その夫婦は子宝に恵まれず、早産で2人の子を失っていた。そしてまた3人目の子が早産により亡くなってしまった。
失意のどん底にあった夫婦の元に、ある日突然ふらりと1匹の黒猫が現れた。
それから毎日通ってくるようになった黒猫は、ミッドナイトと名付けられ家族として迎え入れられた。
悲しんでいた夫婦にとってミッドナイトは大きな救いと癒しをもたらした。
だがそれだけではない。ミッドナイトは数々の奇跡をもたらした。
それから間もなく奥さんは妊娠し、元気な女の子が誕生したのだ。
さらに、赤ちゃんの様子が急変した時、それを夫婦に伝えようと奮闘し、赤ちゃんの命を救ったのも、ほかならぬミッドナイトだったのだ。
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Mom Hears Moaning Coming From Baby Monitor And Runs Into Nursery To Learn The Child Is Not Alone
我が子を失った夫婦のもとに突如現れた黒猫
アメリカ・ミズーリ州カンザスシティに住むバーニータ・ロジャースさんとロイ・ロジャースさん夫婦の夢は、大勢の子どものいる大家族になることだった。
ところが夢はなかなか実現しない。バーニータさんは早産で既に2人の子を亡くし、3人目を妊娠したものの、この子も早産で失ってしまった。2人は悲しみに暮れ、絶望の中にあった。
そんなある日、1匹のオス猫がふらりと現れた。
それから毎日、その黒猫は2人のもとを訪れるようになった。
image credit:youtube
ひとなつっこく甘えてくる黒猫を愛おしく思ったバーニータさんは、彼をミッドナイトと名づけて家に迎えた。
当時、悲しみの中にあった夫婦にとって、ミッドナイトは大きな癒しになったことだろう。
待望の赤ちゃんを妊娠、無事に出産
それからまもなく、バーニータさんが再び妊娠する。今回は無事出産し、健康な女の子が誕生した。大喜びした夫婦は彼女をステーシーと名づけ、初めての育児に取り組んだ。
ミッドナイトも小さな家族を歓迎し、陰ながら赤ちゃんの様子を見守っていたようだ。
image credit:youtube
突然不可解な行動をとり始めた猫
生後6週となったある日、ステーシーは風邪をひいたらしく体調を崩した。心配になった夫婦は病院に連れて行った。
医師に「大丈夫、たいしたことはない」と告げられ、安心したバーニータさん。家に戻ってステーシーにお昼寝をさせた。
夜になりバーニータさんの両親がやってきた。ステーシーはまだ2階で寝ていたため、彼らは1階で話をしていた。だがその時、ミッドナイトが大声で鳴きはじめた。
さらにはジャンプを繰り返すなど、奇妙な行動を始めたのだ。
image credit:youtube
ミッドナイトはバーニータさんの膝に乱暴に飛びかかったり、行ったり来たりを繰り返すなど、バーニーダさんの注意を引こうとしていた。
それからおもむろに階段を駆け上がると、1階のバーニータさんにも聞こえるほどの大声で鳴きはじめた。その時、ステーシーの部屋を見張るベビーモニターのスピーカーからも妙な騒音が聞こえてきたのだ。
image credit:youtube
猫は赤ちゃんの異常を家族に知らせたかった
一体何が起きてるの!?
大慌てで2階に駆け上がったバーニータさんの目に飛び込んできたのは、ベッドの中で呼吸困難になり、真っ青になってもがいていたステーシーの姿だった。
ステーシーを慌てて抱き上げ病院に向かうと、すぐに緊急処置が始まった。対処が早かったせいか彼女は一命をとりとめ、健康を取り戻した。
ステーシーの異変に真っ先に気が付いた猫
ミッドナイトは誰よりもステーシーを注意深く見守っていたのだ。その異変にいち早く気づき、なんとか家族に知らせようと奮闘していたのだ。
image credit:youtube
それから12年、ステーシーとミッドナイトは固い絆を築きながらすくすく成長し、現在は大の仲良しになっている。
image credit:youtube
ある日突然現れた黒猫のミッドナイト。
彼は家族に癒しを与えた。そして赤ちゃんがやってきた。
その赤ちゃんを誰よりも注意深く見守り、その危機を救った。
現在の彼は一家の守護天使として愛されながら、妹分のステーシーと共に幸せな日々を送っている。
References:iizcat. / youtubeなど /written by D/ edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
なるほど、この黒猫は真のナイト(騎士)であったか。
2. 匿名処理班
うちに来る野良も風邪なら( ´,_ゝ`)プッの顔して
そのままスルーしていくけど、世間的には命に係わる
病気になると途端に寄ってくるので不思議
代々うちに来る野良猫ってそういう能力あるようだ
3. 匿名処理班
ミッドナイトの名前でぐっときて泣きそうになった。BUMPのKを思い出したからだと思うが、名前だけで泣きそうになるとか自分でもわけわからん気分…
4. 匿名処理班
かわいい妹の危機にお兄ちゃん頑張った
5. ねこあそび
いい話や…赤ちゃんを見守ってくれる犬や猫は、時として人間以上の無償の愛をみせてくれる。
6. 匿名処理班
あれから12年って…ミッドナイトは14歳以上かな。そろそろお別れの時期じゃないか…
7. 匿名処理班
「救う」を「奪う」と読み違えたまま記事を読み始めたから、最後まで気が抜けなかったぜまったく
8. 匿名処理班
黒猫は愛を運ぶ(涙目
9. 匿名処理班
先に亡くなった子供たちの生まれ変わりかもしれない、とふと思った……
10. 匿名処理班
やるじゃん
チュール一ヶ月分プレゼントしたい
11. 匿名処理班
こんなに都合のいい話があるか!と思いつつも泣いた( ノД`)
12. 匿名処理班
亡くなったお子さんの生まれ変わりみたいだね
それで妹を守った
13.
14. 匿名処理班
黒猫は、厄を払って幸運を運ぶんだよ。
15. 匿名処理班
見知らぬ黒猫が家に来るって幸運の証と言うよね
16. 匿名処理班
最後美しく成長したステーシーちゃんとミッドナイトさんに泣いた
こんなの泣いちゃうよほんと
17.
18. 匿名処理班
神様の使いやね
19. 匿名処理班
ミッドナイトはまさに幸福の使者だったんだね
もうお年のようだけど、出来るだけ元気で長生きして欲しい
※でもあるけど、日本や海外でも黒猫は幸福の象徴なのに、キリスト教の息がかかってるとこは
黒猫が不吉なんて言って殺すところが、今でもあるんだよな…
物の道理が解らなかった時代ならともかく、現代でそれって本当にふざけてるよ
20. 匿名処理班
かよわ可愛い
21. 匿名処理班
※6
祖母のところに居た猫は24歳近くまで生きた。まだこれからだぜ。
22. 匿名処理班
こんなん神やん
23. 匿名処理班
黒猫って幸運の象徴だったり、病魔除けの力があるとか言われてるけどまさにそういうパワーを持った猫様だったのね、ミッドナイト氏。長生きしてね。
24.
25. 匿名処理班
最近、賢い猫のエピソードをいくつも見ている。
優れた知能だけでなく、優れた心を持っているのだと感じる。
26. 匿名処理班
黒猫は優しい子が多いと聞いたことがある。
実際今まで出会った黒猫はとても優しかったから黒猫大好きだ。
27. 匿名処理班
NNN
28. 匿名処理班
文化、法令が違うとは云え、生後間もない乳児を独寝させているのは怖いね
今回は、妹分の面倒見の良い猫に救われたけど……
アメリカの新生児と母親の死亡率が、先進国で最も高い事由が判った気がする
29. おっつぁん
先に逝ってしまった赤ちゃんたちが、末の妹を護るために生まれ変わったのだと信じたい
というか信じる
30. 匿名処理班
黒猫は甘えん坊で優しい子が多いよ
嫌わないでほしい
31. 匿名処理班
うちの黒猫もよく何かを喋ってるし、愛情深い。穏やか。
32. 匿名処理班
欧米ではまだまだ突然死の可能性のある乳幼児をなぜ一人で寝かしておくのだろう
昔から子供を「小さな大人」として扱う文化からなのだろうけど
子供の虐待に敏感な割に、保育経験も資格もない見知らぬ未成年者にベビーシッターをさせる文化も理解できない
乳児死亡率が高いのはひとり寝も原因の一つなのでは?
33.
34. 匿名処理班
※26
うちにいた黒猫(25年ほど前)は超絶ビビリで夏は外猫、冬の寒い時期は引きこもりで、こたつの中にいるのに外を原付きが走っただけでジャンプしてこたつに激突して「ゴン!」っていってた
もう一匹(20年ほど前~8年前まで)は唯我独尊の女王様。自分に逆らうものや不愉快にさせるものは何一つ許さない鉄拳主義で、些細なこと(携帯が鳴ったりとか、枕の争奪戦)で血を見る制裁を何度受けたかわからないよ。ただしお客様にはものすごくおとなしくツヤツヤピカピカの毛並みで人気だった
35.
36. 匿名処理班
先に亡くなった3人のお子さんと、人間には生まれず敢えて猫として生まれた4人目の兄弟が協力してお子さんを助けたんだろうなあと思ってしまうような出来事ですね。
37. 匿名処理班
「NNNは適材適所をお約束します」
「やりがいのある職場ですにゃ」
「兄弟たちから頼まれたにゃん」
「うちの妹かわいいにゃしょ」
38. 匿名処理班
ジジ?
39. 匿名処理班
亡くなってしまった赤ちゃんたちの生まれ変わりだと思えば納得がいく。
妹を守る為に敢えて猫に生まれ変わったのか。
何度生まれ変わってもこの夫婦の元で暮らしたかったんだね…なんという健気さ。