・・
ベテランスタッフ:「じゃ、同じ要領でマストのもう半分作ってね」
「そうそう その出来上がったマストと同じものをさらに2本ね」
「あ、4本目のマストはちょっと特殊だけど察してね」
「あとヨロシクぅー」
丸投げされたうえに見放された・・・
とまぁここまで豪快に悲壮感が漂っていたわけではありませんが
普段なら
「我々ペパクラクリエイターは特殊な修行を積んでおり、単純作業の繰り返しでも意識を他所に飛ばして延々作り続けられるスキルが云々・・・」
とドヤ顔フラッシュ!!するところですが
まだまだ修行が足りないようでした
2,3回心が折れて 数日中断⇔再開 を繰り返しつつ何とかすべてのパーツを作り終えました
以前紹介した紙バンド帆船に至る遠因とも言うべき現実逃避はここで起こったのです
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ある程度パーツが揃った時点で記念撮影 パシャ
これで大体半分くらいです
あと、細かいところですが
マストの上下を繋ぎ合わせるところ
説明書では「クロスツリー」と呼ばれる部分
(なんかとっても年末の西洋祭り感が漂ってくる響きですが・・・)
フォアマスト(一番前のマスト)だけですが、ここに糸のループで仕掛けを作っておきます
以前解説したバウスプリットの仕掛けと相まって、張線作業の段階で生きてくるハズなのですが・・・
まだどうなるか自分でも分かりませんww
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では 最期に
ここ半月くらい 苦労に苦労を重ねて
コツコツコツコツ
ちびちびちびちび
組み上げたマスト
たった数秒のGIFにしてご覧に入れましょう!!
いやー、大変でした
さて、次は同じ数だけセイルを貼り付けて行きますよー(白目)