LGBT生産性なし発言の杉田水脈議員への「炎上」批判は言論の自由を奪う?
- 2018/07/27
- 09:12
杉田水脈氏が、LGBTには生産性がないんだから税金を使うのおかしいと寄稿したことが物議を醸し、ネット上では、杉田氏に対する批判が飛び交っています。
これをもって「炎上」の度が過ぎるとして、杉田水脈氏の言論の自由を奪うのかと批判する論考があり、ちょっと新鮮な驚きをもって読みました。
「「LGBTに生産性なし」杉田水脈の言論の機会まで奪ってどうする」(IRONNA)
田中秀臣氏の論考です。
「だが、杉田氏が「子供を作らないこと」で表した「生産性」は、国民のために税金を使う使わないという話には全くつながらないのである。単に、杉田氏のLGBTカップルへの差別的感情が出ているとしか思えない。
このほかにも、杉田氏の発言について、筆者は賛同しかねるものが多い。だからといって、雑誌やメディアで杉田氏の発言の機会を奪うべきだとは、みじんも思わない。その理由の一つは、ミルではないが、自分と全く違う考え方が、ひょっとしたら無視できないほど世の中に受け入れられている意見だとしたら、その意見と議論すべきだと思うからである。」
タイトルの「炎上が過ぎる」という部分に関する論述は見当たらなかったのですが、ネットでの炎上は、その人の言論の機会を奪うということが言いたかったのでしょうか。
私は、このような「炎上」は経験したこともないので、置かれた立場というものについて想像で語るしかないのですが、ネットで自分の発言(ツイート、ブログなど)が「炎上」してしまうと、普通は、気持ちが萎えてしまったりするもので、再び発信しようという意欲がそがれたり、反論する気力も失ってしまうこともあるでしょう。
それが言論の機会を奪うのかといえば、それ自体は大したことはないように思います。
ブログやツイッターでの発信について制限を受けるわけではなく(企業による無料提供ですが)、自由に発信できます。政治的意見ですから、ご本人が発信したければ発信すればいいし、ネットで発信する以上は、誰もが見ているというのが大前提です。その意見について誰がどのように評価しようと自由(勝手)なわけです。
その意味では所詮はネット上での発言に過ぎませんし、特に匿名での発信にどの程度の価値があるのかということでもあります。
「大量懲戒請求に苦痛なし が何故、おしりを触れても苦痛なしになる? 匿名なんて弁護士として恥ずかしくないか」
田中秀臣氏のいうように言論の機会を奪っているというのは、ちょっと違うように思うわけです。この論調でいくと、「批判するな!」にしか聞こえなくなってしまうからです。
杉田水脈氏は国会議員です。国会議員が自らの発言に対して、多くの反応が起きたとしても、それだけで言論の機会が奪われるとも思えません。杉田氏のような国会議員がこの程度で凹んだりするとも思えませんし、今回の「炎上」も杉田氏だからこそですので、ご本人は本望じゃないでしょうか。
いずれにせよ、批判されたりした場合には、それは自省の機会でもあり、それによって見解を変えたりすることもあるわけですから、杉田氏の主張に対する反応としては「炎上」というほどではありません。
もともとネットにおける「世論」は、新聞社などが行う「世論調査」とは比べものににならないくらい偏ってもいます。
その意味では政治的意見に対するネット界での「炎上」などたかが知れているとも言えるのです。
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これをもって「炎上」の度が過ぎるとして、杉田水脈氏の言論の自由を奪うのかと批判する論考があり、ちょっと新鮮な驚きをもって読みました。
「「LGBTに生産性なし」杉田水脈の言論の機会まで奪ってどうする」(IRONNA)
田中秀臣氏の論考です。
「だが、杉田氏が「子供を作らないこと」で表した「生産性」は、国民のために税金を使う使わないという話には全くつながらないのである。単に、杉田氏のLGBTカップルへの差別的感情が出ているとしか思えない。
このほかにも、杉田氏の発言について、筆者は賛同しかねるものが多い。だからといって、雑誌やメディアで杉田氏の発言の機会を奪うべきだとは、みじんも思わない。その理由の一つは、ミルではないが、自分と全く違う考え方が、ひょっとしたら無視できないほど世の中に受け入れられている意見だとしたら、その意見と議論すべきだと思うからである。」
タイトルの「炎上が過ぎる」という部分に関する論述は見当たらなかったのですが、ネットでの炎上は、その人の言論の機会を奪うということが言いたかったのでしょうか。
私は、このような「炎上」は経験したこともないので、置かれた立場というものについて想像で語るしかないのですが、ネットで自分の発言(ツイート、ブログなど)が「炎上」してしまうと、普通は、気持ちが萎えてしまったりするもので、再び発信しようという意欲がそがれたり、反論する気力も失ってしまうこともあるでしょう。
それが言論の機会を奪うのかといえば、それ自体は大したことはないように思います。
ブログやツイッターでの発信について制限を受けるわけではなく(企業による無料提供ですが)、自由に発信できます。政治的意見ですから、ご本人が発信したければ発信すればいいし、ネットで発信する以上は、誰もが見ているというのが大前提です。その意見について誰がどのように評価しようと自由(勝手)なわけです。
その意味では所詮はネット上での発言に過ぎませんし、特に匿名での発信にどの程度の価値があるのかということでもあります。
「大量懲戒請求に苦痛なし が何故、おしりを触れても苦痛なしになる? 匿名なんて弁護士として恥ずかしくないか」
田中秀臣氏のいうように言論の機会を奪っているというのは、ちょっと違うように思うわけです。この論調でいくと、「批判するな!」にしか聞こえなくなってしまうからです。
杉田水脈氏は国会議員です。国会議員が自らの発言に対して、多くの反応が起きたとしても、それだけで言論の機会が奪われるとも思えません。杉田氏のような国会議員がこの程度で凹んだりするとも思えませんし、今回の「炎上」も杉田氏だからこそですので、ご本人は本望じゃないでしょうか。
いずれにせよ、批判されたりした場合には、それは自省の機会でもあり、それによって見解を変えたりすることもあるわけですから、杉田氏の主張に対する反応としては「炎上」というほどではありません。
もともとネットにおける「世論」は、新聞社などが行う「世論調査」とは比べものににならないくらい偏ってもいます。
その意味では政治的意見に対するネット界での「炎上」などたかが知れているとも言えるのです。
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