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セキ★ララ
- R-18
2006年6月3日(土)公開
[c]2005 ハマジム
在日韓国人という自らのルーツをテーマにしたドキュメンタリー「あんにょんキムチ」で注目を浴びた松江哲明監督作。AV業界で活躍する“在日”の人々のアイデンティティに迫る。
映画のストーリー結末の記載を含むものもあります。
在日韓国人であるドキュメンタリー映画作家・松江哲明は、AV業界にもユニークな在日の人々がいることに着目。久しぶりに自分自身のアイデンティティの問題と向かい合おうと考えた。<第1部>2003年の11月、哲明はAVモデル志望の20歳の風俗嬢、相川ひろみと面接を行った。自分と同じ在日韓国人三世。相川は哲明に「子供時代を過ごした尾道や京都に行ってみたい」と提案。12月、哲明は相川を連れ京都へ向う。京都時代、相川はケンカ沙汰になることもあったが、そんな時、警察署まで彼女を迎えに来てくれるのはパチンコ店を経営していた父親だった。京都から大阪に移動してホテルでAV撮影。翌日、一行は相川の生まれ故郷・尾道に辿り着く。相川の生家であるパチンコ店の建物は残っていたが、改装され昔の面影はなかった。仕事を終えた別れ際、相川は哲明たちのことを「家族のようだ」と言い、涙を流すのだった。<第2部>東京に戻った哲明は中国人留学生のAV女優と面接をすることにした。名前は杏奈。上海出身の24歳。「一流のAV男優と共演したい」という杏奈の希望もあって、哲明が用意した人物は、ベテラン、花岡じった。在日朝鮮人二世であり、本名を柳光石という。横浜へ向かう車を運転しながら、花岡は「富士山を観てキレイだと思うのが日本人だ」と力説する。ホテルでAV撮影後、哲明は杏奈に彼女のアイデンティティは何かと尋ねる。杏奈の答えは「家族」だった。花岡に同じ質問をすると「日本」だと言う。「朝鮮人として生まれてきたことにもどかしさを感じる」とまで答える花岡。人気AV男優である彼は、実は両親と同居暮らしだった。しかし、パスポートを取るために北朝鮮籍から韓国籍へ帰化した花岡は、父親とは一切顔を合わせようとしない。哲明は、フクザツな立場に置かれたままの在日韓国人たちと比べ、日本でたくましく生きようとする杏奈の前向きな姿に脱帽するほかなかった。
(c)キネマ旬報社
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