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アイヌ文化PRへ人気アニメ活用 道など 「聖地巡礼」観光客増も狙う

2018-05-18 | アイヌ民族関連
北海道新聞05/17 17:00
 道と北海道観光振興機構は来月から、アイヌ民族の少女らが明治期の北海道を舞台に活躍する人気のテレビアニメ「ゴールデンカムイ」を活用したキャンペーンを始める。「北海道はゴールデンカムイを応援しています」と銘打ち、専用のロゴマークを制作。各種広報誌などに掲載するほか、道内外の観光イベントなどでPRし、アイヌ文化への理解や道内の周遊観光につなげる狙いだ。
 ゴールデンカムイは日露戦争の帰還兵やアイヌ民族の少女らが金塊を探し、道内を旅する壮大な冒険物語。原作漫画は2014年から集英社の週刊ヤングジャンプで連載され、16年にマンガ大賞を受賞した。今年4月からテレビアニメ化され、札幌テレビ放送(STV)で毎週火曜日の午前1時44分から、BS11で午前1時から放映されている。
 道は本年度予算で、国が20年4月に胆振管内白老町に開設するアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間」の誘客に向けた事業費として約4億円を計上。このうち約3600万円をゴールデンカムイのキャンペーンにあてる。
 ロゴマークは、北海道の地図やアニメの登場人物を配したものなど数種類を制作。自治体や企業・団体も道内への誘客を目的とした観光チラシ、パンフレットなどに使用できる。申請方法は6月から同機構の会員専用サイトで公開する。
 各種イベントでは仮想現実(VR)映像でアニメの舞台となった小樽や札幌、旭川などを紹介。釧路市阿寒湖温泉の阿寒湖アイヌコタンや日高管内平取町の二風谷アイヌ文化博物館など道内のアイヌ関連施設を紹介するスマートフォンアプリも開発する。アニメの舞台となった地域をファンが巡る「聖地巡礼」につなげたい考えだ。
 キャンペーン専用サイトも立ち上げる予定で、北海道観光振興機構誘客推進事業部の田中洋一次長は「象徴空間のオープンに向けアイヌ文化を核とした広域観光を形づくり、若者や女性など幅広い層の誘客を実現したい」と話している。(村田亮)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/190342
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